VAIO × MEDIA
敢えて法人モデルから
「VAIOの魅力」を探ってみる
株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2017年03月31日)より転載
※掲載されておりますサービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
VAIO × MEDIA
株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2017年03月31日)より転載
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VAIOは個人向け。そんなイメージが強いかもしれないが、現在力を入れていて、導入も進んでいるのが法人向け市場だ。
VAIO株式会社は、特に2017年初頭から「VAIO、法人向く。」のキャッチフレーズの下、より法人に認知されるべく再始動しだした。もともとコンシューマーには人気の高い製品だが、現場で使う人の声をくみ取る形で、エンドユーザー主導の導入も増えているとか。実際、軽量で機動性高く使え、モバイル通信なども利用しやすいのは利点だ。
その魅力はどこにあるのか? 敢えて法人モデルに絞ってみてみよう。
ソニーからスピンアウトする形で、VAIO株式会社が発足し、今年で3年目。VAIO株式会社が手がけている製品は、VAIO ZをはじめVAIO S15やC15など数多くラインアップがあるが、法人専用モデルとして展開している製品は現在4種類だ。
個人向けモデルも含めすべての製品は、過酷な品質検査に耐える堅ろう性や「安曇野FINISH」と呼ばれる長野県安曇野市にあるVAIOの工場で全数検査がなされたうえでの出荷。ユーザーの手元に届いた際の品質の高さ一級品と言えよう。
さらに法人専用モデルは、お客様の要望に合わせて、製品のカスタマイズや導入時のセットアップ作業(キッティング)も行なわれており、より柔軟な対応をしてくれる。安曇野工場ですべて作業して出荷されており、届いたらすぐに利用できることで、作業の負担が大幅に軽減される。
ソニー時代と違い、VAIO株式会社というこれまでより“小さな”会社となったいま、ユーザーの声に耳を傾け、より信頼性の高いものづくりを目指してきた。デザイン性や使い勝手へのこだわりに加え、高い品質への追求が、VAIOの原動力となっている。そんな法人専用モデルのラインアップを順に見ていこう。
VAIO株式会社の直販限定モデルの1つが、VAIO Pro 11 | mk2だ。11.6インチ液晶を搭載し、A4サイズよりひとまわり小さいボディーは、最薄部が16.4mmで重さは約920g~940g(モデルによって異なる)と軽量。片手で持ってもボディー歪もほとんどなく高剛性で、落下や加圧、振動など各種品質試験をクリアした堅ろう性の高いモデルだ。
液晶は広視野角のフルHD仕様で、低反射加工により、屋外での利用でも見やすい。VAIO Z譲りの静寂キーボードにより、周りをあまり気にしなくてすむため、場所を選ばず作業できる。また、キートップも防汚コーティングが施されており、指紋がつきにくく、使用後に油分を拭き取る必要もない。使い込んでくると、どうしてもテカってきてしまうが、そういったこともなく長く使えるのは嬉しい限りだ。
タッチパッドは、なめらかな滑り心地が気持ちいい。パームレストは短めだが打ちにくいこともなく、静音キーボードとあいまって軽やかに入力できる。
キートップはテカりにくく、刻印も消えにくいコーティングが施されており、指紋がつきにくいので、使用後にその都度拭く必要はない。
このモデル最大の特徴は、SIMフリー対応のLTEを内蔵しているところ。テレワークなど場所を選ばず作業したいとき、ネット接続は重要だ。スマホのテザリングを利用するより圧倒的にネット接続がラクなので、ビジネスで利用するならLTE内蔵タイプを選びたい。
通信速度は、下り最大150Mbps、上り50Mbpsで、対応LTEバンドは、1、3、8、11、19、21の周波数帯をサポートしている。スロットのサイズはmicroSIMだが、市販されているアダプターを介せばnanoSIMでも利用できるので、最近主流のnanoSIMで格安SIM回線を契約しておき、いざというときはケータイでも利用できるようにするといった使い方もできそうだ。
SIMスロットは背面中央にある。microSIMに対応し格安SIMを利用すれば通信料も安価で使える。
モバイルとして重要な要素の1つとして、バッテリー駆動時間がある。Pro 11は公称値約15時間連続駆動が可能で、LTEモデルでネット接続して利用しても約8時間持つ。これだけ持てば、1日充電することなく作業できるので、モバイル性はとても高い。また、付属のアダプターも超小型のタイプで、USB端子もついているため、別途スマホなども充電が可能。出張時にもかさばることなく、スマホ用の充電アダプターも必要ないのはありがたい。
インターフェース面では、日本のビジネス事情を反映しつつ、最新技術への対応も行なっている。まず、VGA端子とLAN端子搭載。プロジェクター利用時にまだ、アナログRGBの環境が多く、またホテルでは有線LAN環境も少なくないため、どんな状況でもフレキブルに対応可能だ。
右サイドには、VGAと有線LAN、USB Type-C、USB3.0、SDカードスロットを備える。
左サイドは電源とUSB3.0、イヤホンジャックがある。排熱口が備わっているが、VAIO Z譲りの排熱機構により、普段使っているときはとても静かだ。
また、USB 3.0はもちろん、最新のUSB Type-Cにも対応する。より高速にストレージなどとやりとりできるほか、USB Type-C対応のドッキングステーションを別途用意すれば、オフィスではディスプレーやキーボード、ストレージと接続し、外出時はケーブル1つ外すだけで出かけられる、利用用途の切り替えも手軽だ。
このようにVAIO Pro 11 | mk2は、オフィスでも外出先でも活用できるメインマシンとして、利用価値の高い製品といえよう。
「VAIO Pro 11 | mk2」の主なスペック | |
---|---|
OS | Windows 10 Pro/Home/7 Professional |
CPU | Core i3(2.3GHz)/i5(2.3GHz)/i7(2.5GHz) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 520(CPU内蔵) |
ディスプレー | 11.6インチ液晶(1920×1080ドット) |
ストレージ(SSD) | 128 Serial ATA (6 Gb/s)、 256/512GB PCI Express x 4 (32Gb/s) |
メモリー | 4/8GB(オンボード増設不可) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
カメラ | 92万画素 インカメラ |
インターフェース | USB 3.0×2、USB Type-C/Thunderbolt 3兼用×1、Gigabit Ethernet、VGA、3.5mm音声出力ジャック、SDスロット |
無線WAN | 3G対応(バンド 1,8,11,19) LTE対応(バンド1,3,8,11,19,21) ※Wi-Fi+LTEモデルのみ |
駆動時間 | 最大約14~15.2時間(Windows 10の場合。LTE通信時は約8時間) |
サイズ | 284×190.4×19.1mm |
重量 | 920~940g |
価格 | 15万6384円から |
VAIOに差して利用する際は、専用ユーティリティーかせ用意され、高速モードと低速モードの切り替えが簡単にできる仕組みになっている。
VAIO Pro 11 | mk2と合わせて選びたいのが、VAIOオリジナルSIM。通常の格安SIMは、月ごとに支払うケースが多いが、このオリジナルSIMは年契約のプリペイド方式なので、最初に一括で支払ってしまえば、解約の手続きも必要なく契約期間利用できる。このため、最初に経費精算するだけですむので、会社的にも管理しやすい。
1年、2年、3年契約があり、それぞれ32GB、64GB、128GBの容量が使え、LTEによる高速通信と制限なく使える200kbpsの低速通信を自分で切り替えられるので、メール利用時は低速、Webブラウジング中はLTEなどと使い分けて通信容量の節約も可能だ。
VAIO Pro 11 | mk2(以下Pro 11)より一回り大きい13.3インチタイプのスタンダードノート。オフィスでの利用はもちろん、約1.06kgと軽量なので、外出先に携帯してもストレスなく持ち運べる。ボディーは液晶のハウジングにマグネシウム合金を採用し、負荷のかかりやすいヒンジ部分には、マグネシウム削りだし部品を使用。断面を六角形にした「Hexa-Shell」構造により、満員電車時の加圧にも耐えられる設計になっている。
バッテリー駆動時間は、公称約9.8~10.5時間と、Pro 11よりは短いが、付属ACアダプターに約1時間接続するだけで、約80%まで復活するため、会社と得意先とを行き来するぶんには十分だ。
基本的な性能はPro 11と同じだが、より使い勝手を求めた作りになっている。たとえば、アルミパームレストを採用し、机との段差を極力抑えたシャープなデザインにすることで、手のひらや手首にかかる負担を軽減。タッチパッドは、クリックボタンを独立させることで、右クリックやドラッグの操作を確実に行えるようにしている。
ボタンが独立しているほうが、ドラッグなどはしやすくありがたい仕様。操作感も滑らかだ。
キートップは、Pro11同様に防汚コーティング済み。静音性が高いが、キータッチは1.2mmのストロークがあり、打鍵感はしっかりある。
シャープなシルエットながらインターフェースは充実していて、VGAに加え、HDMI端子も装備。変換アダプターなしに利用できるのはありがたい。また、USB-Cは非搭載なものの、USB3.0端子は3つ用意されており、左右両サイドに装備されている。
右サイドには、VGAとHDMI、有線LAN、USB3.0、イヤホンジャック、SDカードスロットを備える。Pro11に比べて、手前側がかなり絞られたデザインだ。
右サイドには電源のほか、USB3.0が2つ備わっている。普段使いなら排熱口からファン音は聞こえずとても静か。
セキュリティー面はPro 11と共通で、独立して機能する専用チップTPM(Trusted Platform Module)を搭載。ストレージに暗号キーを保存することなく、強固なセキュリティー環境を実現できる。さらに、覗き見防止用のプライバシーフィルターが同梱されており、法人専用ならではの気遣いもVAIOならではだ。
Pro 13にするかPro 11にするか悩みどころだが、LTE内蔵したPro 11は、外出の多い営業タイプに、Pro 13はオフィスを中心に会議や得意先へ持ち運んでプレゼンするような人にオススメしたい。
「VAIO Pro 13 | mk3」の主なスペック | |
---|---|
OS | Windows 10 Pro/Home/7 Professional |
CPU | Core i3(2.3GHz)/i5(2.3GHz)/i7(2.5GHz) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 520(CPU内蔵) |
ディスプレー | 13.3インチ液晶(1920×1080ドット) |
ストレージ(SSD) | 128/256 Serial ATA (6 Gb/s)、 128/256/512GB PCI Express x 4 (32Gb/s) |
メモリー | 4/8/16GB(オンボード増設不可) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
カメラ | 92万画素 インカメラ |
インターフェース | USB 3.0×2、USB Type-C/Thunderbolt 3兼用×1、Gbit Ethernet、VGA、3.5mm音声出力ジャック、SDスロット |
駆動時間 | 最大約9.8~10.5時間(Windows 10の場合) |
サイズ | 約322 mm x 216.5 x 17.9 mm |
重量 | 1.06~1.19kg |
価格 | 16万7184円から |
昨年発売したWindows 10 Mobileを採用したスマートフォン「VAIO Phone Biz」は、端末内のデータ暗号化やVPN接続への対応など、ビジネス利用に適したセキュリティー機能を装備しているところが魅力。MDMも提供され、導入した端末を一括管理でき、リモートロックやGPSによる追跡機能も用意されている。
ボディーはVAIOらしいこだわりをもった、アルミ削り出しで、VAIO Z Canvasのミニ版を連想するようなフォルム。5.5インチのフルHDディスプレーを採用し、強化ガラスでしっかり保護。堅ろう性とデザイン性を両立させた。
アンテナ部分は樹脂を使用しているが、アルミインゴットからの削りだしで制作。VAIOのロゴもエンボス加工されているこだわりよう。
CPUはQualcomm Snapdragon 617を搭載し、メモリーは3GB、ストレージは16GBで、microSDカード(最大64GB)を利用可能だ。SIMフリー端末なので、格安SIMを利用できるのもポイント。通信コストを大幅に抑えることができる。
利用できるLTEバンドは1、3、8,11,19,21で、NTTドコモのキャリアアグリゲーション(2つの周波数帯を使って通信)もサポート。最大225Mbpsで接続できる。
Windows 10 Mobileの売りの1つ「Continuum」にも対応しているのも特徴だ。別売りの専用アダプターをテレビやディスプレーのHDMI端子に差し、VAIO Phone Bizとワイヤレス接続すると、PCと同様のデスクトップ画面が表示され、PCのような操作感でアプリを操作できる。キーボードやマウスも接続可能で、ちょっとした作業やプレゼンなら十分快適に動作する。これにより、PCレスで外出できることになり、荷物を大幅軽減できることになる。
Continuumを利用してWi-Fi接続。ディスプレーにはPCのデスクトップと同様な画面で操作可能となる。ただし、完全にPCに置き換わるわけではなく、簡単な作業やプレゼンなどを中心とした利用を想定したものとなる。
働き方改革が叫ばれている昨今。外出先でも普段使っているPCと同様の環境で操作できるVAIO Phone Bizは、小さいながら仕事を革新させるパワーを秘めた製品と言えよう。価格も以前より安くなったので、導入の障壁は下がった。
「VAIO Phone Biz」の主なスペック | |
---|---|
OS | Windows 10 Mobile |
CPU | Qualcomm Snapdragon 617 (1.5+1.2GHz) |
ディスプレー | 5.5インチ液晶(1920×1080ドット) |
ストレージ | 16GB |
メモリー | 3GB |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
カメラ | 1300万画素 アウトカメラ/500万画素 インカメラ |
インターフェース | microUSB、microSIM、3.5mm音声出力ジャック、microSDスロット |
無線WAN | 3G対応(バンド 1,6,8,11,19) LTE対応(バンド 1,3,8,19,21) |
連続通話時間 | 約11時間 |
サイズ | 約 77.0 x 8.3 x 156.1mm |
重量 | 約167 g |
価格 | 3万2184円から |
4月6日に発売予定のVAIO Phone Aは、VAIO Phone Bizと同様の外観をしたAndroid版スマートフォンだ。アルミ削り出しボディーと強化ガラスによる堅ろう性と、CPUやメモリー、ストレージといった基本的なスペックはVAIO Phone Bizと同じだが、対応バンドが1、3、8,11,19,21に加え5も利用可能に。
またデュアルSIM・デュアルスタンバイに対応したことで、microSIMとnanoSIMを1枚ずつ差して利用できるようになった。これにより、ビジネスとプライベートを1台のスマホに集約したり、音声通話用とデータ用でSIMを使い分けて通信費を抑えたりといった使い分けが可能になった。ただし、nanoSIMとmicroSDカードは排他仕様のため、同時利用はできない。
SIMトレイを専用工具で取り出し、SIMをセットする。nanoSIMを装着するとmicroSDカードは装着できない。
さらに、待望のNTTドコモのVoLTEにも対応。よりクリアな音声で通話もできる。もちろんNTTドコモのキャリアアグリゲーションもサポート。最大225Mbpsの高速通信ができる。
動作は軽快で、価格も2万円台半ばと安く、デザイン的な統一感を求めて、PCと合わせて導入したいところ。安曇野FINISHを経て出荷される高い品質を確保し、キッティングにも対応。Android端末を利用している企業にオススメ。
「VAIO Phone A」の主なスペック | |
---|---|
OS | Android 6.0.1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 617 (1.5+1.2GHz) |
ディスプレー | 5.5インチ液晶(1920×1080ドット) |
ストレージ | 16GB |
メモリー | 3GB |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
カメラ | 1300万画素 アウトカメラ/500万画素 インカメラ |
インターフェース | microUSB、microSIM、nanoSIM、3.5mm音声出力ジャック、microSDスロット |
無線WAN | 3G対応(バンド 1,6,8,11,19) LTE対応(バンド 1,3,5,8,19,21) |
連続通話時間 | 約11時間 |
サイズ | 約 77.0 x 8.3 x 156.1 mm |
重量 | 約167 g |
価格 | 2万6784円から |
こうして4製品を紹介したが、個人的にはLTE内臓のVAIO Pro 11 | mk2を使いたい。テザリングせずともネットできるのは非常に便利だし、コンパクトさと軽量性、USB-Cに対応した先進性は、数年先でも現役で使えるレベルだろう。
また、キートップに指紋がつきにくいとか、長期で使ってもテカりにくく刻印も消えにくいという、痒いところに手がとどく仕様も、そういった経験があるだけに、導入担当者に推したいポイントだ。
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※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。