VAIO Z開発ストーリー Vol.7:開発者が語る「Web会議&ユーザビリティ」

新しい時代に必要なものを提供する

時代は流れ、ユーザーの求めるものは次々と変わっていく。
VAIOは、ユーザーに寄り沿うことで、
今、求められているものが何かを知り、
それをいち早くかたちにしていく。

  • PC事業本部エンジニアリング統括部デバイスエンジニアリンググループ

    メカ設計課
    メカニカル プロジェクトリーダー

    武井 孝徳

  • PC事業本部エンジニアリング統括部SW&Solエンジニアリンググループ

    システムソフト課
    ソフトウェア プロジェクトリーダー

    古谷 和之

  • PC事業本部エンジニアリング統括部デバイスエンジニアリンググループ

    システム設計課

    土居原 宏

  • PC事業本部ビジネス統括部事業企画グループ

    UX企画課
    課長

    鈴木 陽輔

音楽再生からWeb会議まで
あらゆる“音”を快適に

−−VAIO Zではスピーカーやマイクも高性能になっているそうですが、具体的にどのように改良されているのかを教えてください。

土居原:VAIO Zでは本体パームレスト手前側に配置されているステレオスピーカーの開口部を前面にすることで音質の向上を図りました。現行の他モデル、VAIO SX14などでは開口部が底面に開いており、スピーカーから出た音が机面に反射する形でユーザーの耳に届いていたのですが、この方式だと机の材質によっては音の特性が変化してしまうことがあったんです。

−−前面に開口部を設けたことで、音を直接ユーザーの耳に届けられるようになったということですね。

武井:今回、VAIO Zのカーボン製パームレストが手前の部分で折り返す形状になっていたことで、そこに切り欠きを入れて開口部を作ることができました。

土居原:また、スピーカーユニットもサイズを大きくしています。VAIO SX14では2ccだったのですが、新しいVAIO Zは4ccに大型化しており、より力強い低音が鳴らせるようになっています。フラッグシップモデルであるVAIO Zに相応しい音質になったのではないでしょうか。

−−実際に音を聴かせていただきましたが、たしかにクリアで迫力のある音声になっていますね。土居原さんは、この高音質がユーザーにどんなベネフィットをもたらすと考えていらますか?

土居原:映画や音楽を高音質に楽しんでいただけるのはもちろん、Web会議など、ビジネス用途にも役立つと考えています。例えば、広めの会議室で音声付きのプレゼンをする時や、1台のPCでWeb会議をする時など、一般的なモバイルノートPCでは音量不足になりがちでしたが、VAIO Zなら部屋の隅々までしっかりと音を伝えることができます。

なお、VAIO ZにはDolby Audio™という技術が組み込まれていて、ドルビーラボラトリーズ協力のもと、スピーカーの能力を最大限に活かすようなサウンド効果をお楽しみいただけます。「音楽」「映画」「ゲーム」など、さまざまなモードが用意されており、ユーザーが自在に切り換えることが可能です。なお、これらのモードの中にはWeb会議などで相手の声をより聴き取りやすくする「ボイス」というモードもあります。

−−昨今、注目度・重要度が大きく高まっているWeb会議用のモードが用意されているというのはいいですね。ちなみにWeb会議といえば、マイクの方はいかがでしょうか? スピーカーも大事ですが、マイクが貧弱だと相手にしっかり声が届きませんよね。

土居原:VAIOのノートPCでは、カメラの左右にステレオアレイマイクが内蔵されており、Web会議中には左右のマイクに音が入って来る時間差を使って音の位置を判別し、周辺ノイズを低減する処理を行っています。

ただ、その処理を正確に行うためには右のマイク孔から入ってきた音が左に漏れてはいけませんし、左のマイク孔から入ってきた音が右に漏れてはいけません。VAIO Zのマイクモジュールは表面をベゼル上部の樹脂パーツに覆われているのですが、今回は、ここにどうしても発生してしまうわずかな隙間を塞ぐことで音質を高めています。

−−具体的にはどのようなことをやっているんですか?

土居原:マイクモジュールとベゼルの樹脂パーツの間にゴム状のパーツを挟みこむことで密閉度を高めています。こうした取り組みは従来から行っているのですが、今回は新しい素材を利用することでより密閉度を高めることができました。

さらに今回は、製造工程で左右のマイクがきちんと密閉されているか確認する工程も追加し、そのマイク品質を全てのVAIO Zで担保しています。

−−実際にそれでどれくらい音質が変わるものなのでしょうか?

土居原:分かりやすいところでは、Web会議時の典型的なノイズの1つである、キーボードのタイピング音が低減されています。従来モデルではタイピング音の、特に低音の部分が隣のマイクに伝わってしまっていたのですが、これをきれいに遮断できるようになりました。この音域は人の声に被るところでもあったので、なくなることでだいぶ聴き取りやすくなったと思います。

−−(実際に聞いてみて)マイクの拾うタイピング音が「ガシャガシャ」という音から「カシャカシャ」と軽く、小さな音になり、人の声、特に男性の声が聴き取りやすくなりましたね。

土居原:また、それによって従来モデルにも搭載されていたビームフォーミング(指向性録音)技術の効果もアップ。よりクリアにPC前に座っているユーザーの声だけをクリアに浮かび上がらせてくれるようになりました。音質自体もより自然になっています。

−−そのほか、マイクに関してなにか新しい取り組みがありましたら教えてください。

土居原:今回、新機能としてマイクをミュートするショートカットを新設しました。多くのWeb会議アプリはミュートボタンやショートカットを用意していますが、当然、アプリ毎に異なるので、いざと言うときにサッと操作することができませんよね。

−−たしかに、私にも覚えがあります。

古谷:ショートカットはFn+Tabキーになっており、ミュート時にはランプが点灯する仕組みになっています。また、内蔵マイクだけでなく、VAIO Zに接続されている全てのマイクがミュートされますので、外付けのマイクを使っている人にも安心してお使いいただけます。また、従来モデルでも「VAIOの設定」でFn+F8〜F12キーに任意のショートカットを割り当てられるようになっているのですが、VAIO ZではここにDolby Audio™やマイク効果のモード変更を割り当てられるようになっています。

−−音楽を聴いたり、Web会議をしたり、いろいろな用途に使いたい人には、モード切替の手間が減って便利ですね。

土居原:なお、Windowsには、マイクロソフトの規定した音声アシスタント「Cortana(コルタナ)」の音声制御に関するテストがあります。完成したPCをラボに持ち込み、ユーザーからの呼びかけにきちんと応答できるかを確認するものなのですが、VAIO Zは近距離(80cm)からの呼びかけに応答する「ニアフィールド」テストだけでなく、遠距離(2m〜)の呼びかけに応答する「ファーフィールド」テストにもパスしています。それだけ性能が上がっているということなんですよ。

かゆい所に手が届く
VAIOのユーザビリティ

古谷:今、ショートカットの話をさせていただきましたが、実はVAIO Zではこのほかにも2つのショートカットを追加しています。まず1つ目が、Fn+ESCキーで「VAIOの設定」が起動するというもの。そしてもう1つがFn+2キーで画面が180度回転するというものです。

VAIO Zはディプレイ部分が約180度大きく開くようになっており、たとえば机を挟んでの接客時などにお客さまにディスプレイを見せながら作業するといったことができます。この際、このショートカットキーを押すと、画面が180度回転して、お客さまが見やすい角度に表示が切り替わります。しかも、この状態でもタッチパッドの操作はユーザー側から見たままになっているので、混乱なく操作できます。

−−なるほど! ただ画面を回転させるだけではないんですね。

武井:ちなみにこの180度開く構造は、ヒンジ部分の回転軸を大きく下に下げることで実現しました。結果として底面に突起ができてしまうのですが、それをカーボンを絞ることで継ぎ目のない一体的な形状で実現しています。ここにもカーボン立体成形の技術が織り込まれていて剛性面にも寄与しているんですよ。

武井:あと、ヒンジ回りでもう1つアピールしておきたいのが、片手で本体を開けられる構造ですね。これまでの製品ではディスプレイを開く際、もう片方の手でボトム側を押さえて上げる必要があったのですが、VAIO Zではヒンジのトルクを変動させていくことで、片手でスムーズにディスプレイを開けられるようになっています。

VAIOは買って終わり、ではない

−−最後にVAIOのユーザビリティの一環として、VAIO Z発売と同タイミングでスタートする新サービス「VAIOオーナーサイト」についてもお話を聞かせてください。これはいったい、どのようなサービスなのでしょうか?

鈴木:VAIO Zでは「パフォーマンス」や「モビリティ」を重要キーワードに開発を進めてきましたが、それに加えて「信頼できる」ということも非常に重要視しています。それは立体成型フルカーボンボディによる堅牢なハードウェアであったりするのですが、それとは別に、VAIOに対するお客さまの信頼という点もあるだろうと。そして、それをどうすれば勝ち取れるのかということをずっと考えてきました。

今回、VAIO Zに合わせてスタートする「VAIOオーナーサイト」はそうした取り組みの一環です。購入後、IDを取得していただいてご自身のページにログインすると、製品登録や、登録した製品の保証期間がいつまでで、どんなオプションがついているのかといったことを確認できるようになっています。また、VAIOが故障してしまった場合は、スマホなどからサイトにログインして、簡単に修理を申し込むこともできます。

鈴木:さらに登録した機種が関連するOSやドライバーなどの情報をメールでお届けするというサービスにも対応。また、VAIOが提供するセキュリティーソリューションのライセンス管理機能も用意しています。さらに今後は、お客さまからのフィードバックをいただけるような、コミュニケーションの仕組みなど、さまざまな展開を考えています。

−−まずはユーザー登録から始まり、そこからさまざまな方法でVAIOユーザーをサポートしていくサイトということですね。

鈴木:そうですね。VAIOオーナーサイトを通じて、お客様ひとりひとりに合わせたサポートやサービスをご提供してまいります。

(2021年2月18日掲載)

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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。