電子カルテシステムの更新に合わせてPC環境も一新。いのちを守る病院内ノートPC求められるものとは?


長野県立こども病院
副院長
総合周産期母子医療センター長
廣間 武彦

長野県立こども病院
脳神経外科部長
宮入 洋祐

長野県立こども病院
事務部 医療情報管理課
システムエンジニア
小池 弘子

長野県立こども病院
新生児病棟 副看護師長
有賀 さゆり

長野県立こども病院
事務部 医療情報管理課
ドクターズクラーク
原 知星
あらゆる小児医療・周産期医療の専門家が集う診療部と、胎児・新生児救急医療最後の砦である総合周産期母子医療センターを中心に、長野県の胎児診断、新生児医療の中心的役割を果たしてきた長野県立こども病院(長野県安曇野市)。同院は2024年に7年ぶりとなる電子カルテシステムの更新にあたって院内ノートPCの多くをVAIOに変更しました。ここではその狙いと成果について、導入プロジェクトを牽引した廣間武彦副院長と実際に現場でVAIOをお使いの皆さまに伺います。
PC=いのちを守るためのツールという認識を共有できるパートナーを探していた
電子カルテの普及など医療現場のデジタル化が着実に進む中、長野県立こども病院もこれまで7年間利用してきた電子カルテシステムの更新に合わせ、業務用PCを入れ替えることに。この際、どのような理由でVAIOを選定していただけたのか。廣間副院長と同院のITCを支えるシステムエンジニア・小池弘子氏は当時の決断を次のように説明します。
「今回のPC刷新で求めたのは、第一にパフォーマンスです。導入するPCは新しい電子カルテシステムとセットで使い続けることになるため、次の更新となる7年後まで快適に使える性能を維持してもらわねばなりません。特に医師の使うPCはかなり大きな画像データを扱いますし、今後、その傾向はさらに加速していくでしょうから余裕を持たせたスペックが必要でした」(廣間)
「同じ理由で7年間使い続けられるだけの堅牢性・耐久性も求められるのですが、スペックからそれをうかがい知ることはできません。その点VAIOは自社製品の信頼性について積極的に情報を発信していることが好印象でしたね。加えて、病院ならではのニーズとして一般企業とは異なる次元で高い安定性を求めているというものがあります。何か障害が起こるとその間、診療に影響が出ますから、問題を起こさないこと、起きたとしてもすぐに復旧できる体制が求められているのです。加えてセキュリティーの観点から必要に応じて二要素認証を使えることも重視しています」(小池)

従来の環境では、何か問題が起こった際、まず原因の特定を病院側で行い、ハードウェア起因であることが確定しなければ対応してもらえず、大きなタイムロスが発生していたと振り返る小池氏。新しいPCの導入においては、それが患者の生命を預かる現場で使われる道具という認識を共有し、より踏み込んだかたちで問題の早期解決に協力してくれるメーカーを探していく中でVAIOに行き着いたとお話しくださいました。
「その上で最終的に決定を後押ししたのが、VAIOが同じ安曇野市の企業であったことですね。距離が近いことからコミュニケーションが取りやすいことに加え、病院長に地元企業を応援したいという強い意志があり、これから長いお付き合いになることも期待してVAIOを選ばせていただきました。また、私の世代ですとVAIOには強い憧れがありますから、今後、医師のリクルーティングにも効果があるのではないかと期待しています(笑)」(廣間)
VAIOの導入で、すべての医師・スタッフが働き方の変化を実感
そうして2024年1月、現場向けに約150台のVAIO Pro BM(16.0型ワイド)が導入されました。ログイン時に個別の環境が展開される電子カルテシステムに接続して利用する特性から原則として個人配布はせず、部署ごとに複数台のPCを共有するかたちになっているそうです。
また、これに合わせて医師向けに数台のVAIO Pro PK(14.0型ワイド)も導入。こちらは院内での活用に加え、担当患者に急変があった際に医師がリモートでカルテを確認してスタッフに適切な指示する用途を想定し、よりモビリティの高いものを選択しました。その導入成果について、長野県立こども病院 電子カルテシステム運営委員長も務める脳神経外科・宮入洋祐部長は次のように語ります。
「従来も医師向けにモバイルノートPCは用意されていたのですが、パフォーマンスが不足しており、診察室に設置されている高性能なデスクトップPCのようには使えない課題がありました。その点、VAIOはパフォーマンスが高く、脳内を1mm単位で輪切りにして連続撮影した高解像度写真をもとに画像診断するといった負荷の高い作業も余裕でこなせます。緊急時はもちろん、病室まで説明に行くときなどにも助かりますね。これまでは紙に出力して持って行かねばならなかったので大変な効率化になっています。また、持ち運びが苦にならない軽さもありがたいです」(宮入)

働き方が改善されたのは医師だけではありません。看護師やドクターズクラーク(医師事務作業補助者)ら、すべての現場スタッフがVAIO導入による業務の効率化を実感しているとお話しくださいました。
「GCU(新生児回復室)など、ベッドサイドにデスクトップPCが据え付けられていない場所で電子カルテを確認したり、点滴やミルクがその患者さんのものかを確認・認証する用途にVAIOを使っています。VAIOはスタンバイ状態からの復帰が早く、使いたい時にすぐ使えるのがいいですね。わずか数秒の違いではあるのですが、泣いている赤ちゃんを前にその違いは無視できませんから。また、新生児病棟は全体として照明を落とし気味なので、VAIOの明るく見やすいディスプレイは目が疲れにくく、ミスの低減に役立っていると感じます。なお、当院ではセキュリティー対策としてカメラを使った認証を導入しているのですが、VAIOのカメラが暗い場所でも確実に認証してくれることも業務のスピードアップに貢献しています」(新生児病棟 副看護師長 有賀さゆり氏)

「ドクターズクラークはこれまで限られた台数のPCを共有し仕事をこなしてきたのですが、今回のVAIO導入を機に一人一台体制を実現しました。PC以外にもさまざまな書類を持ちながら、院内のさまざまな場所を飛び回るため、VAIOの大画面でありながら薄型軽量なところ、使いたい時にすぐ使い始められる立ち上がりの速さなどがとても気に入っています。加えて、キーボードがとてもタイピングしやすいため、誤入力なく書類作成できることも従来環境との大きな違いのひとつですね。これは特に、医師やスタッフが集まって治療方針を検討するカンファレンスの議事録作成時などで役立っています。細かいところではキーボード面がフラットで清潔が保ちやすいところもメリットの一つだと感じています」(ドクターズクラーク 原知星氏)

そして、導入前の重大課題の一つであったサポート体制についても、期待通りで満足しているとシステムエンジニア・小池氏は言います。
「稼働開始してすぐの頃に院内Wi-Fiネットワークのトラブルがありました。直観的にPCが原因ではないだろうと思っていたのですが、念のためドライバーが更新されていないか、過去に同様の事例がなかったかなどを問い合わせたところ、すぐにお返事をいただけ、安心感・信頼感に繫がりましたね」(小池)
こども病院とVAIO、相互のプロフェッショナリズムでこれからの時代を乗り越えていく
これからの7年間、長野県立こども病院の医療を支えるデジタル機器の一つとして活用が始まっているVAIO。廣間副院長は、今後の展望とVAIOに期待することについて次のように語ってくださいました。
「今回、副院長としてVAIOの導入を始めとする電子カルテ環境の刷新に携わりましたが、本業は医師でデジタルの専門家ではありません。VAIOの皆さんにはかなり深いところまで踏み込んでいいただき、プロフェッショナルの目線で、我々が気持ち良く仕事するための環境作りに協力していただきました。そうした中、昨年10月にVAIO本社工場を見学させていただくなど、VAIOのものづくりへのこだわりの源泉に触れる機会があり、我々の持つプロフェッショナリズムとの共通性を強く認識しました。日本の小児医療・周産期医療は少子化の影響などもあって厳しい時代を迎えますが、それをプロフェッショナル同士の相乗効果で乗り越えていけると確信しています」(廣間)
※所属部署・役職など、記事内に記載の内容は2024年3月の取材時点のものです。

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