開発ストーリー プロローグ 物語のある製品をつくる。

PCを手に取る、自由に持ち出す、キーボードに手を乗せて考える、入力する、つくり出す。タブレットやスマートフォンが普及する中で、PCに求められることは何か。それは、人が想像し、生産し、結果を出すために、最適なデバイスになることだと私たちは考えました。キーボードの打ちやすさや、持ち出しやすさ、人が集中するための細部への配慮といった、PCの本質に立ち返ること。すべてを盛り込んだものではなく、時に、不必要なものは削ぎ落とすこと。それこそが「本質+α」と名付けた精神であり、そこに込められた技術や工夫、失敗、そして信念、その始まりや過程まで知ってもらうことも、VAIOのものづくりなのだと、私たちは考えます。

愛着を持って、長く使えるPCを。

VAIO株式会社となって最初に展開している2つの製品、“ライトスリムモバイル”のVAIO Proと“オールインワンスタンダード”のVAIO Fit。私たちがこの2製品を残したのには、とても大切な意味があります。VAIO ProもVAIO FitもクラムシェルタイプのPCであり、ビジネスシーンでも、プライベート用としても高く支持されてきました。特にビジネスで使う方からは継続販売の要望を数多くいただきました。この2台に共通するPCの本質とは、生産性・創造性を向上させる研ぎ澄まされた道具であることです。VAIO Proのキーボードは打ち心地にとことんこだわり、薄いボディでありながら深いキーストロークを確保するべく、バックライトモジュールさえも薄く開発するなどコンマ数ミリの挑戦が行われました。また、VAIOのDNAの象徴と言える、10年間の技術が蓄積されたUDカーボン素材。独自の加工技術により、軽さと強さ、その両立がさらに高い次元で実現できました。VAIO Fitでは、従来機に比べて約2倍の明るさのディスプレイと、大型のボックススピーカーとサブウーファーを内蔵し、画質と音質をPCの常識を超えるレベルへ引き上げました。 2台ともに、愛着を持って長く使っていただけるよう、デザインの美しさや使った時の心地よさを突き詰めました。そうした感性の価値は、プライベートではもちろんビジネスシーンにおいても重要だと、私たちは考えます。また、プリインストールするものを厳選し、削ぎ落とすことで、使う方それぞれが好きに選べるようにしました。

これら、PCを構成する要素のすべて、メイン基板からビスの1本にまで、開発に取り組んだひとりひとりの物語があります。商品企画、デザイナー、機構設計、電気設計、製造担当、彼らをまとめたプロダクトマネージャー。これまでは語られることのなかった部分も、これから少しずつ、丁寧に語っていきたいと思います。

(2014年8月29日掲載)

第4世代インテル® Core™ i7 プロセッサー

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