スマートフォンやタブレット端末が急速に普及するも、多くのビジネスシーンでは、PCの活用が不可欠である。なかでもモバイルPC市場は、働き方改革を追い風に、多様な働き方を実現するデバイスとして堅調に伸びている。

一方で、モバイルPCで競合他社を圧倒するような機能を提供するのが難しい状況にあるのも事実。価格競争になれば、国内で生産しているメーカーは不利な状況に追い込まれてしまう。

そうしたなかで法人向けPC市場に注力し、国内生産にもかかわらず、着実に支持を広げているのが、VAIOだ。同社が法人向けPC市場を狙うにあたって、まず注力したのが信頼性である。企業ユーザーを対象に実施したアンケート結果が、それを裏付けている。

注目すべきは、PCに関するトラブルで発生頻度が多い「起動・電源トラブル」「キーボードトラブル」「液晶画面トラブル」「バッテリトラブル」「Wi-Fi接続トラブル」の5項目。VAIOは、起動・電源トラブル、キーボードトラブル、液晶画面トラブル、バッテリトラブルの4項目における「発生していない比率」で、その他7社の平均を上回った（図1）。

VAIOの耐久性の高さは、各社が実施している信頼性評価試験の結果にも表れている（図2）。高い耐久性をうたうほかの2社のPCと加圧試験、落下試験、キーボード水かけ試験の3項目で比較。VAIOは加圧試験と落下試験で2社を上回った。キーボード水かけ試験は、各社が実施し、公開している情報を比較。A社は未実施で、B社は30cc。これに対し、VAIOは150ccをクリアしている。ほかにもVAIOは、本体ひねり試験、角衝撃試験、液晶ハウジング加圧試験、ペンはさみ試験をクリアするなど、耐久性の確保に向けた強い意志を示している。

＊信頼性評価試験は無破損・無故障を保証するものではない

モバイルPCは外に持ち出すため、故障のリスクが常につきまとう。そこで重要となるのが、いざという時のサポート体制だ。ユーザー企業が最も重視する重要なポイントである。VAIOは、サポートに注力しており、それを裏付ける結果が、サポートに関する調査に表れた（図3）。

VAIOは、調査項目の「修理対応のスピード」「保証内容の柔軟性」「保証期間の柔軟性」「オンサイト保守の質」「電話サポートの質」のすべての項目で1位を獲得。ダントツである。VAIOの強さは、このサポート力にあるといっても過言ではないだろう。

なお、イメージ調査では、「こだわりを感じる」「高級感がある」といったデザインに対するイメージが、他社よりもずば抜けてよかった。信頼性の確保やサポート体制に注力しつつ、VAIOの伝統である洗練されたデザインは、変わることなく守り続けているのである。これは、現場のユーザーから高い評価を得るポイントだ。

PCの調達部門や運用管理部門だけでなく、ユーザーにも喜ばれるVAIO。法人向けPC市場で強いVAIOの秘密は、そこにありそうだ。