VAIO × MEDIA

「働きやすさ」を追求した
ハイパフォーマンスな
モバイルPC

日経 xTECH SPECIAL (2018年4月27日)より転載
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スタイリッシュでデザイン性の高いPCとして定評があるがゆえに、VAIOはコンシューマ向け製品と考える人が多いのではないだろうか。しかし、実は以前から法人向けPCビジネスに力を入れており、最新のVAIO Pro PF/PGシリーズでも、デザイン性を高く保ったまま、企業のIT部門が納得する品質や法人向けサービスが提供されているという。ビジネスマンの働き方が多様化する中、従業員の業務を支えるPCに求められているものは何か。VAIOの花里氏と宮本氏、インテルの藤木氏に話をうかがった。

モバイルワークに重要な機能を搭載

――働き方改革を推進するためには、業務に最適で、モバイルワークに適したマシンが重要だと思いますが、VAIO Pro PF/PGシリーズはどのような特徴を持っているのでしょうか。

花里 今回は、11.6型のVAIO Pro PFと13.3型のVAIO Pro PGの2機種をリリースしていますが、我々は、VAIO株式会社の創業以来、VAIOのコンセプトはキープしたまま、しっかりビジネス向けにブラッシュアップを行って製品づくりを行っています。元々の軽さや薄さに加え、法人のお客様に使っていただけるように堅牢性や故障しづらさを強化し、1つ前のモデルのVAIO S11から搭載されているSIMフリーLTEを13インチでも使えるようにして、指紋認証などのセキュリティ機能を搭載するなど、持ち運びやすく、どこでもつながることが特徴ですね。また、PFは豊富な端子を搭載しながらも900gを切る重量(最軽量構成時で約840g)を実現していることも特徴の1つです。

SIMフリーLTEモジュール内蔵で、どこでも“最適”オンライン

――堅牢性を担保するためのテストはどのように行われていますか。

宮本 落下テストなどは、各メーカーが行っていますが、この薄さで他のメーカーに負けない堅牢性を実現していることがVAIO Pro PF/PGの強みです。また、他メーカーは、机の上からの落下を想定して76㎝でテストしていますが、我々は立って持ち歩くときの手の高さを想定して90㎝での落下テストを実施しています。ハードウェアを守るというよりは、お客様のデータを守ることを目指しており、落としても液晶が見えなくなったり、電源が入らなくならないように堅牢性をテストしています。

花里 お客様が一番驚くのは、ペンを挟んでPCを閉じてしまっても破損する心配がないところですね。例えばVAIO Pro PFは天板にUDカーボンを採用してゆとりを持たせ、破損しづらくしています。他社のPCにはない特徴です。また、持ち運ぶときに持つヒンジ周辺は配線が集中しているので、歪みや捻じれに強くなるように設計されていることも特徴の1つで、自然故障率を下げているほか、キーボードに水がかかってもすぐにショートせずに、作業中のデータを保存して電源を落とす時間を稼げるように設計されています。

――VAIO Pro PF/PGには、第8世代インテルCoreプロセッサーが採用されていますが、第7世代に比べて性能はどのように進化しているのですか。

藤木 第8世代はデュアルコアからクアッドコアとなり、第7世代に比べてCPUパフォーマンスが最大40%高速化されていることです。また、クアッドコアとなっても、第7世代と同程度のTDP(熱設計電力)なので、VAIO Pro PF/PGのような薄くて軽いノートPCのデザインに柔軟性を与えていると思います。

花里 我々としても、最新のCPUでパフォーマンスを向上させて必要吸熱量を抑えることで、お客様の作業の快適性を損なわないようにすることが重要です。我々は、インテルの最新で高速なCPUを採用したうえで、VAIO独自のチューニングであるVAIO TruePerformanceを使って、さらなる快適性をお客様に提供しています。

ストレスなく仕事ができるこだわりのデザイン設計

――法人向けPC市場は、現在どのようになっているのでしょうか。

藤木 働き方改革が注目される中で、法人向けのPC市場は非常に活性化しています。2017年は法人市場が3%成長しており、2018年も3~7%の成長を見込んでいます。3~5年のPCのリフレッシュサイクルや、処理能力の高いノートPCが登場してきてオフィス以外でも業務が行えるようになったことなども、市場活性化の要因ではないでしょうか。

宮本 我々も、Windows 7のサポート終了などにより、2017年~2019年がPCリプレイスの山場になるのではないかと考えています。以前に、デスクトップPCからA4ノートPCへのリプレイスがあったように、最近は11インチや13インチへのモバイルノートPCへのリプレイスの動きがあると思います。これまで、モバイルPCはずっと法人市場全体の3割程度でしたが、ITにおける働き方改革と言われるようになってからは、社外はもちろん、社内でもモバイルで使うようになってきています。

藤木 ここ1~2年で顕著に見えているのは、タブレット需要がかなり高まった時期の法人のお客様が、持ち運びやすいノートPCに移行していることですね。営業職の方や、モバイルワーカーは、タブレットを利用すると自社の基幹システムに外からアクセスすることが難しいため、しっかりとしたモバイルPCを求めているお客様が多いのではないでしょうか。

――先ほどの堅牢性やモバイルワークに適していること以外に、VAIO PF/PGシリーズは法人向けPCとしてどのような特徴がありますか。

花里 我々は、日本の法人のお客様にフォーカスしていますが、日本にはまだVGAや有線LAN端子を必要とされているお客様が多いため、薄くしながらもこれらのI/Oを搭載することにこだわっています。また、VAIO Pro PF/PGは部品や仕様を共通化しているため、両方のモデルをご採用いただいても同じマスターで展開できることで、コストやIT部門の方の労力を低減できるようにしています。

VAIOは、ソニー時代からデザインに定評があり、我々もデザインに非常にこだわっている。法人向けPCだからと言って、デザインをおろそかにすることはありません。お客様がストレスなく、気持ちよく仕事ができるためには、「持っていてうれしい」ということも重要だと考えているのです。IT部門にご納得いただける性能とサービスを提供しながら、法人のお客様という個人も大切にする製品づくりを行っています。

――PCのリフレッシュサイクルというお話が出ましたが、3~5年前のPCと今のPCでは、どのような点が違うのでしょうか。

 VAIOは以前からスタイリッシュで薄いPCでしたが、3~4年前のノートPCは厚くて、重いものでした。前述のように、インテルでは、CPUのTDPを変えずに、クワッドコアのCPUを展開し、モバイルワークスタイルをサポートできる、薄くて軽く高性能なノートPCの開発に貢献していると思います。また、クアッドコアの処理能力で、作業やパフォーマンスに影響を与えずに、モバイルワークでのセキュリティを高めることが可能です。今後整備されつつあるIoTに対応できることも重要で、たとえば、モバイルPCで4Kカメラで撮った画像を処理できるパフォーマンスを提供することで、モバイルワーカーをサポートしています。

花里 VAIOの2014年モデルと2018年モデルを比較しても、CPU・グラフィックスともに2.5倍以上のパフォーマンス向上がみられます。VAIO Pro PF/PGは、2016年に発売したハイエンドモデルVAIO Zに匹敵するパフォーマンスを出せると思います。

VAIO 2014年モデルと2018年モデルの性能比較

国内メーカーだからこそ安心できるサポート力と法人対応

――国内メーカーで国内に製造拠点を持つVAIOは、法人のお客様に対してどのようにビジネスを行っているのでしょうか。

花里 日本に製造工場を持つメーカーとして、法人のお客様にも日本の製造品質で製品をお届けしたいと考えています。我々は、本社を長野県安曇野市の自社工場に据え、「安曇野FINISH」を掲げて、海外工場で製造された製品もすべて本社工場で動作チェックや最終チェックを行い、初期不良を抑えています。IT部門の人が最初に困るのが初期不良で、マスターも入った状態で初期不良が発生すれば導入コストのロスとなってしまいます。また、法人がPCを導入するときには、自社の環境に合わせた設定や必要な業務ソフトなどをインストールするキッティングが必要で、別途キッティング業者に依頼する場合もありますが、我々は信頼性の高い国内製造工場の品質でキッティングまで提供できることが強みですね。もちろん、修理も国内製造工場で行っているため、コミュニケーションも含めて、高い品質と信頼性をお客様に提供することができます。

宮本 残念ながら、我々がITの運用までサポートしていることを知らないお客様もまだまだおられます。PC導入台数が1,000台規模のお客様でも、IT担当者が2~3人というところが多く、PCの運用に苦労されていらっしゃいます。我々はPC本体に加えてPC運用の導入コストを削減するお手伝いをしています。導入するPCのソフトウェアの環境を一緒にお作りし、弊社工場でキッティングし出荷します。場合によっては現地での設置などもお手伝いして、不要になったPCは引き取るという一連のライフサイクルを国内メーカーとしてサポートしています。

「サポートに関する評価」全5項目でVAIOが1位。引用:2017年10月実施「株式会社BCN法人向けモバイルPCに関する調査」(n=482)より ※主要8メーカー(DELL、HP、Lenovo、NEC、VAIO、東芝、パナソニック、富士通)サンプル:482名(メーカー間での重複回答有り)、調査期間:2017年10月27日~2017年10月30日

――今まで数々の製品を開発されていますが、「VAIOブランド」を保ちながらどのように進化を遂げてきたのか教えてください。

花里 法人のお客様が便利に使えるものにする努力は、ずっと続けています。たとえば、VGAや有線LAN端子を搭載してもこれだけ薄くするのは、昔は実現できなかったことです。メカのノウハウを溜めながら、利便性と堅牢性を追求するという想いは、ソニー時代よりも強くなっています。また、パーツなどを共通化して、マスターまで一緒にしてしまうことは、ずっと考えていたことですが、今回PF/PGで実現できたことは大きな進化だと思います。我々の顧客目線での開発が進化した結果で、お客様の使い勝手だけでなく、それを管理する方も考えられるようになったのは、企業文化として進化していると感じます。

VGAや有線LAN端子を搭載しても薄さを保つ技術はVAIOならでは

――最後に、これからPCをリプレイスしようとされている企業に対して、メッセージをお願いします。

藤木 今後は、生産性、クリエイティビティ、ダイバーシティ(働き方の多様化)が非常に強く求められてくる時代だと思います。生産性は、CPUのパフォーマンスだけでなく、セキュリティや堅牢性なども重要となりますが、よいPCを導入すれば必ず向上します。また、モバイルワークやテレワークなどが必要となってくる中で、よいモバイルPCを持てば、さまざまな場所で仕事ができたり、思いついたときにすぐ作業ができるなど、クリエイティビティもサポートできます。ダイバーシティに関しては、私自身もワーキングマザーで、子供が熱を出して会社を休まなくてはならなくなることもあるのですが、社外からでもいつでもコネクションできて性能の高いPCを持っていることで、何かあっても安心して休むことができ、仕事にも対応できると思います。

花里 VAIOが本気で法人のお客様に対してビジネスを行っており、さまざまなサービスを含めた使いやすい製品を展開していることや、品質やトータルコストで絶対に損をさせないような企業力を身に付けていることをご理解いただきたいですね。また、我々自身が数千人の会社から約200人の会社になって働き方を変え、長野の本社と東京の2拠点の移動時間とコストを削減するためにテレビ会議などを導入した経験を持っています。いわば、創業時から働き方改革を実践しており、その経験を踏まえて製品づくりをしていることも我々の強みで、働き方改革セミナーも随時開催しているので、ぜひご参加ください。

法人向け製品情報

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インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
Intel Inside® 圧倒的なパフォーマンスを

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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。