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VAIO Pro PF/PGに、
第8世代CPU搭載モデル

株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2018年01月18日 )より転載
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昨年9月に発売されたVAIO Pro PF/PGシリーズに、新たに第8世代インテル Core プロセッサーを搭載したモデルが追加された。1月18日9時よりVAIOストアやソニーストアオンラインで予約受付開始。最速で1月26日に届けられる。

長時間駆動・軽量性・LTE対応はもはや必須の機能

働き方改革を検討、推進、実施していく上で、業務に最適なマシンとソリューションの導入は必要不可欠である。そんな中、昨年発売されたVAIO Proシリーズは、VAIOらしい軽量でスリムなデザイン、かつ堅牢性が高いことでモバイルとして持ち運ぶのに優れたマシンだ。

ビジネスでよく利用されるインターフェースを備え、11インチモデル(PF)で最長16時間、13インチモデル(PG)で12.5時間駆動する。

さらに、LTEモジュールが搭載可能なので、場所を選ばずどこでもネット接続が可能となり、テレワークにはもってこい。キャリアアグリゲーション カテゴリー9に対応し、最大下り450Mbps(理論値)の通信が可能である。また、指紋認証センサーも搭載。これによりログイン時の面倒なパスワード入力が不要となるとともに、セキュリティー向上にもつながる。

LTEモジュール搭載することで、ネット接続のことを考える必要がなくなる。

こういった性能面だけでなく、使い勝手も追求しているのがVAIOのいいところ。とくにキーボード周りは秀逸で、使用時にチルトアップするヒンジ機構により、キーボード面がタイピングしやすい角度になるとともに、パームレストと机との段差が低くなり手首へのストレスも軽減してくれる。また、キートップはフッ素含有のUV硬化塗装により、表面の文字がかすれにくく、指紋による脂がつきにくくなっている。タッチパッドも滑らかで操作しやすく、2ボタンのクリックボタンを採用。タイピング時の誤動作もほとんどなく快適な入力作業が行なえる。

キーボード周りのこだわりは、毎日使う部分だけありVAIOのこだわりを感じる部分だ。

VAIOによると、新VAIO Proシリーズ投入後の顧客の反応は:

  • 業務上高スペックのマシンが必要だが、持ち運ぶ機会が多く現状は重くて辛い。その点VAIO Pro PF/PGは軽くて薄く、堅牢性も高いので圧倒的によい。海外出張も多いのでLTEも好評だ。
  • 社内でマシンに求める要素をリサーチしたところ、軽さ、薄さ、堅牢性、VGA搭載とVAIO Proが秀でていた。
  • PF/PGは指紋認証が有効で、Bitlockerとログインでパスワード入力の手間が減るのがいい。
  • PF/PGは共通設計で耐久性やデザイン、バッテリー駆動時間、キーボード、LTEと要求する要素をほぼ網羅していて最適。
  • 海外勤務者も多く、海外バンド対応のLTEはいい。TRUSTDELETE Biz for VAIO PCにも興味がある。

とビジネス用途でも高い評価を得ているようだ。

VAIO Proシリーズはカスタマイズが可能なので、どのような構成で購入されているのか、コンシューマーも含めた全体の集計結果は、

  • LTE搭載が約4割
  • 指紋認証搭載が約7割
  • ボディーカラーは新色のブラウンが2番人気(一番はブラック)

という結果になっている。指紋認証はボディーカラーに2番人気のブラウンを選択すると自動的についてくることもあり、伸びていることも考えられるが、セキュリティーを高められることもあり、企業での導入が多いと思われる。LTEは現状意外と少ないが、セキュリティー向上にもつながるということが、より認知されれば導入件数は伸びていくだろう。

人気の高い指紋認証はタッチセンサーを採用。指を触れるだけでいい。

一方で、「VAIOのユニークさがもう少し欲しい」や「真面目な製品だと思うがプレミアム感や遊び感が少ない」と言った、特にコンシューマーからの反応、要望もあったという。そこで、それらを解消すべく登場したのが今回のモデルだ。

VAIO Zのノウハウを活かしたチューニング
同じCPUでもパフォーマンスには差が出る

2018年春のリファインで手が入ったのは基本的に「CPUまわり」である。

これまではインテル 第7世代 Core プロセッサーを採用していたが、それらに加え最新のインテル 第8世代 Core プロセッサーを搭載したモデルを追加した。具体的には、Core i7-8550U(1.8GHz、TB時最大4GHz)とCore i5-8250U(1.6GHz、TB時最大3.4GHz)の2つのプロセッサーが新たに選択できる。

システム情報を表示したところ。第8世代Core i7-8550Uプロセッサーが搭載されていることが分かる。

ただ、単に最新プロセッサーを採用したというだけなら、ほかのメーカーでもやっていること。注目したいのがより高い性能を引き出すべく、独自のチューニング『VAIO TruePerformance』を施した点だ。これにより、同じCPUを搭載したマシンより、さらに高性能を発揮できる。

独自のチューニングとは、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0に対応するための電源強化と、CPUパッケージのパワーのリミット値の調整だ。パフォーマンスを上げれば発熱も上がるが、放熱用のヒートパイプを太くして熱輸送力を従来より33%向上させ、放熱用フィンの素材を銅に変えて熱交換率も10%向上させている。さらにファンの回転数テーブルのチューニングも施し、放熱力を向上させた。

放熱用ファンやヒートパイプ周りを改善し、熱交換率をアップさせることで、パフォーマンスアップを実現している。

これにより、通常アイドル時に負荷がかかる作業が発生すると、一旦システムの放熱能力を考慮しない最大の電力レベルで短期間動作することで、パフォーマンスを最大限に向上。ただ、そのままだと温度が上昇してしまうため、持続可能なパフォーマンスに落ち着くことになる。そのとき、通常よりは若干高めのパフォーマンスで維持できるようにチューニングされているのだ。

パフォーマンスを高い状態で長く維持できれば、その分処理能力が上がるので、VAIO Pro PF/PGのインテル第8世代プロセッサーモデルは、より高性能を発揮できる。

VAIO TruePerfomanceの概念図。インテルターボ・ブースト・テクノロジー 2.0の動作でより高いパフォーマンスで持続できるよう、放熱能力をアップし電源強化を図っている。

このVAIO TruePerfomanceにより、より高性能を発揮できる反面、その分電力を消費するため、そのままの状態だとバッテリー駆動時間の影響を受ける。PGで約30分、PFで約1時間駆動時間が短くなる。そのため「VAIOの設定」ツールで、VAIO TruePerfomanceのオン/オフを切り替えられるようになっている。エンコードやRAW現像など負荷のかかる処理をしたいときはオンに、ネット閲覧など負荷のかからない作業のときは、オフにして使い分ければ、バッテリー消費を抑えられるだろう。

VAIOの設定からCPUとファンで「パフォーマンス優先」にするとVAIO TruePerfomanceが有効になる。

ほかに、第7世代からの変更点として、メインメモリーの転送速度が1866MT/sから2133MT/sにアップ。重量は、サーマル部品の追加により約10gアップしている。Core i7-8550Uを搭載したVAIO Pro PGでCPU性能を測る『CINEBENCH R15』を実施してみた結果は以下の通り。VAIO TruePerfomanceのオン/オフだけで、1.14倍程度違う。ベンチの動作を見ていると、あきらかにその差がわかるぐらいの違いが分かる。

『Cinebench R15』でCPUとOpneGLのベンチ結果。VAIO TruePerfomanceのオン/オフで、どちらも性能が向上していることが分かる。

個人向けのS11/S13には、すべて真っ黒な特別モデルも

特別モデル『VAIO S13 | ALL BLACK EDITION』。S11も用意されている。

今回、VAIOらしい特別モデルも用意されている。『ALL BLACK EDITION』と名付けられたモデルは、通常シルバーとなるロゴとヒンジ部分の金具が黒色に塗られたものだ。パッケージもオールブラックというこだわりよう。クリーニングクロスももちろんブラックだ。第8世代インテル Core i7プロセッサー搭載モデルのみ用意され、法人向けのPF/PGはなくS11/S13のみの販売となっている。

ロゴとヒンジ部分が黒塗りになっている。チルトアップ用のゴム足部分も黒にするこだわりよう。

価格はVAIO Pro PF/PGともに、15万6800円(税別)より。ALL BLACK EDITIONのVAIO S11/S13カスタマイズモデルが22万5800円(税別)より(いずれもVAIOストア価格)、VAIOオリジナルSIMバンドルパッケージ(VAIOストアパソコン3年安心サポート付属)となっている。

次回は、従来モデルとの性能比較を含めて、第8世代モデルの使用レポートをお届けする。

法人向け製品情報

intel プロセッサー・ファミリー

インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
Intel Inside® 圧倒的なパフォーマンスを

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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。