法人導入事例 三菱商事株式会社様

商社パーソン必須のツールとしてVAIO Pro PKを採用
「VAIO=個人向け」の認識から全社導入に至った理由

ITサービス部
部長代行

河原 義徳

ITサービス部
ITインフラチーム

中西 陽華

ITサービス部
ITインフラチーム

若杉 俊輔

VAIOの法人向けPCの存在を知らない状況から、全社導入を決意

三菱商事株式会社は、1954年に設立され、天然ガス、総合素材、化学ソリューション、金属資源、産業インフラなど幅広い産業を事業領域としています。貿易にとどまらず各パートナーとの共創により世界中の現場で、開発・生産・製造の役割も担ってきました。同社のビジネス全体を支えるITサービス部が業務PCのリプレースを検討し始めたのは2021年の6月のことでした。当時ITインフラチームのリーダーとして本プロジェクトに携わった河原義徳さんは、次のように語ります。

「当時は、12型、11型のモバイルノートPCを使用していました。導入から5年目を迎えており、Microsoft TeamsやMicrosoft 365などを導入したことでスペック不足が顕在化していました。リプレースの時期が近づいていたこともありますが、世界的な半導体不足により機器の調達が困難になったことで、選考・導入を急ピッチで進める必要が生じました」

選定要件は、増加するWeb会議を快適に行えるCPU性能と画面の大きさ。さらに、持ち運びやすいサイズ、堅牢性をはじめ、ハイブリッドワークを見据えてバッテリー性能や充電方式にも配慮したといいます。

「多拠点で働くハイブリッドワークで専用のACアダプターを都度持ち運ぶのは大変です。汎用的なUSB Type-C端子で充電できることも必須要件にして利便性向上を図りました」(河原)

こうした要件の中、数台の候補から2機種に絞り込みます。その1つが、VAIOが提供する「VAIO Pro PK」でした。しかし、リプレース端末の検討を開始した当初は「VAIO=個人向けモデル」というイメージが強く、選定候補になるとは考えていなかったとのことです。

「VAIOのエンジニアからPCの品質や作り方、設計思想について説明を受けました。長野県安曇野市にあるVAIOの本社工場にお伺いして、MIL規格(米国国防総省の調達規格)レベルの耐久性を維持するための品質試験(高温高湿環境下や低圧環境下での動作・保管テストなど)を間近で拝見し、メンテナンス性を重視した設計であることも認識しました。このとき世界各地に海外出張する機会が多い弊社の業務と、VAIOの設計思想が非常にマッチすると判断できたのです。細かな部分まで比較検討を行った結果、最終的に全社員向けにVAIO Pro PKの導入を決定しました」(河原)

柔軟に対応してもらえるVAIOのサポート体制

全社導入という数千台レベルの調達が必要な大規模プロジェクトに際し、PCの維持・管理を含めたトータルのサービスを提供したこともVAIO導入の決め手になったといいます。また製品サポートに関しては、修理対応の在り方をVAIO側と徹底的に議論。オンサイトの修理対応や転用機運用など、三菱商事の要望に合わせてカスタマイズした保守サービスが提供されました。

「PCの本体価格だけではなく、維持や管理にかかるコストも含めたTCO(総保有コスト)においてVAIOには優位性がありました。昨今ではPCを持ち運ぶことも多く、落下・破損も増えています。今回のプロジェクトでは、物損故障もカバーする「あんしんサポート」と「オンサイトサポート」を採用し、トラブルが発生した際に業務が止まる時間を軽減できました。有償の修理対応におけるコスト管理を意識しなくて済むことは、管理者として大きなメリットと感じています。さらに、出向や海外赴任などの人の出入りに伴いPC利用者の変更作業が頻繁に必要となりますが、その際に発生するPCの設定変更などに関しても、LCM(ライフサイクルマネジメント)としてお任せしています。」(河原)

導入決定後、検証機で評価・検証を行い、必要に応じて社内システムの改修を実施。不明な点はVAIOのエンジニアに確認しながら導入準備を進めました。従来のPCリプレースは約1年近くかけていましたが、今回は手順書を作り込んでユーザーが自己解決できる体制を構築したことで、約半年という短期間での入れ替えに成功しています。

採用したVAIO Pro PKが最新モデルだったこともあり、実際に導入して使い始めてから見えてきた課題もありました。しかし、VAIOの担当エンジニアと密接にコミュニケーションを取り、モジュールのチューニングなどによって改善を図れたことを高く評価しています。

「VAIO Pro PKに限らず、多くのPCに共通する問題ですが、Windows Hello対応のインカメラではカメラの映りが悪くなる傾向があり、Web会議では自身の顔が暗く見えていました。VAIOに相談すると、カメラモジュールのファームウェアとユーティリティのアップデートをスピーディに対応していただきました。バッテリーライフについてもチューニングが続けられており、製品の提供だけにとどまらない継続的なサポートには本当に助けられています」(河原)

「アーバンブロンズ」を採用し、法人向けPCのイメージを払拭

VAIO Pro PKの導入にあたっては、ITインフラチーム内で本体カラーのアンケートが実施され、法人向けモデルとして人気が高まっている「アーバンブロンズ」を採用しました。大幅なスペックアップを実現したVAIO Pro PKを業務遂行する上での“必須のツール”として魅力を感じてもらうためにも、インパクトのあるアーバンブロンズを採用する意味があると考えたためです。社員からは概ね好意的な反応を得ていると河原さんは手応えを口にします。

ITサービス部 ITインフラチームの中西さんは、「迷うことなくアーバンブロンズを選びました。めずらしい色で温かみがあり、女性メンバーの大半が『この色がいいよね』と話していました」と当時を振り返ります。

同じくITサービス部ITインフラチームの若杉さんは、VAIO Pro PKのファーストインプレッションとして「落ち着いたカラーや高級感のあるシックなデザインが気に入りました」と語りました。

実際に使用して感じたメリットについても、中西さんや若杉さんは次のように話します。
「Webカメラに物理的なプライバシーシャッターが付いているので、助かることもあります。ペンを使ってラインを引いたり、書き添えたりできるので、便利になりました。あと、ちょっとしたことですが、片手でぱっと開けられることが個人的にはうれしいですね」(中西)

「画面サイズが大きくなったことで、自宅や外出先でのWeb会議で画面共有された資料が快適に読めるようになりました。またUSB Type-Cで充電できるので、専用のACアダプターを持ち運ぶ必要がなくなったことも見逃せません。さらに基本スペックが向上したことで全体的な処理速度が上がっており、今後はデータ分析などの重たい作業も快適に行えるようになるのではと期待しています」(若杉)

国内では約7,200台のVAIO Pro PKを導入し、ビジネス拡大を目指す

コロナ禍で勤務体系が急激に変化するなか、営業部門・バックオフィス部門を含めた全社的な業務PC刷新に取り組んだ本プロジェクトは短期間での導入に成功し、ユーザーからも高い評価を得ています。

現在は国内拠点で約7,200台のVAIO Pro PKが稼働しているほか、海外拠点や国内グループ会社でもVAIOを採用するケースが増えつつあり、合わせて約14,000台以上が導入されています。三菱商事では本プロジェクトの成果を高く評価しており、密接なコミュニケーションで業務PC刷新プロジェクトを支援したVAIO社に対して感謝状をお送りしました。

「現代の商社パーソンにとってPCは必須ツールであり、コミュニケーションツールとしてのPCがストレスになってはいけません。業務が止まってしまうといった事態を防ぐためにも、業務PCの選択は重要な意味を持つと考えています。このため、VAIO Pro PK導入にあたっては、快適なリモートワークの実現だけでなく、先を見据えた高いスペックで、タッチパネルに対応し、SIMも搭載できるモデルを選択しました。VAIOの担当者には、PC導入支援だけでなく、導入後の課題解決や運用・保守の最適化に関しても手厚いサポートをいただき、大変感謝しています。今後も継続的なサポートや提案を期待しています」(河原)

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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。