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VAIO Pro導入のポイント、
コスパも含めて正しくマシンを選ぶには?

株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2017年12月22日)より転載
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『VAIO Pro』シリーズが発売されてから2ヵ月半。当初選択できなかった暗号化機能付きSSDも選択できるようになり、カスタマイズの幅も広がった。そこで今回は、企業がマシンを導入する上で、今後のことも考えたコストパフォーマンスのよいベストなカスタマイズ方法を紹介しよう。

コストだけを求めてもダメ。効率性が重要

働き方改革が叫ばれて1年以上経った。より効率よく働き、労働時間を短縮するためには、作業内容の改善や意識改革だけでなく、最適な道具の選択も必要不可欠だ。そのため、毎日の仕事に欠かせないマシン選びはとても重要なことである。コストだけを求めて、中途半端なマシンを導入しても生産性はアップしない。性能はもちろん、しっかりした機能と使い勝手のよさまで含めたマシン選びが必要だ。

『VAIO Pro』シリーズは、これまで紹介してきたように、使い勝手のよさを追求したマシンだ。とくにキーボードまわりは、生産性に直結するだけにかなりのこだわりをもっている。それは打鍵感のよさだけでなく、タイプ音の耳障りなノイズを低減した静寂キーボードやキートップにUV硬化塗装を施すことで、摩耗による耐久性と汚れを防いだり、ブラックカラーのキーボードはフッ素含有のUV硬化塗装で皮脂によるテカリを防いでいる。さらに、ディスプレーを開いてタイプする時、チルトアップヒンジ機構により、パームレスト部分は机上に近づくことで手首に負担がかかりにくく、快適にタイピングできる角度になる。

パームレストが机上に近づき角度が付くことで、手首に負担がかかりにくく、タイピングもしやすい。打鍵音も静かだ。

キートップはUV硬化塗装により摩耗による耐久性と汚れを防ぐ。黒いキートップは、さらに手垢もつきにくい仕様だ。

こうした配慮だけでも、使っていて心地よく、タイピングのミスを低減でき、それにより生産性も向上するという好循環が生まれる。ほかにも、タッチパッドは高精度でかつ、しっかりパームリジェクションが効くようになっており、タイピング中に触れたとしてもとご動作しないようになっている。クリックボタンも別に設けることで、操作性もアップ。クリック音も低減していることで、耳障りさを排除している。

タッチパッドもクリックが独立して操作しやすく、パームリジェクションによりタイピング中の誤動作を防いでいる。

インターフェースもビジネスユースを配慮し。D-sub15ピンを排除せず、HDMI端子も装備。USB3.0を3つにギガビットのLAN端子も備えている。セキュリティー面も指紋センサーを搭載したことで、パスワードをタイプする必要がなく、快適性と堅牢性を併せ持つ。TPMセキュリティーチップや暗号化可能付きSSDも用意され、盗難時の情報漏えいを防ぐこともできる。

タッチタイプの指紋センサーを搭載。Windowsのログインやロック解除時のパスワード入力が不要になる。

そしてなんといっても、SIMフリーのLTEモジュールが搭載できるのが、テレワークでの作業を加速させるとともに、セキュリティー的にも重要な意味を持っている。VAIOにはBIOSレベルでストレージ内のデータを消去する機能「SecureWipe」が搭載されており、これを利用して遠隔作動させる「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」というサービスが用意されている。このため、LTEモジュールを搭載することで、Wi-Fiのない環境でもネット接続する可能性が高く、VAIOを紛失してしまったとき遠隔操作によりデータ削除を実行できる。強固なセキュリティー対策を備えることで、オフィス外でも制限することなく利用できることで、生産性はかなりアップするはずだ。

SIMカードは、底面にあるカバーを開き、差し込む。マイクロSIMを採用。

VAIO Proの購入時にカスタマイズするポイント

さて、『VAIO Pro』シリーズが生産性を高める「道具」として、企業が導入する価値の高い製品だということを紹介したところで、製品の選択と、カスタマイズのポイントを解説しよう。

 『VAIO Pro』シリーズには、11.6インチディスプレーの『VAIO Pro PF』、13.3インチディスプレーの『VAIO Pro PG』と『VAIO Pro PB』、15.5インチディスプレーの『VAIO Pro PH』の4モデルがある。

15.5インチのオールインワンモデル『VAIO Pro PH』。デスクワーク向きのモデルだ。

『VAIO Pro PH』はオールインワンモデルとしてDVDスーパーマルチドライブ、またはブルーレイディスクドライブ(BDXL対応)を搭載。ほかのモデルとは一線を画しており、CPUも第7世代インテルCoreプロセッサーHラインを搭載。ストレージもHDDやHybrid HDDが選択できるなど、モバイルとしてではなくデスクワーク用マシンのモデルだ。ストレージはSSDとHDDの2基搭載可能で、OSは高速なSSDに、大量のデータはHDDに保存したいところ。

CPUはCore i3-7100H(3GHz)やCore i5-7300HQ(2.5GHz)、Core i7-7700HQ(2.8GHz)の3種から選べるが、3年以上使用続けることを考えればCore i5-7300HQ以上を選択したい。メモリーは、4GBが標準で、最大16GBまで選択可能。ここは最低でも4GB追加して8GBにすると、アプリを起動しても快適に作業できる。ディスプレーの解像度は1920×1080ドットと1366×768ドットが選択可能。作業領域は広いほうがいいので、ここは迷わず1920×1080ドットにしよう。

VAIO Pro PHのオススメ構成
CPU Core i5-7300HQ(2.5GHz/最大3.5GHz)
メモリー 4GB+4GB
ストレージ 第三世代ハイスピードSSD(NVMe対応)256GB+HDD1TB
ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレー 15.5インチワイド フルHD(1920×1080ドット)
TPMセキュリティーチップ 搭載
価格 16万4800円(税別)

11.6インチの『VAIO Pro PF』は、天板にカーボンを採用し、堅牢性と軽さを兼ね備えたモデル。

13.3インチの『VAIO Pro PG』は、Pro PFより一回り大きいが、モバイル性を損ねない絶妙なモデル。

『VAIO Pro PF』と『VAIO Pro PG』は、画面サイズが違うほか、天板の素材が異なったりボディーカラーの種類数など一部違う点もあるが、インターフェースや使い勝手、スペックに関しては同じ。コンパクトで軽量なモバイル性を求めて『VAIO Pro PF』にするか、適度なサイズ感とモバイル性を両立させている『VAIO Pro PG』にするかは、仕事の内容や従業員が求めているものに合わせて選択するといいだろう。

その上で選択したいスペックは、CPUはCeleron-3865U(1.8GHz)、Core i3-7100U(2.4GHz)、Core i5-7200U(2.5GHz)、Core i7-7500U(2.7GHz)の4種の中から選択できるが、できればCore i5-7200U以上を選びたい。というのもメモリーは先ほどと同様8GB以上を選びたいが、Core i3-7100U以下は4GB一択になってしまうからだ。

ストレージは、OSとデータを保存するため、128GBだと最初のころはそれでも大丈夫だが、使っているうちに必ず逼迫してくる。ここは256GBを選択したい。暗号化機能付きSSDか第三世代ハイスピードSSD(PCIe)かは、セキュリティー重視なら前者、速度重視なら後者だ。どちらも通常SSD 256GBと5000円しか違わないので選択しない手はない。あとは、モバイルPCには必須のLTEモジュールは外せない。

VAIO Pro PF/ VAIO Pro PGのオススメ構成
CPU Core i5-7200U(2.5GHz/最大3.1GHz)
メモリー 8GB
ストレージ 第三世代ハイスピードSSD(NVMe対応) 256GBもしくはSSD(SATA)256GB(暗号化機能付)
LTE LTE有り+「データプラン」対応SIM同梱
TPMセキュリティーチップ 搭載
価格 19万4800円(税別・TPMセキュリティーチップ搭載時は+5000円)

Windows 7という選択肢を提供する13インチの『VAIO Pro PB』

『VAIO Pro PB』は、Windows 10のほか、未だ需要のあるWindows 7 Professionalが選択でき、LTEモジュールや指紋センサーが非搭載のモデル。CPUはインテル第6世代CoreプロセッサーかCeleronで、Core i7-6500U(2.5GHz)、Core i5-6200U(2.3GHz)、Core i3-6100U(2.3GHz)、Celeron-3955U(2GHz)の4つから選択できる。またSSDは128/256GBや第三世代 ハイスピードSSD 256GB、第三世代 ハイスピードプロSSD 512GBのほか、暗号化機能付きSSD 128/256GBが選択可能だ。

OSをWindows 7 Professionalにしたい場合に選びたいマシンだが、Windows 10 Proのライセンス付きなので、長く使うことを考えてスペック的にはいい構成にしたい。CPUはやはりCore i5-6200U以上、メモリーは8GB、ストレージは、256GBは必要なので、第三世代 ハイスピードSSDもしくは暗号化機能付きがいい。

VAIO Pro PBのオススメ構成
OS Windows 7 Pro 64ビット (Windows 10 Pro 64ビットライセンス付)
CPU Core i5-6200U(2.3GHz/最大2.8GHz)
メモリー 8GB
ストレージ 第三世代ハイスピードSSD(NVMe対応) 256GBもしくは
SSD(SATA)256GB(暗号化機能付)
TPMセキュリティーチップ 暗号化機能付きSSDではない場合はは選択
価格 17万3800円(税別・TPMセキュリティーチップ搭載時は+5000円)

SIMは利用頻度に合わせて選ぶ

SIMフリーLTEモジュールを搭載することで、同時にSIMも選択する必要がある。SIMのサイズはマイクロタイプ。通話機能は必要なくデータのみでよいため、MVNOの格安SIMにするとかなり価格が抑えられるため、維持費もスマホよりラクだ。1つ注意点としては、「TRUST DELETE Biz for VAIO」の導入を検討しているのなら、SMSモード付きを選ぶこと。これにより、SMSを利用して遠隔操作が可能となり、よりセキュリティーが強固になる。

楽天モバイルの例。SMS付きを選ぶと、若干高くなるがセキュリティーリスクを考えると安い投資だ。

SIMには2つのタイプがある。1つは月ごとに利用容量が決められて料金を支払うタイプと、一定期間で利用できる容量が決められていて、一括で支払うプリペイドタイプだ。前者はスマホでもよく利用されているタイプで、月ごとに容量が足りなくなったり、余ったりするが同じ料金を支払う。月々の利用量にそれほど差もなく、契約するタイプによっては容量繰越しや複数人とシェアしたりもできるので、場合によってはコストを抑えながら利用できる。

MVNOの格安SIMで法人契約ができるサービスは意外と少なく、楽天モバイルやBIGLOBEモバイル、IIJモバイル、NifMo、mineoなど。月額利用料は以下の通りだ。

月額利用料(税別)
楽天モバイル 900円(3.1GB)~
IIJモバイル 900円(3GB)~
NifMo 640円(1.1GB)~
mineo 700円(500MB)~
BIGLOBEモバイル 1200円(3GB)~※

※BIGLOBEオフィスサービス(500円)を含んだ金額。

月額容量の選択のほかシェアサービスを用意しているところもあるので、利用環境や作業内容に合わせて最適なプランを選択したい。

後者は、月ごとに利用量の差があっても、残り容量さえあれば関係なく利用できる。月々の利用量が読めない作業内容に向いており、容量をムダにせず使い切ったらまた追加すればいい。毎月支払う必要なく、1年に1回経費処理するだけで済むので、予算も考えやすいのが特徴だ。

プリペイドタイプは、「VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM」を選択するのがベスト。VAIO Pro PF/Pro PGと同時購入で2100円安くなる上、高速回線と低速回線(最大200kbpsで期間内無制限)の切り替え用アプリが用意されているので、PCで利用するのに最適。1年感、2年間、3年間のプランが用意されているので、容量とコストのバランスを考えて選択するといい。

「VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM」はVAIOストアでVAIO PF/Pro PGと同時購入すると値引き販売される。

マシンを選ぶ際、ついコストを考えて極力安くカスタマイズしてしまいがちだが、生産性や数年後も利用することを考えると、性能をアップさせて購入することで、生産性は向上しライフサイクルも伸ばせるため、結果的にはコストパフォーマンスに優れることになる。今回紹介した構成や金額は、法人向けVAIOストアでカスタムした時のもの。大量に導入したい、同時にキッティングサービスもお願いしたい、こんなカスタマイズはできないのか? といった相談も可能なので、導入を検討する際は一度、法人営業へ相談することをオススメする。

法人向け製品情報

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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。