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VAIOスペシャルインタビュー

VAIO Z × 劇場版 マジンガーZ / INFINITY

VAIOがクリエイターたちの働き方に革新を起こす

漫画家・永井豪の画業50周年を記念して、伝説の巨大ロボットアニメ『マジンガーZ』が、劇場アニメ化。『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』が、2018年1月13日(土)より、全国公開される。そして、その制作現場で『VAIO Z Canvas』と『VAIO Z フリップモデル』、2つの「Z」がどのように活躍したのかを、監督、そしてプロデューサーに訊いた。

全ての人のための、新しいマジンガーZ

―まずは、この1月13日より公開される『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』について、教えてください。この作品はどういった背景のもとに製作されることになったのでしょうか?

金丸裕プロデューサー(以下、金丸) : 今からちょうど45年前の1972年12月3日、テレビアニメ『マジンガーZ』が放送開始されました。シリーズはそれから『グレートマジンガー』『UFOロボ グレンダイザー』と、約4年間続き、その制作を我々、東映アニメーションが担わせていただいたのですが、残念ながらそれ以降は、マジンガーZ関連作品の映像化を手がける機会に恵まれませんでした。そこで、今回、原作者・永井豪先生の画業50周年のタイミングで、ぜひ映画をやらせていただきたいとダイナミックプロさんに熱望、この企画がスタートしました。

―40代後半〜50代の男性にとって、『マジンガーZ』は伝説的コンテンツですよね。

金丸 : そうですね。しかも、その後もアニメやゲームなどの関連作品が絶え間なく制作されているため、若いファンも少なくありません。また、80年代に世界中で放送されていたということもあって、海外にも熱狂的なファンが多いんです。そこに、今、当時はなかった新しい技術、当時は難しかった新しい表現を盛りこんだ、新しいマジンガーZをお届けしたいというのが、『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』の狙いです。

金丸裕(かねまるゆう)プロデューサー

―それほどの作品を手がけることについて、志水監督はどのように感じられましたか?オファーがあった時のお気持ちを聞かせてください。

志水淳児監督(以下、志水) : 私自身、子供のころに夢中になって観ていた作品でしたから、それを自分がやっていいのだろうかという“畏れ”は確かにありました。ただ、アニメ監督として、こんなにやりがいのある仕事は滅多にありませんから、ぜひやらせてほしいと返答しました。

―今回の映画で監督が心がけたことは何ですか?

志水:スタッフたちの独りよがりな解釈で作った、芸術作品みたいなものにはしたくないと思いました。期待して観に来てくださったお客さまに、どうすれば楽しんでもらえるのかを第一に考えましたね。具体的には70年代の、あの『マジンガーZ』の雰囲気をできるだけ忠実に再現することにしました。

―「雰囲気」とは?

志水:単純明快、勧善懲悪、分かりやすい話であること、です。もちろん、今どきのアニメ風に、複雑なテーマや設定も秘めてはいるのですが、その辺りはなるべく表に出さず、シンプルに楽しんでいただけるようにすることを心がけています。

VAIOがクリエイターたちの働き方に革新を起こす

―今回、その映画制作の現場において、VAIOが2015年に発売したハイエンドノートPC『VAIO Z フリップモデル (以下、VAIO Z)』と、クリエイター向けタブレットPC『VAIO Z Canvas』が活用されたとのことですが、具体的にはどのように使われたのでしょうか?

金丸 : はい、私とラインプロデューサーが『VAIO Z』を、監督と現場で働く4人のクリエイターが『VAIO Z Canvas』を使っています。ちなみに、監督のマシンはなんと私物。制作チームにVAIOを導入しようという話になった時点で、既にお使いになっていました(笑)。

―えっ!? それはうれしいお話です。監督はどういった用途に『VAIO Z Canvas』を使われているのでしょうか?

志水 : 主に絵コンテを描くために『VAIO Z Canvas』を使っています。最近ではそういった使い方をする人が増えてきましたが、私は15年前に、「Windows XP Tablet Edition」がリリースされたときからタブレットPCでコンテを描いています。当時は、周りにそんな人は全くいませんでしたね(笑)。

―なぜ、タブレットPCで作業しようと考えたのですか?

志水:その方が楽だと思ったからです。場所を選ばず、コンパクトに作業できますし、関連資料も丸ごと入れておけますからね。もちろん、デジタルならではの修正・追加のしやすさなども気に入っています。

―もう少し具体的な作業内容について教えていただけますか?

志水:脚本家から送られてきたシナリオのテキストを、コンテ用紙にコピペして、それに合わせてカットを手書きで描き込んでいくという流れです。ちなみにこの作業、実はそこまでのマシンパワーを必要としないので、正直なところを言えば、『VAIO Z Canvas』はかなりオーバスペック気味。でも、当時はどうしてもこれが欲しかったんです(笑)。おかげで3年近く経った今でも現役で快適に使えています。

―それ以外の作業はいかがですか?

志水:そこから先は、現場のクリエイターが作って来たものをチェックする作業が主なので、私は極力、自宅やスタジオの大きなモニタで確認するようにしています。ただ、今回『VAIO Z Canvas』を支給されたほかのスタッフたちは、上がってきた背景画などに、その場で直接修正を書き込んで戻したりなんてことをやっていましたね。もちろん、私も、急ぎのチェックなどはこれで行っていました。

金丸:中でもメカニックデザイナーの柳瀬敬之さんは『VAIO Z Canvas』をかなりヘビーに使い込んでいました。3D Studio MAXとPhotoshopをインストールして、現場での打ち合わせの結果をその場で反映するなどといったことをやっていましたよ。柳瀬さんはフリーランスのクリエイターなので、自宅の外で作業できる『VAIO Z Canvas』はかなり重宝したようです。

―現場で即時修正対応できるというのはモバイルならではのメリットですよね。

金丸:今回、『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』では、各制作チームの代表が定期的に集まって進捗を報告する定例会議を行っているのですが、そこでもVAIOは大活躍でした。みんなが監督に見せたいものを『VAIO Z Canvas』を使ってプレゼンし、その場で修正してクオリティを高めていくと言うことをやっています。このやり方は本当に良かったので、今後も劇場作品などでは続けていくことになりそうです。

―VAIOがクリエイターの働き方を変えたというのはうれしい話です。ところで、金丸さんら、プロデューサー陣には『VAIO Z』をお使いいただきましたが、そちらはどのように活用されたのでしょうか。

金丸:僕は僕でフル活用させていただきましたが、特に『VAIO Z』ならではと言えるのは、やっぱり画面をクルッと回して、相手に映像をサッと見せるような使い方ですね。この際、特に気に入ったのが「音」。さすがはVAIO、ノートPCとは思えないほど高音質でびっくりしました。ノートPCを使ったプレゼンだと、画面も音も小さくて、せっかくの映像の迫力を伝え切れないことが多かったのですが、『VAIO Z』なら、大迫力のサウンドでお客さんを引き込んでくれるので、本当に助かりましたね。あらかじめ「ノートPCなんで音小さいんですけど……」なんて油断させておくと、特に効果的でしたよ(笑)。

志水:今回の作品はもちろん音にもこだわっているので、プレゼンとはいえ、それを毀損しないですんだのはVAIOのおかげですね。

―その音についてのこだわりも教えていただけますか?

志水:先ほどお話しした、70年代の『マジンガーZ』の「雰囲気」を再現するため、多くの効果音をオリジナルの音声を流用・加工するかたちで作成しています。当時をご存じなら、特にブレストファイヤーなど、必殺技の効果音にはニヤリとしていただけるのではないでしょうか。

金丸:声優さんの演技にもこだわりましたよね。『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』では、主人公・兜甲児を声優・森久保祥太郎さんに演じていただいているのですが、必殺技のかけ声は、オリジナル版で兜甲児を演じられた石丸博也さんをリスペクトするかたちでお願いしています。石丸さんを思わせる、軽やかに、ポンと抜けるような叫びが必聴です。

必見!! 『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』作中に
VAIOが登場!?

―今回、そんなご縁もあってか、『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』本編中にVAIOが登場するとのこと。これはどういった経緯で実現したのですか?

金丸:せっかく制作チームでVAIOをフル活用しているのだから、プロダクトプレースメントというかたちで、作中にVAIOを登場させようということになりました。冒頭のかなり早いタイミングで登場するのでお見逃しなく。

―『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』は、具体的に明言はされていませんが、今よりも少し文明の発展した近未来っぽいイメージがありますよね。そこに現代のPCであるVAIOを登場させることに違和感はありませんでしたか?

志水:いいえ、それは全く。VAIOには「最先端」というイメージがあったので、むしろぴったりでした。言い忘れましたが、VAIOは『VAIO Z Canvas』以前にも愛用していて、『type P』なんかも使っていたんですよ。ああいう、ほかにないマシンを作るところがVAIOらしさだと思います。

金丸:ネタバレになってしまうので詳しくは言及しませんが、登場したシーンも、タフなVAIOならではという感じでしたよね。

志水:個人的には少し出したりない気がしているので、いつかアニメCMを作る機会がありましたら、またコラボしましょう(笑)。

―ぜひぜひ! では、最後に読者の皆さんに向けてメッセージをお願いできますか?

金丸:『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』は、70年代当時のファンの方々にも必ずや納得していただける、シリーズ原点を思わせる垂涎の映像と音声が自慢です。そして、そこには、現代ならではの新しい要素もたくさん詰め込みましたので、これが初めてのマジンガーZという方にも満足いただけるはず。映像や音に加え、バトルシーンの振動や、水しぶきなどで、作品を体感できる「4DXデジタルシアター」でも公開されますので、ご近所に対応劇場がある場合は、ぜひそちらでご視聴いただければ!

志水:金丸プロデューサーが言うように、今回の作品はより多くの人に観てもらいたいと考えて作りました。それこそロボットものがあまり好きではないという女性の方にも楽しんでいただけるのではないでしょうか。お子さんと一緒にご覧いただいて、親子の対話のきっかけとして楽しんでいただけたりするとうれしいですね。

プロフィール

監督・志水淳児(しみずじゅんじ)
アニメ監督・演出家。近年は、『ONE PIECE』や『プリキュア』シリーズなど、東映アニメーションの劇場アニメ作品を数多く手がけている。原作の世界観を尊重した、丁寧な演出への評価が高い。
プロデューサー・金丸裕(かねまるゆう)
東映アニメーション株式会社 企画制作本部 映像企画部 映像企画室プロデューサー。大学卒業後、演出助手を経て、企画へ転向。劇場アニメ『ポッピンQ』(2016年)でプロデューサーに就任し、本作でも企画当初から制作チームを統括した。

『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』あらすじ

かつて世界征服を目論む悪の天才科学者Dr.ヘルによって滅亡の危機に瀕した人類。しかし“鉄(くろがね)の城”と呼ばれたスーパーロボット“マジンガーZ”を操る兜甲児とその仲間の活躍により、平和な時を取り戻していた。

そして世紀の戦いから10年―。

パイロットを離れ科学者となっていた兜甲児はある日、富士山地中に埋まった超巨大遺跡インフィニティと、そこから現れた謎の生命体リサに遭遇する。そして、時を同じくして謎の復活を遂げたDr.ヘル。彼は無限の可能性を秘めるインフィニティで、かつての野望を完遂しようとしていた。

有史以来最大の危機、絶体絶命の状況の中、伝説のパイロットがマジンガーZと共に再び立ち上がる。

作品公式Webサイト

http://www.mazinger-z.jp

(2018年01月10日掲載)