法人導入事例 キリンビジネスシステム株式会社様


決め手はデザインと信頼性。VAIO Pro BK 18,700台一挙導入がキリングループにもたらした働き方改革

決め手はデザインと信頼性。VAIO Pro BK 18,700台一挙導入がキリングループにもたらした働き方改革

キリンビジネスシステム株式会社
デジタル本部 システム基盤統括部 統括部長
兼 インフラ強化推進グループ 部長

柳内 孝仁

キリンビジネスシステム株式会社
デジタル本部 システム基盤統括部
インフラ強化推進グループ 担当部長

國分 旭

キリンビジネスシステム株式会社は、キリングループが展開している食領域・医療領域・ヘルスサイエンス領域のすべての領域でのIT戦略の企画・開発・運用までを一手に担う機能分担会社です。キリングループではDX推進の潮流が加速する中、2023年から従来のVDI(仮想デスクトップ基盤)環境を、ゼロトラストネットワークを基盤とするファットクライアント環境に移行させる大規模プロジェクトを実施。グループ全社の業務用PC約18,700台をVAIO Pro BK(14.0型ワイド)に一新しました。ここでは本プロジェクトを牽引した方々に当時を振り返っていただくことで、一連の取り組みの舞台裏とその後の成果に迫ります。

人の“手”と“目”を大切にするVAIOに、同じものづくりメーカーとして共感

キリングループではセキュリティーの観点から、長らく業務用PC環境をVDIとシンクライアント端末を組み合わせた構成としてきました。端末内にデータを残さない堅牢なアーキテクチャーは導入当時こそ期待通りの成果を発揮していたものの、社会のDXが加速していく中で新たな課題が発生します。ビジネスを支える高度BIツールやビデオ会議ソフトなど、多数の高負荷なアプリケーションを並行して動かす新時代のユースケースを支えきれなくなっていたのです。

そこで同社では次世代の業務用PCをファットクライアント環境に回帰させることを決意。その際の課題について、同社デジタル本部 システム基盤統括部 統括部長 兼 インフラ強化推進グループ 部長、柳内孝仁氏は次のように説明します。

「ファットクライアント端末では、本体内にデータが残ってしまうため、持ち出し不可の制御や自動バックアップ対応などのセキュリティー要件を相当に厳しく設定する必要があります。また、端末交換時の事業継続性など、VDI環境ではさほど考えずに済んでいたことにも向き合う必要がありました」(柳内氏)

人の“手”と“目”を大切にするVAIOに、同じものづくりメーカーとして共感

2023年春にはいくつかのメーカーのPCを最終候補として選定しましたが、柳内氏はそれらの選択肢に「決め手に欠ける」という感想を持ったと言います。性能的には何ら不足ないものの、各社似たり寄ったりで、業務を革新してくれるようなインパクトに欠けていたのです。

「そうした中、ある役員からVAIOを推す声がありました。最終候補にはなかった選択肢だったのですが、VAIOに問い合わせたところちょうどこのタイミングで我々の希望に合致する新モデルが出るということで見せてもらうことになったのです」(柳内氏)

提示された新モデル(VAIO Pro BK)は、セキュリティーチップ(TPM)搭載やストレージ暗号化対応など、キリンビジネスシステムの求める要件を全てクリアしていました。しかし、これは他社製品も同じこと。にもかかわらず、VAIO導入を決定づけたものは何だったのでしょうか?

「ずばりデザインです。VAIOは開いた時も、閉じた時も、圧倒的にスマート。洗練されたビジネスパーソンが選ぶPCという印象を受けました。グループを束ねるキリンホールディングス株式会社のメンバーも参加するPC刷新タスクフォースでの評価も良好で、多数決でもほぼ満場一致でVAIOという結果になりました。仕事で使う道具にとってデザインは重要ではないという考え方もあるとは思うのですが、せっかくなら社員の気分が高揚するようなものを使ってもらいたいですよね。グループとしてそうした考え方が定着していることもあって、大きな反対意見はありませんでした」(柳内氏)

なお、本体カラーリングは「より差別化したい」というキリンビジネスシステムのご要望を受けて通常の選択肢にはない「サテンシルバー」仕様を特別に生産。その選択について、柳内氏はビジネスツールとしての堅実さを持ち、スタイリッシュさも感じさせる色を選んだと言います。

VAIO Pro BK

「さらにもう1つ決め手となったのが、長野県安曇野の本社工場見学です。コストを追求するならば全部オートメーション化してしまえば良いと思うのですが、やはり人にしかできないことってたくさんあるんですよ。その点、VAIOは機械では検出できないようなわずかな歪みを目視で確認するなど、最終的な品質を人の“手”と“目”で担保するところに、同じく工場でものづくりをしているメーカーとして強く共感しました」(柳内氏)

VAIOの堅牢性ときめ細やかなサポートでIT部門の負担が軽減

キリングループの業務用PC刷新は、従来のセンター集中型から、各端末が直接外部にアクセスするゼロトラストネットワークへの移行を目指す極めて大がかりなものでした。取り組みはまず、全国数十拠点のネットワーク全面更改や各工場に引かれた数百本の回線の引き直しなどからスタート。最後のピースとなるVAIO Pro BKの導入は、2023年夏から、キリンビジネスシステムとキリンホールディングスのIT部門を対象とした約1,000台の先行導入を皮切りに段階的に行われています。

「まずはITリテラシーの高いIT部門に先行で使ってもらい、3か月ほど試してもらって現場での使用感を確かめました。アンケートも取ったのですが、機動性、操作性、見た目などおよそ10項目の評価で、ほぼ全てで『良い』『すごく良い』が過半数を占める良好な結果となっています」(柳内氏)

VAIOの堅牢性ときめ細やかなサポートでIT部門の負担が軽減

この高評価を受けて、その後は毎月1,500〜2,000台を本社およびグループ会社へと段階的に展開。約1年かけて2024年10月に全社への展開を完了させることができました。それから1年半が経過した現在、その導入成果について、柳内氏のもと、現場への導入や説明などを担当したインフラ強化推進グループ 担当部長 國分旭氏は次のように述べます。

「以前のPCでは、3か月で193件の故障が発生していました。当時の台数は14,400台だったため、故障率はおよそ1.3%です。一方、VAIO Pro BKの故障件数は3か月で127件。現在稼働している台数は15,100台なので故障率は0.8%となります。つまり、移行によって故障率が0.5ポイント改善したということですね。比較対象がカメラ非搭載など、より構成がシンプルなシンクライアント端末と考えるとなかなか優秀な数字ではないでしょうか。また、その内訳も大きく変わっており、液晶ディスプレイやキーボード、Wi-Fiモジュールなど、壊れたら使えなくなってしまうような故障が大幅に減りました。PCが壊れるとユーザーの業務が止まってしまいますから、その件数が減ったことは事業の継続性という観点で極めて大きな貢献だと考えています」(國分氏)

VAIOの堅牢性ときめ細やかなサポートでIT部門の負担が軽減

さらに、故障してしまった際の対応についても國分氏はVAIOの取り組みを高く評価しています。修理対応が丁寧になり、例えばこれまではマザーボード全交換となっていたようなケースでも、VAIOなら本当に必要な部分だけを交換するといった対応をしてくれるため、費用と時間の負担が明確に軽減。これらの改善によってIT部門の負担自体も軽減されており、対応スタッフが、より重要な業務に時間を割り当てられるようになりました。

グループ全体の働き方を大幅に改善し、社長賞を獲得

もちろん、現場からの評価も上々です。基本機能のほか、ディスプレイを180度開いて相手に画面を見せながらプレゼンできる構造や、使用時にキーボードに適切な角度が付くチルトアップヒンジなどが特に好評。また、カメラプライバシーシャッターが工場など撮影禁止エリアのある場所で役立っているだけでなく、女性社員からも在宅での作業時などに安心感があると支持されているそうです。

グループ全体の働き方を大幅に改善し、社長賞を獲得

「個人的にはバッテリーの持続性の良さも気に入っています。1時間程度、画面共有しながらビデオ会議をしてもバッテリー残量がほとんど減らないのは、一般的なPCと比較しても優れているのではないでしょうか。あと、自分はキータッチにかなりこだわりがあるのですが、VAIOのキーボードはタイピングしやすく、1日中ずっと作業していても疲れにくいと感じます」(國分氏)

グループ全体の働き方を大幅に改善し、社長賞を獲得

なお、現在のキリングループでは出社3割、在宅7割のハイブリッドワークが定着していますが、そうした働き方の面でも、VAIOの貢献は大きいと柳内氏は評価します。

「VDI環境時代はセンターの負荷を下げるため、PCにカメラを搭載せず、ビデオ会議も音声だけで行っていました。しかし、VAIO導入後は当たり前のように顔出し会議が行われるようになっており、テレワークの中でもコミュニケーションの質が明確に向上しています。この働き方の激変こそがVAIO導入の最大の成果と言えるでしょう。あらゆるシーンで音声をクリアに届けてくれるAIノイズキャンセリング機能も場所にとらわれない働き方の実現を助けてくれています」(柳内氏)

こうした取り組みの成果は社内でも高く評価されており、その年のキリンビジネスシステム社長賞を獲得。VAIO Pro BKによる新しい端末とゼロトラストネットワークを並行して導入し、新しい働き方を加速させる基盤を提供できたこと、そして何より、35億円規模、500人以上が関わったグループ一大プロジェクトを無事完遂させたことが受賞の理由とされました。

グループ全体の働き方を大幅に改善し、社長賞を獲得

「もちろん、働き方の改革はこれで終わりではありません。3年後に予定している次回更新ではSIM搭載モデルの導入など、いつでもどこでも、さらにスマートに働ける環境を目指したいと考えています。AI PCのような新しいアーキテクチャーについても評価・研究中です。それらがもたらす次の時代の働き方に向けて、これからもVAIOには伴走をお願いしたいですね。引き続きよろしくお願いいたします」(柳内氏)

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