働き方にあったPC
—VAIO S11で完成した“どこでもオフィス”


中京テレビ放送株式会社
技術推進局 情報システム部
担当副部長
浅野 覚

中京テレビ放送株式会社
技術推進局 情報システム部
山本 卓也

中京テレビ放送株式会社
経営企画局 経営企画部副部長
兼 東京支社
メディア企画室副部長
水野 幹久

株式会社中京エレクトロン
営業技術部
システム技術グループ
亀井 直美

株式会社中京エレクトロン
営業技術部
システム技術グループ
梶浦 道江
2016年11月21日、新社屋に移転した中京テレビ放送株式会社(以下 中京テレビ)。
多くの人気番組を手掛ける同局が、第二の開局と位置付けたこのプロジェクトにあわせて一斉導入したのがVAIO S11でした。
担当チームが「VAIO S11なくして、移転プロジェクトは完成しなかった」とまでいい切る背景を伺いました。
VAIO S11で生まれたコミュニケーション
名古屋駅の南に広がる大規模再開発エリア「ささしまライブ24」に誕生した中京テレビ新社屋。その内部は従来の景色から一変しました。
フロアの中央にあるコミュニケーションスペースには、制作部から営業部門、管理部門など、異なる部署で働く人たちがVAIO S11を片手に打ち合わせをしたり、アイデアを出しあったりと、ひっきりなしに集まっています。
いま、ライフスタイルの変化やインフラの進化にともなって、働き方やメディアに求められるものが大きく変わりつつあります。こうした時代の空気にいち早く対応した職場環境とアウトプットを実現するために、中京テレビが選択したのがVAIO S11でした。
「日本の真ん中、名古屋の真ん中から、あなたの真ん中へ。」
中京テレビのホームページに掲げられたこのメッセージ。新社屋移転にはこのメッセージと同時に、もうひとつのコンセプトがあったとITインフラの設計を担当した浅野さんはいいます。
「新社屋では、いつでもどこでも誰とでも仕事ができる環境、つまり“どこでもオフィス”という言葉を軸に、あらゆるシステム設計を行ってきました。それを実現するために重要な位置づけだったのが社員に支給するデバイスの選択でした」(浅野)

これまで中京テレビで採用されていたのは、報道記者を除いてワイヤーロックのかかった持ち運びのできないPC。そのため、新社屋のコンセプトである“どこでもオフィス”にはデバイスの刷新が不可欠でした。
浅野さんとともに主にハードウェア面や報道系のシステムなどを担当した山本さんは、デバイスの検討にあたり、さまざまな案が出たと振り返ります。
「デバイスを選ぶにあたっては、iPadなどのタブレットや、液晶とキーボードからなる2in1タイプ、デスクトップなども検討しました。その結果、最終的に使い慣れたノートPCのスタイルで、キーボードの紛失も無く、軽く、バッテリーが長く持ち、また、SIMフリーであること、VGAやHDMI、LANといった端子が充実している、ACアダプターの大きさなどを重視して選定していきました。さらにいえば、持っていたいと思える所有感も得られるものが望ましいと考えていました」(山本)

デバイスの検討は移転の一年半ほど前から開始。さまざまな機種を検討した結果、条件を満たすもので、最上のものという判断から選ばれたのがVAIO S11。その選択が間違っていなかったことを、浅野さんはある光景を見て確信しました。
「新社屋の最大の狙いは、部門や業務の壁を越えて、誰もが密接に仕事ができるようにするためでした。たとえば、今までは営業部門は本社から少し離れたオフィスでしたが、新社屋ではグループ会社を含めた全員が同じ場所で働いています。ですから、VAIO S11を片手に、違う部署の人間同士が打ち合わせしている光景を見たとき、このPCでよかったんだと確信しました。VAIO S11はSIMカードを直接挿入できますから、会社外への持ち出しが可能になる今春以降は、さらに働き方が大きく変わるはずです」(浅野)
急激に進むペーパーレス化でコストダウン
VAIO S11が変えたのは中京テレビのコミュニケーションだけではありません。無線LANが導入された新社屋では、VAIO S11の支給によって役員会議もペーパーレスで行われるなど、社内のペーパーレス化が一気に浸透。その変化は想像以上だったと山本さんは驚きを隠しません。
「正直、ここまでペーパーレスが進むとは思っていませんでした。以前は自分のデスクでしか仕事ができなかったので、会議のたびにプリントアウトした資料を持っていったり、人によってはメモだけのために私用のPCを持っていったりしていましたが、今はVAIO S11を持っていくだけ。VAIO一台で仕事が完結するので、非常に業務効率があがっています。印刷枚数は1年前と比べおおよそ3割削減でき、印刷の手間もなくなりました」(山本)
もちろん、VAIO S11の導入によって働き方が大きく変わったため、「社内の戸惑いも少なからずありました」と話すのは、社内システムのヘルプデスクを担当する梶浦さんと亀井さん。
「そもそもOSがWindows 7からWindows 10へと変わったので、当初はMicrosoft Officeの起動から、電源の入れ方など、かなりの問い合わせがありました。一番多かったのは、『持ち運んでいいの?』というものでした。ずっと据え置きで使用していたので、ケーブルを外していいのか? とか、壊れないか? とか…。VAIO S11の丈夫さも使用する上で重要なポイントでした。しかしながら、問い合わせが多いということはPCへの関心が高いので嬉しいです」(亀井)
VAIO S11にしたことで、サポートの方法も変わりましたと説明するのは、亀井さんです。
「以前は電話での問い合わせが多かったのですが、女性でも苦にならない重さで、簡単に持ち歩けるためか、部署に立ち寄って気軽に質問していただくことが増えました。VAIO S11でユーザーとのコミュニケーションがより密にとれるようになりました」(梶浦)

今回の導入を機に、中京テレビではPCを部署への支給から、個人への支給に変更。自分の端末であることを意識してもらうために、配布の際には一時間ほどのレクチャーを必須にし、さらに置き忘れや取り違い対策、愛着を持って使えるようにシールを貼るなどの“カスタマイズ”も推奨しています。
VAIO S11で完成した“どこでもオフィス”
VAIO S11の導入によって、部署を超えたコミュニケーションなどさまざまな変化が中京テレビでは生まれています。経営企画やメディア企画に深く関わる水野さんも、その変化を大きく感じている一人です。
「私は出張が多いので、VAIO S11はサイズ感が抜群に良いです。会社では外付けモニターにつなげて効率的に仕事をし、出かけるときはケーブルを外してバッグに入れるだけ。LTEがつながるので、新幹線などの移動中にも仕事ができるようになったのも嬉しいですね」(水野)


外出中での仕事を可能にしたVAIO S11は、水野さんのように出張が多い部署はもちろん、メディアとして重要な役割を担う報道部門からも高い評価を受けています。
「今まで報道部門にはUSBタイプのWi-Fiルーターを支給していたのですが、持って行くのを忘れてしまったり、使っていて折れてしまったりすることも多かったようです。しかし、VAIO S11はPCだけでネットにつながるので、非常に評判がいいですね。また、営業部門も会社に戻らずに仕事ができるようになるので、お客様とのコミュニケーションもよりスムーズになるはずです。通信速度も十分だと思います」(山本)
新社屋のコンセプトであった“どこでもオフィス”を、VAIO S11によって実現した中京テレビ。社員の働き方や社内のコミュニケーションに課題を抱える企業も少なくないなか、同局はなぜ、改革を成し遂げることができたのでしょうか。
「一番大事なのは、どういう働き方の会社にしたいかというイメージだと思います。私たちは、社員がどんな働き方をしたいのかを徹底的にヒアリングして、それを具現化するためのデバイスをしっかり選べたからこそ、期待以上の成果を出せたのだと思います。導入コストはこれまでのPCに比べると大きくなりましたが、従来の働き方や社内のコミュニケーションを変え、作業の効率化を進めるにはVAIO S11以外、考えられませんでしたし、導入による変化を見ると、コストは十分にペイできていると思います。コンセプトであった“どこでもオフィス”は、『社内の無線LAN環境』と『Office 365によるクラウド対応』、そして『VAIO S11』という3つのピースによって、完成したと思います」(浅野)
今後は、VAIO S11によって広がった可能性をコンテンツ作りはもちろん、営業や編成、管理部門など、組織としてのアウトプットに活かしていきたいと口を揃えるみなさん。新社屋に移転した中京テレビが、これまで以上に魅力的なコンテンツを生み出すことは間違いなさそうです。
(2017年2月10日掲載)
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