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働き方改革に“先進と安心”のノートPCを
「VAIO Pro PG/PF」実力チェック

アイティメディア株式会社 ITmedia PC USER (2017年10月23日掲載)より転載
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現在そして数年後のビジネスシーンにふさわしいPCを考えるとき、見逃せないテーマとなるのが「働き方改革」だ。モバイルワークや在宅勤務、サテライトオフィス勤務、オフィスの座席フリーアドレス化など、時間や場所を制限しない新しい働き方が官民で推進され、全国的に広がりつつある。

こうした働き方には「どこにでも持ち運べて、いつでも業務ができるPC」が必須だが、どのような機種を選定するかで業務効率は大きく変わってくる。実際にいつでもどこでも業務をこなし、生産性向上へとつなげるためには、PCを持ち運べるだけでは不十分で、他にも満たすべき条件が多い。

VAIOが2017年9月に発表したビジネス向けラインアップ「VAIO Pro」は、まさしくそうした条件を満たし、働き方改革を支援するノートPCだ。その中から今回は主力となる13.3型ディスプレイ搭載の「PG」シリーズと、携帯性に優れた11.6型ディスプレイ搭載の「PF」シリーズに注目し、それぞれの導入メリットをじっくり見ていく。

多様化するワークスタイルへの対応を想定した「VAIO Pro」の新ラインアップから、11.6型の「PF」シリーズ(左)と13.3型の「PG」シリーズ(右)をチェック

業務に“快”をもたらす「プレイスフリー」という発想

これら2シリーズのVAIO Proが備えた優位性の1つが、いつでもどこでも使える「プレイスフリー」であることだ。ボディーが薄型軽量であるだけでなく、勤務時間を漏れなくカバーするロングバッテリー、携帯電話のように接続が途切れないインターネット環境、出張先や取引先でも困らない接続性の高さといった条件を兼ね備えている。

 

画面サイズが13.3型のPGシリーズは約1.06kg、11.6型のPFシリーズは約840~860g(構成によって異なる)と軽量で、どちらも厚さは約15~17.9mmと、スリムなブリーフケースタイプのビジネスバッグに他の書類なども含めてすっきり収まる薄型軽量ボディーだ。背面を底面に向けて大きくカットした独特のフォルムは手になじみやすく、片手でさっと持ち出せる。どこへでも軽快に持ち歩けるだろう。

なお、この両機は同じ開発チームによって開発されており、基本スペック、インタフェースの配置含め、基本設計を共通化している。画面やキーボードの大きさと可搬性のバランスを重視するならばPGシリーズ、より高い携帯性を求めるならばPFシリーズと、業務内容によって最適なサイズを選べるのがポイントだ。

この重さと厚さの数値だけを見ると「もっと軽くて薄いPCはあるのでは?」と思うかもしれない。しかし、大容量バッテリーや豊富なインタフェースを備えたうえでの重さと厚さであることに注目したい。

ノートPCは出先でバッテリーが切れてしまえば、全く業務ができない状態になってしまう。とはいえ、バッテリーの心配をしながらの作業では、生産効率も上がらないだろう。その点、PGシリーズは約11.5~12.5時間、PFシリーズは約14.5~16時間とバッテリー駆動時間が長く、1日の作業を余裕をもってこなせるので心強い。

屋外でも高い生産性が確保できる「プレイスフリー」を実現。13.3型のPGシリーズは、本体サイズが約320.4(幅)×216.6(奥行き)×15~17.9(高さ)mm、重量が約1.06kg(左)。11.6型のPFシリーズは、本体サイズが約283.4(幅)×195.5(奥行き)×15~17.9(高さ)ミリ、重量は約840~860gだ(右)

11.6型のPFシリーズ(上)は、13.3型のPGシリーズ(下)より一回り小さくて軽く、より携帯利用に適している。背面を底面に向けて大きくカットした独特のフォルムは手になじみやすい

豊富な標準インタフェース、SIMロックフリーLTE対応で差がつく

インタフェースの充実ぶりも見逃せない。PG/PFシリーズとも共通の内容で、3基のUSB 3.0ポート(うち1基は電源オフチャージ対応)、SDメモリーカードスロットを標準装備。社内外でさまざまな周辺機器とつないでストレスなく使える。

ディスプレイ出力は、最近のプロジェクターの主流であるHDMI出力と広く普及しているアナログRGB出力(D-Sub15ピン)の両方を備えており、取引先や貸会議室、ホテルなどの設備がどちらであってもスマートに接続できる。液晶ディスプレイ上部にはWebカメラと、クリアな音声を届けるデュアルマイク、正面には聞き取りやすいステレオスピーカーも内蔵し、追加装備なしで出先からのビデオ会議も楽々とこなせる。

最近のノートPCでは薄型軽量化のためにこうした端子が省かれ、変換アダプターやドックで対応することも多くなっているが、ビジネスシーンでは標準装備が望ましい。変換アダプターやドックを使えば機能的には補えるが、管理する備品が増え、携帯し忘れや紛失のリスクもある。実際に現場で使ってみれば全く同じではなく、標準装備の便利さにすぐ気付くはずだ。

ロングバッテリーに加えて、こうしたインタフェースを完備したうえでの薄型軽量ボディーであること、そこにPG/PFシリーズの大きな価値がある。

PGシリーズ(左)とPFシリーズ(右)の左側面。USB 3.0ポートは左右合計で3基(1基は電源オフチャージ対応)。ACアダプター接続用のDC入力端子は一番奥に配置されており、邪魔になりにくい。盗難防止用のケンジントンロックスロットも備えている

PGシリーズ(左)とPFシリーズ(右)の右側面。ディスプレイ出力は、最近のプロジェクターの主流であるHDMI出力と標準であるアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)の両方を備える。省かれがちな有線LAN端子を搭載していることもポイントだ

液晶ディスプレイ上部には92万画素のWebカメラとデュアルマイクを内蔵。ビデオ会議もスマートにできる

洗練されたデザインも隠れたストロングポイント

数あるPCブランドの中でもVAIOのデザインには定評があるが、実用重視になりがちなビジネスPCにあってもその特徴は変わらない。前述の豊富な端子類を完備しながらも、シャープなラインで洗練されたボディーデザインに仕上げている。

テレワークではPCが人目に触れる機会も多く、商談で取り出す際に重厚なデザインより薄型デザインの方が見栄えがいいのは間違いない。何より長い時間行動をともにするだけに、気に入ったデザインの道具を使いたいと考えるユーザーは少なくないはずで、社員のモチベーションアップにも結び付いてくる。デザインのよさはストロングポイントの1つだろう。

特にPFシリーズはモバイルでのパーソナルな運用を強く意識し、ビジネスPCの定番であるブラックとシルバーに加えて、明るいイメージのホワイト、シックなブラウンと、4種類のカラーバリエーションを用意する。ビジネスでもさりげなく個性を主張したいユーザーのニーズに応えられるのだ(PGシリーズはブラックとシルバーの2色展開)。

洗練されたデザインもVAIO Proのストロングポイント。機能や使い勝手を犠牲にせず、印象のよい外観に仕上げており、インテリアにこだわった空間でもノイズにならない(写真はPFシリーズ)

PFシリーズはビジネスの定番であるブラックとシルバーに加えて、ホワイト、ブラウンと合計4種類のカラーバリエーションを用意。さりげなく個性を主張する

PCの業務効率を高める「ストレスフリー」という発想

使いにくいPC、操作のレスポンスが悪いPCは、思考や創造のプロセスを中断し、業務の効率、生産性を低下させてしまう。こうしたPC作業におけるストレスを極力排除する「ストレスフリー」は、VAIOが特に注力しているテーマだ。

とりわけ入力環境の要であるキーボードには徹底的にこだわっている。PGシリーズは約19mmのフルサイズ、PFシリーズは約16.95mmと本体サイズの割にゆとりのあるキーピッチを確保し、日本メーカーらしく配列も自然で打ちやすい。キーストロークは約1.2mmあり、軽快にタイプできる。キーボード下の剛性にも配慮しており、強く押したときにたわみなどを最小限に抑えている。

また、液晶ディスプレイを開いたときにキーボードに自然な傾斜がつく構造を採用。デスクとの段差を最小限にすることで、デスクを実質的なアームレストとして使えるようにし、疲れにくく快適にタイピングできるように調整している。

キーボードが静音仕様であることも気が利いている。会議や商談の場で、あるいはカフェなど公共の場で、他人のタイピング音が気になった経験はあるだろう。ビジネスの場では耳障りなノイズになってしまい、公共の場では周囲の人に迷惑を掛けてしまう可能性があるため、タイピング音が小さいに越したことはない。製品レベルで音を抑える工夫がされているのは、ビジネスを円滑に進める隠れたこだわりだ。

快適な操作性を長く保つために数々の工夫が取り入れらたキーボードとタッチパッド。操作音を低減する静音仕様だ。キーボードには暗所で使いやすいようバックライトも仕込んである(写真はPGシリーズ)

耐久性向上にも妥協がない。キーボードベゼルとパームレストはアルミニウムの1枚板(東陽理化学研究所製フラットアルミパームレスト)で構成し、すっきりと美しい見た目と高い剛性を両立している。

キートップにはフッ素含有のUV硬化塗装(ブラックのみ)を施し、摩耗や汚れを予防しており、使い込んでもきれいな状態を保ちやすい。また、キーボードベゼルに対するキートップの高さを調整することで、長い爪が入ってキートップが剥がれてしまったり、ホコリやゴミが隙間に入ってしまったり、といったトラブルが従来機より発生しにくくなっている。

キーボードの打ちやすさに加えて、耐久性に優れ、トラブルの発生を抑えた構造は、ダウンタイムによる生産性の低下を防ぎ、メンテナンスコストの低減にもつながる。

タッチパッドは操作ミスの起きにくい2ボタン式タッチパッドを採用し、OS標準で軽快なジェスチャー機能が使えるWindows 10の高精度タッチパッドに対応している。こちらもボタンを静音仕様としており、耳障りな音を立てることはない。

液晶ディスプレイを開くと、背面のオーナメント部がチルトスタンド代わりになり、キーボードが打ちやすい角度になる。パームレストの先端が設置面に近くなるので、デスクやテーブルをアームレスト代わりに使える点も使いやすさに貢献している。VAIOの社員100人を対象に調査を実施して最適な角度に調整したという

液晶ディスプレイはいずれも視野角が広く、表面はアンチグレア(PGシリーズ)もしくは低反射コート(PFシリーズ)仕様で外光や照明の映り込みを低減しており、オフィス内でも屋外でも高い視認性が得られる。自然な色味に仕上げているので、一般ビジネス用途での画像や動画の編集作業も問題なく行える。

液晶ディスプレイは広視野角で斜めからでもくっきり見える。PGシリーズはアンチグレア、PFシリーズは低反射コートと若干仕様は異なるが、映り込みは低減されており、照明のキツいオフィスや外光が差す屋外でも高い視認性を確保している(写真はPGシリーズ)

もちろんパフォーマンスもストレスフリー

PCとしての基本スペック、パフォーマンスは高レベルだ。PG/PFシリーズともにTDP(熱設計電力)が15ワットの第7世代Coreプロセッサを採用。よりTDPが低いプロセッサを採用したタブレットPCや2in1デバイスよりワンランク上のパフォーマンスを実現し、薄型軽量ボディーでも一般的な据え置き型ノートPCと同等のCPU処理性能を備える。

メモリもカスタマイズモデルでは最大16GBまで搭載できる。PFシリーズの11型クラスのサイズで16GBの大容量メモリを選べるのは貴重だ。

基本操作のレスポンス、ビジネスアプリケーションの体感性能への影響が大きいデータストレージについては全モデルでSSDを採用しているため、幅広いシーンで快適に動作する。さらに一刻一秒を争うようなスピードを追求したいプロユースのため、カスタマイズモデルでは、MLCのPCI Express SSD(第三世代ハイスピードプロSSD)、TLCのPCI Express SSD(第三世代ハイスピードSSD)と、より高速なSSDの選択肢も用意している。

つまりはベーシックなオフィスユースから、写真や動画などを使ったリッチなプレゼンテーション作成などが求められるクリエイティブなオフィスユースまで、パワフルに対応できる性能を備えているわけだ。カスタマイズモデルでは注文時に必要なスペックだけを無駄なく強化可能で、コストの無駄なく業務に最適なPCをオーダーできる。

SSDは容量だけでなく、性能の異なる3種類を用意。1000個ファイルのフォルダ間コピーテストは、標準のSerial ATA(SATA) SSDでも十分高速だが、最速を目指すユーザー向けの選択肢もある(テスト結果はVAIO調べ)

企業の生命線である情報を守るセキュリティ機能も充実

ビジネスユースで欠かせないのがセキュリティ機能だ。薄型軽量ノートPCはどこにでも持ち出せるだけに、盗難や紛失へのリスク対策は据え置き型PC以上に重要と言える。

その点もVAIO Proは抜かりない。Windows 10の新機能である「Windows Hello」に対応した指紋認証センサーを標準装備。セキュリティを確保しつつ、センサーに指先を置くだけでのログイン、スリープからの復帰が可能だ。

パームレストに指紋認証センサーを内蔵。セキュリティを確保しつつ、センサーに指先を置くだけでのログイン、スリープからの復帰が可能だ

またBIOS(UEFI)セットアップでは、起動時をはじめ、ストレージのアクセス時、ネットワークを用いた休止状態・スタンバイ状態からの起動時(Wake On Lan)に動作する各種パスワードを設定可能。業務に不要なUSBポートの無効化などにも対応する。

OSや他のハードウェアと独立して機能するセキュリティチップ(TPM)のメニューも用意。内蔵チップが暗号化機能の暗号鍵をハードウェアで発行・管理するため、このハードウェア暗号化鍵を持たないPCからはアクセスできないようセキュリティを強化できる。つまり、盗難や紛失したPCがパスワードロックされているからと、分解してストレージだけ取り出したとしても、別のPCではデータを読み出せなくできるのだ。

さらに、VAIO Proでは、カスタマイズメニューに暗号化機能付きSSD(TCG OPAL2.0準拠)を用意している(2017年12月提供予定)。この暗号化機能付きSSDでは、専用ハードウェアによって暗号化が行われるため、WindowsのBitLockerなどソフトウェアによる暗号化に比べて、パフォーマンスが低下しない。また、製品出荷時点から常に暗号化が有効なため、ユーザーによる暗号化設定漏れや意図しない暗号化解除を防げるメリットもある。

物理的な盗難防止策として、VAIO Proは全モデルでセキュリティロックスロット(ケンジントンロック)も装備。対応するワイヤケーブルを利用してデスクなどに固定することにより、盗難を防止できる。もともとPG/PFシリーズは持ち運びに適したPCだが、共用スペースに置いたり、イベントなどで一時的に据え置きしたり、といったケースでこのスロットが重宝する。

これに加えて、VAIO Proでは、法人向けのソリューションとして、遠隔データ消去サービス(TRUST DELETE Biz for VAIO PC)も用意。ハードウェアレベルで搭載する消去機能(Phoenix SecureWipe)と連携して、リモートでPCのロック、データ消去を行える。二重三重のセキュリティにより、企業の生命線である情報漏えいを徹底的に防ぐ環境が整えられているのは実に頼もしい。

過酷なテストに裏付けられた耐久性、MADE IN JAPANならではの高品質

故障などのトラブルによるダウンタイムは生産効率を大きく下げてしまうだけに、ビジネスPCは信頼性も非常に重要だ。毎日のように携帯するモバイルノートPCでは、衝撃や振動が本体に加わる場面も多いだけに、薄型軽量でも貧弱なボディーでは使いものにならないだろう。

VAIO Proでは設計段階から堅牢性を強く意識し、材料の選定と機構設計が行われている。具体的には、フラットアルミパームレストや東レ製UDカーボン(PFシリーズ)の採用、背面オーナメントの埋め込み補強構造、底面パーツの補強リブやねじ穴の最適配置などで、薄型軽量を保ちつつ、ボディー全体の剛性を高めているのだ。

開発段階での品質試験(耐久テスト)についても、90cmの高さからの落下試験、150kgfの加圧振動試験、ペンはさみ試験の他、さらにキーボードに水をかけて3分間電源ショートが起きないことを確認する試験など、実際のビジネスの現場での運用を想定した厳しいテストをクリアしている。

こうした試験はユーザーが同じことを行っても故障しないということを保証するものではないが、耐久性の目安として具体的な情報が公開されているのは自信の現れであり、機種選定でも判断材料にしやすい。

また、PG/PFシリーズはともに長野県安曇野市の自社工場で設計し、最終組み立てを行う「MADE IN JAPAN」モデルだ。外装などの重要部品は国内調達することにもこだわっている。こうした開発・生産体制により、高品質と高信頼性を担保している点もVAIO Proのメリットだ。

キーボード面に150ccの水をかけても、3分間は水が内部に浸透して電源ショートが起きないことを確認するという試験(通風口や端子からの水の浸入は想定していない)。3分間の間にシャットダウンすれば、大切なデータの消失を防げる

ビジネスの時流にジャストフィットするVAIO Pro PG/PFシリーズ

冒頭でも述べたように、時間や場所を制限しない新しいワークスタイルを実現するには、薄型軽量のPC選びが重要だ。ただし、実際のビジネスシーンでは薄型軽量ボディーなだけでは不十分で、他にも多くの要素を満たす必要がある。

具体的には、業務時間中使えるロングバッテリー、常時ネットにアクセスできる通信機能といった「プレイスフリー」。豊富なインタフェース、業務を快適にこなせる基本スペック、打ちやすいキーボード、見やすい画面といった「ストレスフリー」、そして長期間運用を考慮した耐久性、企業の生命線である情報の漏えいやトラブルを防ぐ「信頼性とセキュリティ」といった内容だ。

VAIO ProのPG/PFシリーズは、「ビジネスプロフェッショナルのための最高の道具」を目指して開発されたハードウェアと、ビジネスでの導入実績で培ってきたノウハウを反映したソリューションにより、これらを全て満たしている。洗練されたデザイン、さりげなく主張できるカラー展開も個性を尊重する新しいワークスタイルと相性がよい。まさに現代のビジネスの時流にジャストフィットする薄型軽量モバイルPCと言える。

製品情報

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インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
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