VAIO × MEDIA

Windows 7のサポート終了まで2年を切る、
早めのマシン切り替えが正解

株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2018年02月19日)より転載
※掲載されておりますサービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。

サポート終了は2020年1月14日

かつてWindows XPのサポート終了は、注意喚起と乗り換えで話題になった。次はいまだ多く利用されているであろうWindows 7問題だ。2020年1月14日に延長サポートが終了するため、それまでに現行のWindows 10へ乗り換えなければならない。

すでに新機能の追加は行なわれず、無償サポートも終了している。セキュリティ更新プログラムと有償サポートのみだけが行われていて、XP問題のときにも散々語られていたからご存じの方も多いと思う。サポートが終了してしまうとセキュリティ更新が行われないため、日々更新されるウイルスやマルウェアなどの攻撃に対して非常に危険な状態になってしまう。情報漏えいやデータの消去など企業として存続の危機にもなりかねない事態だけは避けたい。

マイクロソフトのWindowsサポートに関するサイト。サポート終了時期とそれにともなうリスクが語られている。

また、Windows 7を利用している多くの企業は、Windows 10のライセンスを購入したうえでダウングレード権を行使しているはずだ。このダウングレード権も2020年1月に終了するため、Windows 7を使い続けるには、新たなライセンスを購入する必要がある。つまり、Windows 10への移行が遅れれば、サポート切れのOSを購入しなければならないという無駄なコストが発生するわけだ。

XP問題当時は、最新OSがWindows 8.1だったため、XPと使い勝手が大きく異なり、移行がなかなか進まなかった。例えば、2012年に登場したWindows 8がスタートボタンをなくしたことはそのひとつだ。Windows 8.1では復活はしていたものの、そのイメージを払拭できないでいた。

このため、移行するならWindows 7という企業も多かったことだろう。いまだにWindows 7を搭載可能なVAIO Pro PBを2017年11月に発売するぐらいだから、Windows 8.1を選択するよりは使い勝手でXPと大きく違わないWindows 7にするという判断をしたのもうなずける。

Windows 8はすでに延長サポートもせず、サポートは終了。Windows 8.1は延長サポートに入っていて、サポート終了は2023年1月10日だ。Windows 7のサポート終了まで2年を切ったいま、最良の選択肢はWindows 10ということになる。

Windows 10へなかなか移行できない理由は企業によってさまざまあるだろう。「これまで使ってきたOSと使い勝手が違うとまた教育しなければならない」とか「業務用アプリが動作しない」などの声を聞くこともある。業務用のアプリに関しては、Windows 10でも動作するアプリに切り替えたり、作り変えたりして対応するしかない。あと2年以内にその環境を整える必要がある。

また、業務にウェブベースのシステムを採用していて、そのサービスをInternet Explorer(IE)限定で運用している場合でも、移行しづらいケースがあるようだ。今後は当然、IE限定で動作するウェブシステムの切り替えが必要となる。Windows 10にもIE11は搭載されていて、サポートもまだ続くことから、その点ではとりあえずWindows 10へ乗り換えても問題ないはずだ。

OS標準のブラウザーがEdgeに変わってしまい前面に出ては来ないが、スタートメニューの「Windowsアクセサリ」の中にひっそり残っているので、利用は可能だ。

ただしOSと同様、IEもサポート期限が設定されており、現在IE10までのサポートが終了している。Windows 7のIE11は2020年の1月15日まで(Windows 7の延長サポート終了と同時に終了)、Windows 8.1のIE11は2023年1月11日、Windows 10のIE11は2025年10月15日と設定されている。

Windows 10のIE11。普段使いはあまりしたくはないので、業務で使うときだけ起動するのがオススメ。

こちらが現在のWindows搭載のブラウザーEdge。お気に入りなどは移行可能だ。

まだ2年ある、ではなくあと2年しかない

アプリやサービスがWindows 10ではどうしても動かないという場合は、それらの切り替えを進めてもらうしかないが、使い勝手が変わるからあまり移行したくない、という理由なのであれば、すぐにでも移行したほうがいい。ただ、Windows 7搭載マシンにWindows 10を導入しても動作はするが、導入からすでに5年も6年も経っている場合は、最新モデルに切り替えることをオススメする。

理由のひとつは時代に即したパフォーマンスだ。

前回の記事で、第4世代のインテル Core プロセッサーを搭載した2014年発売の「VAIO Pro 13」と、第8世代を搭載した最新モデル「VAIO Pro PG」でベンチマーク比較をしたが、圧倒的に処理能力が違う。最新モデルに比べると起動する時間もまったく違い、アプリケーションを利用していても、動作が緩慢になるため、作業効率が悪くなってしまう。働き方改革を進めているのであれば、効率のよい業務環境が必要。大体マシンサイクルは4年から5年と言われているので、それ以上の年月を経たマシンなら、最新モデルに切り替えるべきだ。

第8世代インテルCoreプロセッサー搭載のVAIO Pro PG。LTEモジュールも内蔵可能なので、モバイルワークには最適だ。

もちろん、一気にマシンの切り替えとなると、予算的に厳しい企業もあるだろう。そのためにも2年間の猶予があるいまから順次切り替えていくようにして、サポート終了を迎えるまでにすべてのマシンがWindows 10に切り替わるようにしたい。その意味でも準備の時間はあまりないと言える。

Windows 7とWindows 10の操作性の違いに関しては、懸念するほどの違いはあまりない。Windows 8.1で復活したスタートメニューもより洗練され、Windows 7時代のアプリを起動するためのものという機能性は失われていない。エクセルやワードといったオフィスアプリはもちろん、ブラウザーでのネット閲覧などは、作業する上では従来とまったく変わらない。

逆に変わったところというと、

  • 標準ブラウザーがIEからEdgeに
  • 動画や写真を再生するためのアプリの変更
  • メールが「Windows Live」から「メール」アプリに
  • コントロールパネルではなく「設定」となり一新した

といったところだ。ただ、メール以外は従来のアプリが残っている。どうしても古いほうがいいというのであれば、そちらを利用することも可能だ。

「Windows Media Player」(右)に代わり「映画&テレビ」(左)で再生されるが、従来のアプリでももちろん再生できる。

コントロールパネルは、Windows 10になってもスタートボタンの右クリックから選択できたが今はできない。ただ、検索で「コントロールパネル」と入力すると、ちゃんと利用できることがわかる。

ほとんどの設定は、新しい「設定」に切り替わっている。ただ、一部はまだ従来の設定画面が利用されたままだ。

メールに関しては、移行はもちろんできるが、企業によってはOutlookを使っているところもあるだろう。その場合は、Outlookを使い続けても問題ない。

そのほかにも変更点はいくつかあるが、業務で使うぶんには支障はないはず。むしろ、新機能として、仮想デスクトップやタブレットモード、またウィンドウスナップが機能強化されているので、使いこなせるようになれば作業効率がアップするはずだ。Windows 7からWindows 10への移行で、デメリットなことはほとんどないだろう。

仮想デスクトップは、複数の画面を切り替えで使えるので、たくさんのアプリを起動して作業するときは便利。

ウィンドウスナップは、画面を4分割したサイズでスナップ可能となり、使い道も広がった。

Windows 7サポート終了まで「まだ2年もある」のではなく、「あと2年しかない」と考え、すみやかにマシンの切り替えの検討をしよう。切り替え検討時は、働き方改革を踏まえ、使い勝手のよいキーボード周りとLTE搭載や軽量で堅牢性の高いVAIO Proシリーズを選択肢の1つとしてオススメしたい。

法人向け製品情報

intel プロセッサー・ファミリー

インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
Intel Inside® 圧倒的なパフォーマンスを

Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Celeron、Celeron Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、Xeon、Xeon Phi、Xeon Inside、Ultrabook、Iris は、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。

※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。