テレビ局のワークスタイルにマッチしたVAIOをリピート採用
中京テレビ放送株式会社
技術推進局 ICT推進グループ
石原 岳拓
中京テレビ放送株式会社
技術推進局 ICT推進グループ
安井 健人
株式会社中京エレクトロン
システム推進部 システム業務グループ
システム運用担当
横井 亮太
2016年11月の新社屋移転を機に、いつでもどこでも誰とでも仕事ができる〝どこでもオフィス〟を目指して環境整備を進めた中京テレビ放送株式会社(以下 中京テレビ)。テレビ局の業務にマッチした製品として採用されたモバイルノートPC「VAIO S11」が買い換えのタイミングを迎えたのが2020年末でした。コロナ禍の影響により加速したテレワーク需要を見据えた次期PC導入プロジェクトが立ち上がり、最新のVAIOも候補に含め、製品選定を進めました。
ユーザーに高く評価されたVAIOの
後継機種にVAIO Pro PJを選んだ理由とは
愛知・岐阜・三重の中京広域圏を放送エリアとし、放送に関わるさまざまな事業を展開する中京テレビでは、番組制作からバックオフィスまで、あらゆる業務にノートPCを活用しています。2016年に全社導入した「VAIO S11」は、社内での持ち運びを想定して選定され、柔軟な働き方の実現をはじめ、部署およびグループ会社間のコミュニケーションやペーパーレス化の促進などに貢献してきました(詳細はこちら:働き方にあったPC-VAIO S11で完成した“どこでもオフィス”)。
導入から数年が経過し、〝どこでもオフィス〟が浸透するなかで始動した次期PC導入プロジェクトは、「さらなる働き方改革に資するPC」というコンセプトで進められました。プロジェクト始動時は、コロナ禍によるテレワーク環境の構築が急務だったこともあり、社外への持ち出しを前提に、
3つの必須要件を定め複数の候補を比較検討したと、プロジェクトを主導した石原さんは説明します。
「1つ目の要件は、有線LANポートとSIMスロットが標準搭載されていることです。弊社のネットワーク構成とセキュリティー上不可欠なもので、変換アダプターの利用も認めていません。同じく社外でのネットワーク接続にはSIMカードを貸与するという運用方針が確立されており、LTEモデルであることも必須でした。2つ目はバッテリー駆動時間、3つ目は画面サイズと質量のバランスといったユーザビリティに関するものでした。これらを必須要件として絞り込み、最終的に3社のモバイルノートPCが候補に残りました。その1つが12.5型ワイドのVAIO Pro PJです」(石原)
同社では、候補を3機種に絞り込んだ段階で社内アンケートを実施。製品情報を開示し、一部実機に触れる環境を用意したうえで、「どの製品を使いたいか」と「次期業務用PCに求めている機能は?」という質問を投げかけました。
「やはり機能面では、バッテリー持ちと画面サイズの大型化という要望が出ていました。また長期にわたってVAIOを使い続けていたためか、社内ではノートPCを「VAIO」と呼ぶようになっていました。その影響もあったのか、アンケート回答者の内、9割以上が12.5型ワイドの画面サイズで長時間駆動を実現するVAIO Pro PJを使いたいと答えており、最終的に採用を決定しました」(石原)
ほかにも「小脇に抱えて持った際に格好がよい」などデザイン面で評価する意見も多く、衆目の前での業務シーンが多いテレビ局のニーズにマッチした製品であったことがうかがえます。
他製品より高精度なAIノイズキャンセリングでWeb会議の快適化に貢献
選定にあたっては、取材現場での利用を想定し、利便性と堅牢性という報道を担う企業ならではの要件も重視されました。アメリカ国防総省の調達規格(MIL-STD-810H)に準拠した品質テストに加え、数十項目に及ぶ独自の品質試験を実施しているVAIOに優位性がありました。また、石原さんは、快適な在宅勤務を実現するため、Web会議に関する機能も重点的にチェックし、なかでもAIノイズキャンセリング機能には驚かされたと当時を振り返ります。
「在宅勤務や会社のデスクでもWeb会議に参加する機会が増え、周囲の音が入ってしまう課題が顕在化していました。VAIOのAIノイズキャンセリング機能には指向性技術により隣の人の声を拾わない〝プライベートモード〟があるのですが、説明を受けても正直信じられず、実機で検証してその効果に驚きました。プロジェクトチームで検証していて一番盛り上がった機能ですね」(石原)
今回のプロジェクトに参画している横井さんも、VAIO Pro PJのAIノイズキャンセリング機能の効果を実感したメンバーの1人です。
「背後でサイレンが鳴っている状況で別室にいるメンバーとWeb会議を行ってみたところ、相手からあなたの声しか聞こえないと言われました。自分自身がうるさく感じている周囲の音が完全にカットされており、会議に集中できるという意味でも大きな業務改善効果が得られると感じました」(横井)
機能面での優位性に加え、VAIOの提案力と製品に対する自信もVAIO Pro PJ採用の決め手になったと石原さんは語ります。
「質問に対するレスポンスが非常に早く、技術的な質問に関しても親身に対応いただきましたし、我々の要望を聞いたうえで最適な提案をしてくれました。ほかのメーカーと比べて回答内容の熱量が高く、自社製品に関する自信がうかがえたことが印象に残っています」(石原)
電源周りのストレス解消、片手で開閉など
スペック表にはないメリットも享受
VAIO Pro PJの採用を決めると、各部署はもちろん、グループ会社も含めたすべての従業員を対象とし、予備機を含めた約900台を2~3カ月かけて配布しました。導入効果は多岐にわたり、さまざまなシーンで多くのメリットが生まれています。
「今回のPC刷新で、バッテリー残量を気にするストレスがなくなりました。以前はメンバー全員がACアダプターを持参し、会議室では電源の取り合いが起きていました。充電を気にすることなく使える安心感は、業務環境の改善を考えるうえで大きな効果だと感じます」(石原)
「画面サイズは11.6型ワイドから12.5型ワイドへと正直微細な変更にとどまったことを危惧していましたが、実際に使ったユーザーからは見やすくなったという評価をいただきました」(横井)
普段は社内ネットワークの運用・保守に携わり、本プロジェクトではPC配布スケジュールの調整やユーザーへのレクチャー、問い合わせ対応などを担当した安井さんも、ユーザーからの声や自身の体験からVAIO Pro PJを採用した効果に確かな手応えを感じています。
「USB Type-C端子での充電に対応し、移動中や会議前など短い時間で充電できるようになったことで、より柔軟な働き方を実現できたと実感しています。ユーザーからは、物理的なカメラシャッターが搭載されたことで、プライバシー面で安心感が得られたというよろこびの声も聞こえてきています。またスペックには書かれていないメリットとしては、片手で開けられることもポイントです。例えば取材先で片手にボイスレコーダーや台本などを持っている状況でも、もう片方の手でPCを開いて情報の確認や入力作業を行えるのは、報道機関の働き方に合っていると思います」(安井)
PCの運用管理においても、導入効果は現れています。既存の業務用PCと同じメーカーの製品を採用したことで、キッティングをはじめ、これまで積み重ねてきたノウハウを活かすことができ、サポート体制も大きな変更は必要なかったと横井さん。ユーザーがストレスを感じることなく機種を移行できたことも、同一メーカーでPCを刷新した効果と評価しています。
「VAIO S11のマスターイメージを使って検証できたので、導入の手間を大幅に削減できました。機種変更後のユーザーからの問い合わせも少なかったことも、運用管理者にとって見逃せないメリットといえます」(横井)
バランスに優れたVAIO Pro PJが、
“どこでもオフィス”を新たな領域へと導く
中京テレビでは、今後もあらゆる業務でVAIO Pro PJの活用を推進する一方、システム面での環境整備を進めてWindows 11へのアップデートを実施する予定です。石原さんはVAIO S11からVAIO Pro PJへとVAIO製品をリピート採用した理由と、VAIOへの期待を次のように語ってくれました。
「報道業務からバックオフィスまで業務内容に差があるなか、全社的な業務PCを選定するうえで、機能面とユーザビリティを含めたVAIOの“バランスの良さ”には得がたい価値がありました。特定の業務に寄せてしまうと、他の業務でストレスを感じるケースが出てきますが、バランスに優れたVAIOであれば、すべてのユーザーが使い勝手の良さを実感できます。国内メーカーで迅速で手厚いサポートを受けられることもあり、今後も過酷な状況下でのPC利用が多い報道機関の働き方を支えてくれることを期待しています」(石原)
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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。