VAIO × MEDIA
日本製11型ノート「VAIO Pro PF」
の魅力に迫る。
外観一新・より軽く
株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2017年11月03日)より転載
※掲載されておりますサービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
VAIO × MEDIA
株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2017年11月03日)より転載
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「快」が仕事の生産性を高める――。約2年ぶりの新製品となった「VAIO Pro/Sシリーズ」は、今回の商品づくりの目的をこのように語る。メインストリームとなる「VAIO Pro PF」は前回の記事で紹介したが、今回は新シリーズ全体についてご紹介しよう。
まずは今回発売されたラインアップを見ていこう。画面サイズ構成は変わらず、11インチの「VAIO Pro PF(VAIO S11)」、13インチの「VAIO Pro PG(VAIO S13)」、15インチの「VAIO Pro PH(VAIO S15)」の3モデル。法人向けは「VAIO Pro」と定義付け、画面サイズの数字を排除した名称に変更している。
ベースシャーシは、コンシューマー向けのVAIO Sシリーズと共通だが、法人向けならではの要素を取り入れている。
さらに、各要素の強化も目指しており、法人向け専用ラインアップも検討しているとのこと。来年にかけて新たな展開が生まれるかもしれない。
シャープなデザインでVAIOらしさが増した「VAIO Pro PF」
今回の新製品では、13.3インチのPGシリーズにもLTEモジュールを搭載したことで、モバイルPCとしての選択肢が広がったが、いちばん変化があったのが11インチのPFシリーズだ。従来は同じシリーズながらデザインの統一感がなかったが、PGシリーズとPFシリーズはデザインや仕様を統一させ、よりVAIOらしいデザインに仕上がっている。
PFシリーズの天板は、「VAIO Pro 11」以来久しぶりに東レ社製のUDカーボンが復活。PGシリーズの天板は従来と同じマグネシウム合金だが、UDカーボンにすることで、同じ強度ながら30%ほどの軽量化を実現。約840~860gと従来より約80g軽くなっている。ボディーカラーはブラックとシルバーのほかに、ホワイトとブラウンの2色を追加。法人向けというと、ブラックやシルバーの印象が強いが、デザインを気にする企業にとっては選択肢が広がり嬉しい限りだ。
PGシリーズ(下)とPFシリーズ(上)では、素材の違いにより天板では切れ込みが違う。
デザインは、従来よりシャープさが復活。最薄部で約15mmと1.4mm薄くなった。ディスプレーを開いた際のパームレスト角度が+1.4度付くようにチルトヒンジ構造も改善。手首の位置がより机に近づくようにしたため、より手首や手のひらにかかる負担を軽減している。
パームレストの角度、机からの高さなどを調整。より使いやすい角度、高さに。
キーボード部分は、PGシリーズと同様にフラットアルミパネルを採用。見た目もスッキリしつつ、剛性的にもよくなり、キー入力時の歪みが少なくなっている。キーボードは、より打鍵感と音質を改善し、信頼性もアップ。さらに、要望の多かったUSキーボードが選択可能となり、USキー派の人にとっては使い勝手の改善もなされている。このあたりやボディー周りの仕様変更により、部材を日本で調達することになり、組み込みも日本、つまり安曇野工場で行なわれる。このため、「Made in Japan」が謳えるようになり、カスタマイズによっては、素早く対応できるとのこと。より品質が高くなり、信頼性が向上している。
アルマイト染色を施したフラットアルミパネルを採用。剛性アップや熱がこもりにくいといった利点もある。
キーボードは、バックライト付きで摩耗耐久性と防汚性のある塗装が施されている。また、キーの底面をパームレストより約0.2mm下げることで、キーが外れにくくゴミも入りにくいようになった。
ボディーカラーがホワイトのみ、キートップの色もホワイトの仕様に。
USキーボードが選択できるように。
指紋認証センサーが搭載可能になり、ログイン時やロック解除時のめんどうなパスワード入力から解放される。センサーはスマホでも採用されているタッチ式で、Windows Helloに対応している。
指紋認証センサーはタッチ式。新色のホワイトとブラウン、USキーボード選択時は、センサーなしを選択できない。
タッチパッドは、ボタンが独立したタイプになり、誤動作の可能性から開放された。やはりボタンは別途あったほうが操作しやすい。ディスプレーは従来と変わらずフルHDの広視野角液晶を採用。低反射コートによる映り込みの低減も施されている。ディスプレー上部には、Webカメラを挟むようにマイクを2つ搭載。左右のマイクに到達する音の時間差を用いて暗騒音を低減してくれるので、Web会議の際よりクリアな音で伝えられる。また、スピーカーも正面底に設置されているので、聞き取りやすくなっている。
タッチパッドは、左右クリックがボタンとして配置された。
真ん中のカメラを挟むようにマイクが2つ備わっている。
正面底の左右にはスピーカーの穴が備わっており、従来よりも聞き取りやすくなっている。
インターフェースは、VGA端子を残しつつHDMI端子を装備。HDMI端子がなかったから13インチモデルを購入したという人もいるので、この追加は嬉しいところ。有線LAN端子も健在で、USB3.0端子が3つに増えている。
インターフェースは、PGシリーズと同じになり充実した。SDメモリーカードももちろん搭載。
中身の方はというと、CPUはインテル第7世代となり一新されている。選択可能なCPUは、インテル Core i7-7500Uと Core i5-7200U、Core i3-7100U、Celeron 3865Uの4つ。メモリーは4GB / 8GB / 16GB、ストレージは、128GB / 256GBのSATA3 SSD、256GB第三世代 ハイスピードSSD、512GB / 1TB 第三世代 ハイスピードプロSSDの中から選択できる(これらの構成はCPUによって選択肢が変わる)。16GBが選択できるようになったことと、SSDがより高速化なったことで、かなり快適になっている。
従来から搭載されたLTEモジュールは、受信可能周波数帯がかなり増加。もちろん国内3大キャリアのLTEバンドに対応している。キャリアアグリケーションやカテゴリー9に対応し、下り最高450Mbps/上り50Mbpsとかなり高速化された。LTE搭載モデルを選択すると、Windows 10のデータプラン対応のSIM「Cellular Data for VAIO」を同梱。1ヵ月1GBまで無料で使える。このあたりはPGシリーズと同じだ。
SIMスロットは蓋付きになり、不意にSIMが押されて飛び出す心配はなくなった。
Windows 10のデータプランは、プリペイドタイプで必要な容量を購入して使う。いつでもWindowsストア経由で容量を購入可能だ。
Wi-Fi周りもアンテナの位置を変えたことと電波感度が上がり、MU-MIMOにも対応したことで、通信機器がMU-MIMO対応機器なら複数端末が同時アクセスしても速度低下を低減できる。バッテリー駆動時間は約14.5~16.0時間。従来モデルより向上させた。
一方、15インチモデルのPHシリーズは、デスクで作業する際に最適なオールインワンタイプ。デザインは従来を継承し、CPUはインテル Hプロセッサーを搭載。インテル Core i7-7700HQや、Core i5-7300HQ、Core i3-7100Hの3つの中から選択可能。メモリーは、4GB / 8GB / 12GB / 16GBとほかのモデルと違い12GBを用意。ストレージはほかのモデルと同様で、さらに500GB / 1TB HDDか1TB Hybrid HDDを併用することもできる。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブかBDドライブかを選択可能だ。
光学ドライブは、モバイルPCにはもちろん、会社のデスクで利用するPCでも非搭載が増えてきているが、ないと困るときがある。
キーボード周りは従来と変わらないが、タッチパッドはほかのモデルと同様に2ボタン式を新たに採用。ディスプレーは外周ベゼル部分にシボ加工を施し反射を抑えた、広視野角・フルHDのアンチグレア液晶を選択できる。LTEモジュールは搭載されていないが、Wi-Fiは11acでMU-MIMOに対応しており、多人数でのネットワーク接続が想定されるオフィスでの導入効果が期待できる。
左右クリックがボタンとして配置されたタッチパッド。
すべての法人向けモデルに、盗難防止に役立つセキュリティロックスロットを搭載。さらに、PFとPGについてはTPM 2.0チップの搭載や12月下旬には暗号化機能付きSSD(TCG Opal v2.0準拠)を選択可能になる予定だ。専用ハードのためSSDのアクセス速度の低下を抑え、必ず暗号化されるためセキュリティ強化につながる。また、新たにデータを高速に消去できる「Phoenix SecureWipe」に対応。BIOSのセットアップ画面から約2秒で中身を消去でき、復元もできないものとなっている。データ漏洩対策をより強化する場合は、「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」を検討してはどうだろうか。遠隔操作でのデータ消去や、「Phoenix SecureWipe」と連動してOS起動前に全消去することも可能だ。
このように、新してVAIO Proシリーズは、ユーザーからの声を反映しつつ、法人を意識した設計になっている。LTE搭載モデルの拡充やインターフェースの共通化によって、このモデルについているけど、このモデルにはないという差異がなくなった。これからは、用途に合わせたサイズ感でマシン選びができるはずだ。
インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。