VAIO × MEDIA
“高生産性を持ち運べる”
オールインワンPC
「VAIO Pro PH」に注目すべき理由
アイティメディア株式会社 ITmedia PC USER (2017年10月30日掲載)より転載
※掲載されておりますサービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
VAIO × MEDIA
アイティメディア株式会社 ITmedia PC USER (2017年10月30日掲載)より転載
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「働き方改革」を企業で推進するにあたり、柔軟な働き方を可能にするクライアントPCが求められている。とはいえ、誰もがモバイルPCを社外に持ち出して、テレワークをするわけではない。オフィス内で業務をこなすこと、つまりは内勤が最適な働き方である場合も少なくないはずだ。
もちろん内勤向けのPCも進化を続けており、昨今ではデスクトップPCをノートPCに移行する「デスクトップリプレース」の流れがある。技術の進歩でノートPCの性能が向上したことから生産性の不安が薄れ、省スペースであることや、会議室などへ移動しやすい可搬性が利点として注目されているのだ。働き方改革の1要素であるオフィスのフリーアドレス化にもスマートに対応できるため、この流れはさらに加速している。
「VAIO Pro PH」は、こうしたトレンドに適したビジネス用オールインワンノートPC。15.5型サイズの大画面、ゆとりあるサイズのテンキー付きキーボード、豊富な拡張端子、光学ドライブまで搭載しており、ビジネスに必要な装備を一通り備えている。このオールインワンの仕様を可搬性の高い薄型ボディーにまとめているのがポイントだ。
「PHシリーズ」は、光学ドライブも内蔵するオールインワンタイプの15.5型液晶ディスプレイ搭載ノートPCだ
オールインワンノートPCと聞くと、重厚なボディーを思い浮かべるかもしれないが、PHシリーズのサイズは380.3(幅)×260.8(奥行き)×25.1(高さ)mm、重量は約2.5kgと、社内の移動が無理なく行える。フラットなフォルムのため、画面を閉じれば、片手で抱えて持つのも苦にならない。使わないときに、ロッカーやサイドデスクへ収納して紛失や盗難のリスクを抑えられるのも、デスクトップPCにはないメリットだ。
大画面ノートPCとしては、スリムでフラットなフォルムが目を引く。デスクトップPCからのリプレースでは、持ち運べること、非使用時に収納できることが、大きなメリットとなる
VAIOブランドらしく、ボディーのデザインも洗練されている。大画面ノートながら角に丸みを付けた柔らかなシルエットなので威圧感がなく、幅広いオフィス空間に自然と溶け込みやすい。オフィス環境やユーザーの好みに応じて、ブラック、ホワイト、ピンク、シルバーの4色から選択できるのも気が利いている。
ボディーカラーは、ブラック、ホワイト、ピンク、シルバーの4色から選べる
このボディーには、周辺機器を接続するためのUSB 3.0ポートを3基、デジタルカメラなどから素早くデータを取り込めるSDメモリーカードスロット(SDXC/SDHC対応)、ビデオ会議用のWebカメラの他、プロジェクター出力用の標準端子であるアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)とHDMI出力を両方備えるなど、日本のビジネスシーンで多く使われるインタフェースを網羅している。
通信機能についても、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.1を標準装備。高速規格のIEEE 802.11acで無線接続する場合は、通信端末が数多く接続されている環境でも低速になりにくい「MU-MIMO」が使えるため、MU-MIMO対応のネットワーク環境ではより高速で安定したデータ通信が可能だ。
左側面にはディスプレイ出力として、アナログRGB出力(D-Sub15ピン)とHDMI出力の両方を備える。USB 3.0ポートは左右に合計3基あり、複数機器の同時接続にも十分対応できる。その他、有線LAN、音声入出力、ACアダプター接続用のDC入力、セキュリティロックスロット(後述)も搭載する
SDメモリーカードスロット(SDXC/SDHC対応)は、すぐにアクセスできる前面にある。前面のステレオスピーカーに加えて、底面にサブウーファーも内蔵するため、動画付きプレゼンなどで迫力ある音声も鳴らせる
さらに、右側面には光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを内蔵。カスタマイズモデルではBlu-ray Discドライブも選択できる。
昨今のPCでは省かれつつある光学ドライブだが、社内に光学メディアの資産があり定期的に読み出す必要があったり、DVDの映像を流したり、取引先からDVDでデータが納品されたりと、必要な場面も少なくないだろう。業務に光学ドライブが必要な場合、別途備品として管理するより、内蔵していた方がベターだ。
右側面には光学ドライブを内蔵する
光学ドライブの手前には2基のUSB 3.0ポートを配置。左右にポートが分かれていて、設置場所に応じて使い分けられる
このようにPHシリーズを導入すれば、ディスプレイ変換アダプターや外付けドライブなど、PC本体につなぐ備品が別途必要になる場面はほとんどないだろう。そのため、打ち合わせやプレゼンテーションのために会議室へ持ち出す際も、備品を一緒に持ち歩く必要がなく、シンプルでスマートな移動が可能だ。また身軽に移動できることは、フリーアドレス化されたオフィスでは必須条件と言える。
備品が不要ということは、それらの紛失や盗難のリスクがなく、管理の手間やコストを削減できることも意味する。同僚に備品を借りたり、共用の備品を申請して使ったりと、効率の悪い運用をしなくても済む。可搬性の高いオールインワンPCであることは、TCOの観点からもメリットが大きい。
フリーアドレスのオフィス内で、デスクトップ並の作業環境を自由に持ち運べる
会議室に移動する際も、ディスプレイ変換アダプターなどを一緒に持ち歩く必要はない。PC本体だけを持って手軽に移動できる
PHシリーズがデスクトップPCからのリプレースに適している理由の1つには、ノートPCながらデスクトップPCの代替が十分務まる性能を備えていることも挙げられる。
基本システムでは、第7世代Coreプロセッサの中でもハイパフォーマンスなHシリーズを採用していることが大きな特徴だ。Core i7-7700HQ、Core i5-7300HQ、Core i3-7100Hと3種類が選べる。このうち、Core i7-7700HQとCore i5-7300HQは4つのコアを内蔵するクアッドコアCPUであることに注目したい。
4つのコアは並行して動作するため、複数の処理を高速に行える他、クリエイティブ系やマルチメディア系など、マルチスレッド処理に最適化されたアプリケーションでは特に高い処理性能を発揮することが可能だ。写真や動画を使った企画書、レポート、プレゼン資料の作成といったパフォーマンスが求められる業務もストレスなくこなせる。こうした用途ではメモリ容量も必要だが、最大16GBまで搭載できる点もありがたい。
一方でプロセッサの選択肢には、比較的低コストでありながら一般オフィス用途で十分な処理性能が得られるCore i3-7100Hも用意されているので、そこまでのパフォーマンスが必要ない場合にも無駄なく導入できる。
CGのレンダリングテスト(CINEBENCH R15)では、一般的なPCで搭載例の多いCore i7-7500U搭載機に比べて、Core i7-7700HQ搭載モデルは212%、Core i5-7300HQモデルも149%と高いスコアを記録した(テスト結果はVAIO調べ)
Adobe Photoshop Lightroom 5のRAW現像(100枚のJPEG出力)において、Core i7-7700HQ搭載モデルは、一般的なCore i7-7500U搭載ノートPCの57%の時間で処理を終えた(テスト結果はVAIO調べ)
業務データを保存する最も重要なパーツであるストレージに、多様な選択肢を用意しているのもポイントだ。低コストで大容量のHDDをはじめ、高レスポンスなSSD(Serial ATA)、レスポンスと低コストのバランスを取ったハイブリッドHDDに加えて、Serial ATA SSDよりも高速なTLCのPCI Express SSD(第三世代ハイスピードSSD)、MLCのPCI Express SSD(第三世代ハイスピードプロSSD)という超高性能なストレージも選択できる。
1000個のファイルを別のフォルダへコピーするのに要した時間の比較。Serial ATA SSDは、HDDの5分の1以下の時間で処理を終えている。最速の第三世代ハイスピードプロSSDは、そのSerial ATA SSDと比べても格段に速い
また、SSDとHDD(ハイブリッドHDDも)を組み合わせたデュアルドライブ構成も可能だ。PCの体感速度に直結するWindows OSや利用頻度の高いアプリケーションは高レスポンスのSSDにインストールし、写真や動画を含む業務データの保存には大容量HDDを使うといった効率的な使い分けも可能だ。
ベーシックな事務処理なのか、クリエイティブまで求めるのか、生産性の優先度はどの程度か、予算はどのくらいか。データの管理はローカルかサーバか、あるいはクラウドなのか――。ストレージのニーズは環境によって大きく異なるだけに、柔軟な構成が可能かどうかは、PC選定の重要なチェックポイントと言える。
PCで生産性を高めるには、パフォーマンスだけでなく、ディスプレイの大きさや見やすさ、キーボードの打ちやすさなど、人とPCをつなぐ部分の使い勝手(ユーザビリティ)も重要だ。この点で優れているデスクトップPCからのリプレースとなれば、特に気になるところでもあるだろう。
PHシリーズは、大画面の15.5型ワイド液晶ディスプレイを搭載する。表面はアンチグレア仕様なので、照明やユーザーの姿が映り込みにくく、長時間の作業でも目が疲れにくい。液晶ディスプレイのベゼルもシボ加工をして反射を抑えることで、従来より見やすさをさらに向上させた。表示解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)と1366×768ピクセルの2種類が選べる。
15.5型ワイドサイズの大きくて見やすい液晶ディスプレイを搭載。表面の反射を抑えたアンチグレア仕様は、座席を固定しない(つまり照明の位置も固定ではない)フリーアドレスのオフィスでも重宝する。ディスプレイの上部には、Web会議などに利用できるHD Webカメラも備える。
キーボードについては、デスクトップ用キーボードと同様の広さが得られるキーピッチ19mmのフルサイズを確保。キーストロークも1.5mmと、昨今のノートPCとしては深く設計しており、安定した打ち心地が得られる。数字を打ちやすいようにテンキーも内蔵しているので、別途外付けのテンキーを用意する必要がないのも便利だ。日常的に長文を入力する業務でも、数字入力を多用する業務でも快適な作業が行えるだろう。
タッチパッドはシンプルな2ボタン式を新たに採用。最近増えているボタン一体のクリックパッドに比べて、確実に左右のボタンを押し込める。キーボードのホームポジション直下に配置しているため、キーボードを打ちながらタッチ操作がしやすく、ミスタッチも発生しにくい。また、Windows 10の高精度タッチパッドに対応しており、上下左右スクロールやウィンドウ切り替え、右クリックなどのジェスチャー機能も利用できる。
もちろん、外付けマウスを利用することも可能だ。左右の側面にはUSB 3.0ポートが合計3基あり、マウスを常時接続してもまだ2基残っているため、使い勝手を損なわない。
キーピッチ19mmのフルサイズキーボードはストロークも1.5mmと深めで、快適なタイピングが可能だ。テンキー付きのため、数値入力を多用する業務にも向く。タッチパッドは確実にクリックできる2ボタン式だ
重要な業務データを守るセキュリティ機能も充実している。ボディーには、セキュリティロックスロット(ケンジントンロック)を装備。対応するワイヤケーブルを利用してデスクや柱などに固定することで、盗難を防止できる。リプレース前にデスクトップPCで同規格のロックを使っていた場合、PHシリーズでも流用することが可能だ。
OS標準で暗号化機能のBitLockerを備えるWindows 10 Proが選べる他、BIOS(UEFI)セットアップでは、起動時、ストレージへのアクセス時に動作する各種パスワードを設定できる。不要なUSBポートやカードスロットの無効化にも対応しており、本体やストレージの盗難だけでなく、こうしたポートやスロットからのデータ流出も予防できる仕様だ。
これらの機能と連動して強固な保護を実現するセキュリティチップ(TPM 2.0)の搭載にも対応する。このチップが暗号化機能の暗号鍵をハードウェアで発行・管理するため、このハードウェア暗号化鍵を持たないPCからはアクセスできないようセキュリティを高められるのだ。
万一、紛失や盗難に遭った場合にもパスワードと暗号化機能、セキュリティチップによって情報漏えいを防ぐことができ、安心して扱える環境が整っている。
このようにPHシリーズは、クアッドコアCPUを搭載できる高いパフォーマンスをはじめ、柔軟性の高いストレージ構成、視認性の高い大画面ディスプレイ、使い勝手のよいテンキー付きキーボード、幅広いシーンに対応できる光学ドライブと豊富な端子類を含め、生産性においてデスクトップPCに全く見劣りしないオールインワンPCに仕上がっている。
それでいて、ボディーはフラットでスリムだ。限りあるオフィスのスペースを有効に活用でき、フリーアドレスや会議室への移動などにもスマートに対応できる可搬性は、デスクトップPCにはないメリットで、スペースコストの削減、働き方改革によるオフィス業務の効率改善に大いに貢献するだろう。持ち運べるノートPCで懸念されるセキュリティ面も強固だ。
モバイルを想定しないオフィス内で利用するPC、デスクトップPCをリプレースするPCとして導入するのに有力な選択肢と言える。
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