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Windows 7も10も使える即戦力の13.3型ノートPC
「VAIO Pro PB」を選ぶ意味

アイティメディア株式会社 ITmedia PC USER (2017年12月21日掲載)より転載
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2020年1月にWindows 7の延長サポート終了を控え、企業内のクライアントPCはWindows 10への移行が求められている。しかし、社内のクライアントPC全てを一気にWindows 10へとリプレースできるような企業ばかりではない。むしろ、現段階ではまだWindows 7を使い続けたいという声もよく聞かれる。

Windows 7からWindows 10への移行にあたっては、操作画面(ユーザーインタフェース)の変化、アプリケーションの互換性、そして従来と違うアップデートおよびサポートポリシーへの対応も課題になる。

Windows 10は、「Windows as a Service(WaaS:サービスとしてのWindows)」というコンセプトのもと、年2回の大型アップデートを実施しており、1つのアップデートのサポート期間は配信開始から最長18カ月になる。Windows 10に移行すると、この更新サイクルに組み込まれるため、対応できる体制をあらかじめ整えておくことが必要だ。

Windows OSのアップデートとサポート期限。Windows 10は大型アップデートの配信開始から最長18カ月間がサポート期限になるため、継続的な更新が行える体制を整えておく必要がある

これまでと異なり、単にOSを載せ替えれば完了という移行ではないため、まだしばらくはWindows 7を利用したいというニーズが多いのは無理もない。

2020年1月までにWindows 10への全面移行は必要だが、当面はWindows 7を使い続けたい……そういう事情に適しているのが、「Windows 10ダウングレードによるWindows 7プリインストール」という選択肢だ。

一部のWindows 10搭載PCには、旧バージョンのWindowsを利用できる権利が付帯している。ダウングレード権を有するWindows 10の正規ライセンスと、旧OSの正規メディアおよびプロダクトキー(あるいはプリインストールイメージ)があれば、旧OSを(Windows 10のライセンスとして)利用可能で、追加コストなしでWindows 10へとアップグレードして使うこともできる。

Windows 7搭載PCがまだまだ必要という現実に対応する新機種

そうした「Windows 10ダウングレードによるWindows 7プリインストール」に対応するノートPCの新機種が、VAIOの法人向けラインアップ「VAIO Pro」に加わったので注目したい。

この「VAIO Pro PB」は、Windows 7 Professional 64bitまたは32bitのプリインストール(いずれもWindows 10 Pro 64bitからのダウングレード)モデルを用意しており、導入後直ちに使い慣れたWindows 7搭載PCとして運用できる。

そして、追加のライセンス料を負担することなく、任意のタイミングでWindows 10 ProにOSアップグレードしての利用が可能だ。まさに、2020年1月までにはWindows 10に移行したいが、当面はWindows 7を使いたいというニーズに合致した構成になっている。

「VAIO Pro PB」のWindows 7 Professional 64bitプリインストール(Windows 10 Pro 64bitダウングレード)モデル。Windows 7でもWindows 10でも利用できるのが強みだ

Windows 7対応のプロセッサを採用、柔軟なカスタマイズも可能

VAIO Pro PBは13.3型液晶ディスプレイを搭載した薄型軽量ノートPCだ。

VAIO Proのラインアップには画面サイズが同じWindows 10専用の新機種「VAIO Pro PG」もあるが、このVAIO Pro PBは前機種「VAIO Pro 13 | mk3」および「VAIO S13」の2016年発売モデルと共通のベースシャシーを採用し、一部の仕様を現状のビジネスシーンに合うよう変更している。プロセッサにも違いがあり、VAIO Pro PBは第6世代Coreプロセッサ、VAIO Pro PGは第7世代Coreプロセッサを採用する。

この違いの理由は、第7世代以降のIntel CoreプロセッサがWindows 7をサポートしていないため、Windows 7対応モデルのラインアップを前提にした場合、第6世代Coreプロセッサ搭載のハードウェアが必要なためだ。逆に言えば、VAIO Pro PBはWindows 7が利用できるハードウェアとしては最新の仕様となっている。

第6世代Coreプロセッサは第7世代CoreプロセッサとはCPUの内部構造が共通で変化はそれほど大きくない。カスタマイズモデルでは最新のSSDも搭載でき、一般的な業務内容においてパフォーマンス面の不利はほとんどないと言える。

カスタマイズモデルのプロセッサは、高性能なCore i7-6500UからCeleron 3955Uまで4種類から選べる。メモリやストレージも柔軟に選択可能で、必要なスペックだけを強化できるため、コストの無駄なく業務内容に最適なPCに仕立てられる。

特にストレージのSSDは豊富な選択肢があり、一般的なSerial ATA SSDの他、より高速な「第三世代ハイスピードSSD(PCI Express x4/TLC)」と、書き込み耐久性や大量のデータ書き込みにも優れた「第三世代ハイスピードプロSSD(PCI Express x4/MLC)」といった最新のSSDも搭載できる。第三世代ハイスピードプロSSDは、Serial ATA SSD比べてシーケンシャルリードで約6倍、ライトでも約3倍高速だ(VAIO調べ)。

また、新たに暗号化機能付きのSSD(OPAL2.0準拠)も用意した。暗号化処理が専用ハードウェアによって行われるため、Windows 10 Pro標準のBitLocker機能などソフトウェアによる暗号化に比べて、パフォーマンスが低下しない利点がある。

VAIO Pro PBのカスタマイズモデルで選択できるSSD

モビリティ、スタミナ、豊富なインタフェースの好バランス

VAIOが得意とするモビリティ(携帯性)の高さは健在だ。ロングバッテリーと豊富なインタフェースを備えたうえで高いモビリティを実現している点は、最新のVAIO Pro PGと共通している。

ボディーのサイズは322(幅)×216.5(奥行き)×13.2~17.9(高さ)mm、重量は約1.09kg。ビジネスバッグへの収まりもよく、どこにでもストレスなく持ち運べる。モバイルシーンや営業先でさりげなく存在感を主張するスタイリッシュでスリムなデザインも隠れたアピールポイントだ。

ボディーサイズは322(幅)×216.5(奥行き)×13.2~17.9(高さ)mm、重量は約1.09kg。すっきりとしたシャープなデザインも特徴だ

公称のバッテリー駆動時間(JEITA 2.0測定法)は、Windows 7選択時で約8.3~9.9時間、Windows 10選択時で約10.2~11時間。VAIO Pro PG(約11.5~12.5時間)ほどではないものの、長時間の外出も十分カバーできるスタミナだ。

クライアントPCの選定で重要なインタフェースも豊富に装備する。3基のUSB 3.0ポート(うち1基は電源オフでの周辺機器充電に対応)、SDメモリーカードスロットに加えて、ディスプレイ出力には最近のプロジェクターの主流であるHDMI出力と、広く普及している旧型のアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)も搭載し、取引先などで普段と違う設備を利用する場合にもスマートに対応できる。

通信機能についても、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.1を標準装備。液晶ディスプレイの上部にはビデオ会議に便利なHD Webカメラも内蔵する。

最近のノートPCは薄型化や軽量化のためにアナログRGB出力や有線LANの端子を省略し、変換アダプターやドックで対応することも多くなっている。標準装備のVAIO Pro PBであれば、そうした備品の導入コストや管理の手間が掛からず、携帯し忘れや紛失のリスクもない。実際に現場で使ってみれば、標準装備のありがたみが実感できるはずだ。

左右合計で3基(うち1基は電源オフでの周辺機器充電に対応)のUSB 3.0ポートを装備し、周辺機器をストレスなく接続して利用できる。HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、有線LANと、ビジネスで需要の高い端子も漏れなく装備する

生産性アップに貢献するユーザビリティ

カタログスペックを見ただけでは判別しにくい部分だが、ビジネスの生産性を支える優れたユーザビリティにも着目したい。

キーボードは日本メーカーらしい自然なキー配列に加えて、約19mmというフルサイズのキーピッチ、約1.2mmのキーストロークを確保した打ちやすい作りだ。また、液晶ディスプレイを開いたときにキーボードに自然な傾斜が生まれ、机との段差を最小限とする構造を採用。机を実質的なアームレストとして使えるようにし、疲れにくく快適にタイピングできるよう工夫している。

画面を開いたときにキーボードに自然な傾斜が生まれる構造を採用。机を実質的なアームレストとして使えるため、疲れにくく快適にタイピングできる

キーボードは静音性も高い。会議や打ち合わせ中、あるいは飛行機や新幹線の中でノートPCを広げて使う場合、大きなタイピング音は周囲に不快な思いをさせてしまう可能性があるが、小さなタイピング音であれば周囲に気を遣うストレスを減らせるだろう。

また暗所でキートップの文字を光らせるキーボードバックライトの内蔵により、薄暗い場所や消灯した部屋でも普段と同じようにキーボードを見ながら入力できるのも気が利いている。

いつでもどこでも安心して作業できるようにハードウェアレベルでキーボードの品質を高めていることは、ビジネスを円滑に進める一助になるだろう。

長期利用での耐久性にも配慮しており、キートップにはフッ素含有UV硬化塗装を採用することで、汚れや指紋が付きにくく、摩耗による文字消えや皮脂によるテカりも発生しにくくなっている。

キーボードの手前には、2ボタン式のタッチパッドを装備する。最近はボタンをタッチパッドに一体化したクリックパッドも増えているが、左右のボタンが独立していることで確実に押し込めるので、操作ミスが起こりにくい。タッチパッドはキーボードのホームポジション直下に配置されているので、タイピング中でも大きく手を動かすことなく、効率的に入力作業が可能だ。

キーピッチ約19mm、キーストローク約1.2mmを確保した打ちやすいキーボードを搭載。キーボード手前には、確実に操作できる2ボタン付きのタッチパッドも装備する

VAIO Pro PBは画面の品質にもこだわっている。13.3型ワイドサイズで1920×1080ピクセル(フルHD)表示に対応した液晶ディスプレイは、上下左右とも広い視野角を確保し、斜めから見てもコントラストや色味の変化が少ないので、顧客に画面を見せながら話すようなシーンでも困ることがない。

また、表面は光沢のないアンチグレア仕様のため、照明の多いオフィス内でも外光が強い屋外でも画面への映り込みが少なく、モバイルシーンで高い視認性を確保できる。

広視野角の液晶ディスプレイを搭載しているため、画面を囲んで複数人で見ても問題ない

データ漏えいを何重にも防ぐ強固なセキュリティ

ビジネス利用に欠かせないセキュリティもしっかり完備している。

前述した暗号化機能付きSSDを選べる他、BIOS(UEFI)セットアップでは、起動時(パワーオンパスワード)だけでなく、SSDへのアクセス時(ハードディスク・パスワード)、ネットワークを用いた休止状態・スタンバイ状態からの起動時(Wake On Lan)というように、各種パスワードが設定可能だ。USBやSDメモリーカードスロットの無効化にも対応しており、これらポートやスロットからのデータの盗難も防げる。

強固な保護が行えるセキュリティチップ(Windows 7ではTPM 1.2、Windows 10ではTPM 2.0)の内蔵も選択できる。このチップが暗号化機能の暗号鍵をハードウェアで発行・管理するため、ハードウェア暗号化鍵を持たないPCからアクセスできないように設定可能だ。つまり、PCを分解してストレージから直接データを抜き取るような盗難も防止できる。

薄型軽量ボディーながら過酷な耐久テストをクリア

モバイルノートPCは日常的に携帯して利用するだけに、ボディーに衝撃や振動が伝わる場面が多く、信頼性や耐久性も重要な要素だ。VAIO Pro PBは、故障による管理・保守コスト増やダウンタイムによる生産性低下を抑えるため、これらの点にも注力して作られている。

開発段階において、高さ90cmからの落下、150kgfの加圧振動、液晶ディスプレイのペンはさみなど、実際のビジネスシーンで発生しやすいトラブルを想定した厳しい品質試験(耐久テスト)をクリアして製品化されているのだ。

こうした試験はユーザーが同様の行為を行っても故障しないことを保証するものではないが、具体的な情報が公開されているのは安心感があり、機種選定時のチェックポイントとしても分かりやすい。

落下試験は業界内での一般的な基準(約76cm)よりも高い90cmから行うなど過酷な耐久テストを実施(左)。液晶ディスプレイのペンはさみ試験(右)など、実際の利用シーンを想定した独自試験も行っている

Windows 7からWindows 10への移行期に重宝するVAIO Pro PB

最後に画面サイズが同じVAIO Pro PGとの簡単な比較表を掲載した。

VAIO Pro PBとVAIO Pro PGのスペック比較

最新のVAIO Pro PGは、VAIO Pro PBよりハイスペックな構成、より強固なセキュリティ環境の構築が可能な他、LTEモデルも選べるのが特徴で、いつでもどこでも最上級のパフォーマンスを期待できる。「時間と場所を選ばない働き方」というニーズに対して、より高度に、より先進的に対応できる。Windows 10世代のノートPCとしては、最初に検討すべき機種だ。

一方、このVAIO Pro PBは、モビリティ、パフォーマンス、セキュリティといったビジネスモバイルPCに求められる要素がいずれも高い水準にあり、テレワークをはじめとする働き方改革にも対応できるが、やはりWindows 7とWindows 10の両方で運用できることが最大のメリットだ。価格がVAIO Pro PGより抑えられており、まだWindows 7が現役で稼働している企業にとってはリーズナブルかつ即戦力の機種と言える。

Windows 7の延長サポート期限は2020年1月、つまりWindows 10移行へのタイムリミットまで約2年ある。「当面はWindows 7を使いつつ、準備を整えてからWindows 10へ移行したい」「Windows 10を段階的に検証・試験導入しているが、まだ現場ではWindows 7搭載PCを求められている」といった事情がある企業には、VAIO Pro PBが現状の最適解になり得る。

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