VAIO × MEDIA
11インチの新VAIO Pro PFは、
なぜ企業ニーズへの理解がにじみ出た
機種と言えるか
株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2018年03月27日)より転載
※掲載されておりますサービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
VAIO × MEDIA
株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2018年03月27日)より転載
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VAIO Proを導入しようとしたとき、どのモデルを選ぶべきか迷うことがあるだろう。特に法人専用モデルとして展開している4モデルのうち、モバイル機種である11.6インチ(VAIO Pro PF)、13.3インチ(VAIO Pro PG/PB)は簡単には割り切れない。それぞれのモデルの違いを踏まえて、最適な選択方法を考えてみよう。
従来11インチの「VAIO Pro 11|mk2」と13インチの「VAIO Pro 13|mk3」の違いは単純なサイズ差ではなかった。VAIO Pro 11|mk2にはLTEモジュールとUSB Type-C端子がある一方で、VAIO Pro 13|mk3は、HDMI端子を持ち、2ボタン付きタッチパッドを搭載。16GBメモリーが選択できた。VAIO Pro 11|mk2は2ボタン付きタッチパッドではなかったり、タッチパネルモデルが選択できるのはVAIO Pro 13|mk3のみだったりと、細かな違いで一長一短があり、サイズで選ぶというよりは機能や性能の違いで選択する面もあった。
写真左より、VAIO Pro PFとVAIO Pro 11|mk2。デザインも一新されて、より洗練された
具体的には、RGB端子だけでなくHDMI端子が欲しいとか、16GBメモリーは必要だとか、拡張性と高性能を重視するなら13インチ。LTEモジュールを搭載したモデルでないと困るなら11インチなど、最低限必要な機能を優先して、11インチにするか13インチにするか決めていたと思う。逆に言えば「11インチサイズが欲しいけど、どうしてもHDMI端子は外せないから、13インチモデルにした」など、本来の希望とは違ったモデルを選ばざるを得ない人もいたはずだ。そういう声を実際に聞いたこともある。
VAIO Pro PFは、HDMI端子が搭載。この存在は意外と大きい
こうした細かな違いは機種選択だけでなく、管理性などにも影響が出る。そのためか企業ユースではVAIOに限らず他社でも、画面サイズは変えつつも性能や機能は共通化していくアプローチが増えてきた。
例えば昨年秋に登場した「VAIO Pro PF/PG」では、どちらにもLTEモジュールが搭載され、メモリーは16GBまで選択できる。タッチパッドも2ボタン仕様でどちらも高精度になった。ボディーデザインも統一性をもたせたことで、外観も中身の面でも差がなくなった。つまり機能を優先して、サイズを捨てるのではなく、単純に仕事のスタイルを考えて大画面を取るか、携帯性を優先するかだけを考えればいいようになっている。
一般的にはサイズの大小はパフォーマンスや拡張性の優劣に紐づくととらえられがちだが、VAIOに関してはそういった制約はないと言っていい。
それでも若干の仕様の違いはある。VAIO Pro PFは11.6インチモデルということで、モバイルでの利用を重視している。そこで天板にカーボンを採用し、軽量化と堅牢性の両方を兼ね備えたボディーに仕上げた。重量は約840~870gとVAIO Pro PGの約1060~1070gに比べ200g以上軽い。フットプリントはふた回り違うと言っていいが、搭載されている端子類も同じだ。一方バッテリー駆動時間は、VAIO Pro PFが約14~16時間なのに対し、VAIO Pro PGは約11~12.5時間と、公称値で3時間ほど長く使える機種になっている(画面サイズの違いが消費電力に影響するのだろう)。
左がVAIO Pro PGの天板、右がVAIO Pro PFの天板。カーボン使用による切れ込みが違う
最近ではモバイルワークを重視する会社も増えている。ふだんから常にカバンに入れて持ち歩き、いつでもどこでも利用したい人にとって携帯性のためにそれ以外の要素を割り切る必要がないという点はメリットだ。特に重量の軽さ、サイズの小ささは、持ち運びの負担を極力軽減するために重要なことだ。
ちなみに重量200gの違いはそれほど大きな差ではないと感じる人がいるかもしれないがスマホ1台ぶん違うと考えたら、結構な差に思えてくるはず。VAIOのACアダプターは小さく、スマホ充電用のUSB端子なども備えているが、これを一緒に持ち運ぶのであれば、PC本体のサイズや重量もなるべく抑えたいところだ。さらにバッテリー駆動時間が13インチモデルよりも長いため、11インチモデルは簡単な仕事を自宅に持ち帰る際や、1日程度の出張であれば電源アダプターを持ち運ばずに済むこともある。1~2時間長く使えるというのは意外に有効に感じるシーンがある。
スマホ1台ぶんぐらいVAIO Pro PFとPGは違う。この差は持ち歩いていくうちに意外と大きいことに気付く
電源アダプターの重量は約239.5g。出張時は必要だが、フル充電状態なら外出して使っても1日は持つはず。アダプターも持ち歩くか否かでも重量が大きく変わる
カバンのサイズもワンサイズ小さくできる点は、外出が多い場合には助かる。これを嬉しく感じる女性もいるに違いない。筆者の場合、外出=取材というケースがほとんどのため、カメラも一緒に持ち歩かなければならない。カバン自体はVAIO Pro PGでも入るサイズであっても、それ以外の持ち物を入れるため体積を抑えられるPFのほうがありがたいはずだ。
11.6インチのVAIO Pro PFなら、スッと入ってかさばらず、持ち運びもラク。
企業導入では、ブラックが大半を占めるかもしれないが、VAIO Pro PFではホワイトと新色のブラウンも選択できる。筆者としてはビジネスであっても、こうした色を積極的に選んでいくのに賛成だし、企業導入をする際にも、従業員に選択の余地を残す=利用する人の好みを反映できるようすれば、単純な道具ではなく所有する歓びも加わり、作業のモチベーションという面でもプラスの効果があるのではないか。
11インチVAIOのカラーバリエーション。ピンクは法人モデルには用意されていないが、個人向けのVAIO S11もスペック的にはPFと変わらない。企業で導入しても問題ないだろう。VAIO S11にはALL BLACK EDITIONが用意されている
一方、VAIO Pro PGはPFに比べればモバイル性能は劣るが、LTEモジュールも搭載できるので、モバイルとして利用するには十分な仕様だ。サイズが大きいぶん、キーピッチは約19mmとフルピッチなため、PFに比べるとキー入力はしやすいかもしれない。オフィスでの利用がメインで、ミーティング時に持ち歩くぶんにはVAIO Pro PGを選択するというのもありだろう。
キーピッチがしっかり確保されているのはVAIO Pro PG(写真左)の魅力。ただ、VAIO Pro PF(写真右)のキーピッチ約16.95mmでも十分打ちやすい
逆にデメリットはないだろうか? VAIO Pro PFとPGの画面サイズは当然異なるのだが、どちらもフルHDなので、解像度は変わらない。つまり表示する情報量はどちらを使っても変わらないのだ。ただし画面のサイズが小さいぶん、同じ倍率では文字が小さくなる。拡大表示の設定にする人が多くなると思う。そんなとき便利なのが仮想デスクトップだ。
画面解像度はフルHDで、100%表示でも十分利用できるはず
複数のウィンドウを開いて作業するのではなく、使うアプリケーションごとにデスクトップを分けられる。メールやスケジュールなどを表示しておくデスクトップと、Officeを使うデスクトップ、ウェブアクセスのためのデスクトップと、作業に関連付けて設定すれば、ウィンドウがたくさん並べられない拡大表示でも画面がスッキリして作業がしやすくなる。
仮想デスクトップの切り替えは、[Windows]+[Ctrl]+[←]もしくは[→]キーでサクサクできるので、キーボードから手を離さずに作業が可能。さらに、ウィンドウを左右半分に表示する[Windows]+[←]もしくは[→]キーを併用すれば、ブラウザーとワードを並べて表示する作業もカンタンだ。画面の小ささは、こういったWindowsの使い方でもカバーできるので、VAIO Pro PFを導入する際には覚えておきたい。
仮想デスクトップは、複数作れる。作業に合わせて切り替えていくのが便利だ
画面の左右半分ずつに、ウィンドウを並べる操作もショートカットですぐできるので活用したい
働き方改革が進められているいま、モバイルワークの重要性は高まるだろう。その際にスペック面での制約がわずかで、携帯性が高いVAIO Pro PFを導入する選択は正しい。
企業で一括導入する際には部署や担当する作業で、VAIO Pro PF/PGが混在する可能性もある。両社の共通性が高い点は、IT管理者から見ても負荷が減り、意味のあることだろう。どちらか一方ではなく、部署や利用する人によって柔軟にモデル選択ができたほうがいい。「大は小を兼ねる」ということわざもあるが、VAIO Pro PFは「小よく大を制す」機種である。
個人とは異なり企業では、無難な大画面が選ばれるケースが多いそうだが、「同じ価格なら大きいほうがいいじゃん」ではなく、働き方のスタイルに合わせて11インチのPFを選択していくのが賢い選択と言えよう。法人の声を聞きながら、モバイル性や生産性の向上をサポートできるハードを作る。そんなVAIOの最近の姿勢が、色濃く反映されたのが最新モデルのVAIO Pro PF/PGと言えるだろう。
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