VAIO × MEDIA

VAIO独自のファインチューニングは、
より手軽な価格だから意味がある

株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2018年05月28日)より転載
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Core i5+4GBでも対象に、VAIO TruePerformanceの選択肢が拡がる

1月に第8世代インテルCoreプロセッサーを選択できるようになったVAIO Pro PF/PG。通常よりハイパフォーマンスで駆動できるVAIOならではのチューニング「VAIO TruePerformance」により、同じCPUを搭載したマシンに比べ、ワンランク上の「快」を与えくれる。

とても好評の機能だが、基本的にはラインアップでもハイスペック機を対象にしたものであり、カスタマイズして導入する際にも、価格がやや高めにならざるを得なかった。しかしそんな状況も今では変化している。4月11日より、Core i5とメモリー4GBの組み合わせでも、VAIO TruePerformanceの機能が利用できるようになり、より手軽な価格で、その効果を手に入れらえるようになった。

第8世代=クアッドコアだから実現したチューニング

VAIO Pro PF/PG。第8世代のCPU搭載モデルが対象

そもそも「VAIO TruePerformance」とはどういうものなのか? 簡単に説明しよう。

CPUのパフォーマンスというと、コア数やスレッド数に関心が集まりがちだが、やはり重要なのは動作周波数だ。この動作周波数は、常に一定ではない。アイドル時は低く抑えられ、負荷がかかると高くなる。こうすることによってふだんは消費電力を抑えつつ、必要な時には適切な性能が得られるようにしているのだ。

このパフォーマンスが高い状態を長く維持すれば、処理能力がアップする。

ここで知っておきたいのが、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー2.0の仕組みだ。対応するCPUでは、アイドル時に負荷がかかると、一度システムの放熱能力を超えたレベルまで電力消費を上げた動作に切り替わる。ごく短時間だが、パフォーマンスが最大になると考えればいい。ただしこの時間が長くなると、CPUの温度が上昇しすぎてしまい動作に支障が出る。そこで性能を少し抑えた「持続可能」なパフォーマンスでの動作に切り替わる。

Core iシリーズのスペックを見ると、定格動作時とターボ・ブースト時の最大クロック周波数が併記されている。定格動作時のクロックは、インテルの要求する電力設計のガイドラインに沿って設計すれば、持続可能なパフォーマンスでの動作に落ち着いた場合でも最低限維持できるものと考えればいい。

逆に言えば、放熱や電力供給の面で余裕のあるシステムであれば、より高いパフォーマンスを維持できるということになる。そこでVAIOは、電力まわりや冷却システムなどを強化。さらに独自のチューニングを施すことで、最大パフォーマンスを発揮する時間をより長く、持続可能なパフォーマンスのレベルを引き上げている。この一連の取り組みがVAIO TruePerformanceである。

通常とVAIO TruePerformanceでの動作の違い。図はVAIOのサイトより。

このVAIO TruePerformanceは、クアッドコアの第8世代インテル Core プロセッサーだからこそ実現できたチューニングだ。

第7世代のインテル Core プロセッサーは、Core i7-7500U(2.7GHz / 最大3.5GHz)とCore i5-7200U(2.5GHz / 3.1GHz)の2種類があるが、どちらもコア数は2つ/スレッド数は4つだった。これに対して、第8世代のインテルCoreプロセッサーは、Core i7-8550U(1.8GHz / 最大4GHz)とCore i5-8250U(1.6GHz / 最大3.4GHz)で、どちらもコア数は4つ/スレッド数は8つだ。

CPUは、電圧をかけるとパフォーマンスがアップする。ただ、増やせばそれに比例してパフォーマンスがアップするのではなく、ある程度電圧が高くなると伸び率が鈍る。つまり、もともと低い数字で動作しているCPUと、これよりも高い数字で動作しているCPUがあった場合、上げた電圧の量が同じでも、前者のほうがパフォーマンスの伸び率が高くなる。

第8世代のCPUでは、1コアあたりの動作周波数を低く抑える一方で、コア数/スレッド数を倍に増やして、第7世代より高い性能を引き出している。逆に言えば、1コアあたりにかける電圧は低いため、チューニングによる効果が得やすい。つまり第7世代よりも、VAIO TruePerformanceと相性がいいCPUということになる。

従来のプロセッサーとのベンチマークテスト比較。VAIOのサイトより

このチューニングの威力は、ベンチを参照していただけるとわかると思うが、通常のCore i7よりVAIO TruePerformance適用した状態のCore i5のほうが、処理速度が速くなっていること。VAIO TruePerformanceは、「VAIOの設定」ソフトで「CPUとファン」の設定を「パフォーマンス優先」にすると適用される。電源接続時はこちらが優先されるため、デスクワーク中心で利用するなら、Core i5搭載モデル購入すると、コストパフォーマンスがいい。

よりお求めやすく、選択できるメモリー容量を拡大

VAIO Pro PF/PGには、先述のCore i7-8550U(1.8GHz / 最大4GHz)とCore i5-8250U(1.6GHz / 最大3.4GHz)のほか、Core i7-7500U(2.7GHz / 最大3.5GHz)やCore i5-7200U(2.5GHz / 3.1GHz)、Core i3-7100(2.4GHz)、Celeron 3865U(1.8GHz)が用意されている。

今から購入するのであれば、VAIO TruePerformanceに対応した第8世代インテルCoreプロセッサーモデルを選ぶことを強くオススメしたい。PCのライフサイクルが伸びてきているなか、より長く快適な作業を持続するためにも、最新のCPUを搭載したモデルを選ぶのがベストだ。

第8世代のCPUを搭載したモデルは、カスタマイズモデルでのみ販売されている。このとき、CPUとメモリーとの組み合わせは限られており、Core i7の場合はメモリーが16GBと8GBのみ、Core i5の場合は16GBと8GBに加え、今回4GBでもVAIO TruePerformance適用になった。これにより、いままでいちばん安価だったCore i5と8GBの組み合わせより1万円(税別)安く購入できるようになる。

オンラインストアでカスタマイズしたときのCPUとメモリーの価格差

Zの技術が生かされたVAIO TruePerformance

こうしたチューニングの技術は、フラッグシップモデルであるVAIO Zの開発経験が生かされている。電力消費が上がると、発熱が大きくなる。CPUの温度も上昇するので、ノートPCのような狭い空間で効率よく放熱、排熱するにはさまざまなノウハウが必要だ。VAIO Zを始め薄型ノートPCを長く開発してきたVAIOだからこそ、こうした挑戦を可能にしている。

特にVAIO TruePerformanceを適用したCore i5が、通常のCore i7を凌駕したことは、非常に大きい。2つのCPU価格差はだいたい2万円。他社の同じCore i7搭載モデルと比較検討したとき、VAIO TruePerformanceを適用したCore i5のほうが、断然コストパフォーマンスに優れているはず。

開発者が語るMade in Japanについて。https://vaio.com/magazine/devstory/vol17.html

VAIO Pro PF/PGは、Made in Japanとなり信頼性はさらに向上。もちろんサポートもオンサイト対応や安曇野で最短修理も行っているので、導入後も安心して利用できる。Windows IoT Enterprise版の対応やSMS通信で消去命令が送信可能な「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」など、セキュリティ面も強化されてきており、VAIO TruePerformanceによる優位性を踏まえて、VAIO Pro PF/PGを検討してほしい。

法人向け製品情報

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インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。