VAIO × MEDIA

働き方改革に「電子黒板」が
なぜ必要になるのか、
ブレストと情報共有を体験してみた

株式会社アスキー・メディアワークス Ascii.jp ビジネス (2019年04月26日)より転載
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一昔前までの会議と言えば、配布された紙資料とホワイトボードを使ってディスカッションするのが定番だった。その後、会議室にモバイルノートを持ち込むのが当たり前になり、資料はファイルで共有されるようになってきた。

しかしながら、ディスカッションのためのホワイトボードは、多くの企業でまだまだ現役だろう。大型のディスプレーやプロジェクターを設置し、資料を表示するケースも増えているが、こちらは、あらかじめ用意した情報を共有したり、確認するために使うもの。ホワイトボードとは使い勝手が大きく異なるため、両方を用意するのが普通だろう。

そこで注目されているのが「電子黒板」などとも呼ばれる大画面の「インタラクティブ・フラットパネル」(IFP)だ。ホワイトボードのように、専用のペンで自由に書き込め、ディスプレーのように写真や資料を映し出せる、いいとこ取りのデバイスだ。

すでに海外、特に教育分野では一定の数が導入されており、効果をあげつつあると言われている。また国内では、働き方改革の流れもあり、ペーパーレス化を進める一環として、電子黒板を導入する企業が出てきている。

ここでは、2018年11月に電子黒板のジャンルで世界トップシェアを誇る台湾のBenQと提携し、「VAIO Liberta」の法人展開を始めたVAIOを取材した。

2018年11月にBenQと提携し「VAIO Liberta」として販売している

なぜ電子黒板が、企業の生産性を高めるか

「働き方改革」が進む中、会議のあり方は大きく変化してきている。

一ヵ所に集まって、情報共有やプレゼン、ディスカッションするといった会議の進め方は現在も行われているが、ビデオ会議により、会議室にいない人も議論に参加することも増えている。もはやホワイトボードでは参加者全員に同じ情報を共有するのが困難になっている。

企業向けの電子黒板は、国内外の各社が取り組んでいる。事務機器メーカーやPCメーカーなど、それぞれのアプローチがあるが、タッチディスプレーにペンで書き込める点、パソコンの資料を表示できる点、離れた拠点をつなげて利用できる点、書き込んだものをすぐに保存して共有できる点などは共通だ。

生産的な会議に求められる「コラボレーションワーク」をサポートできる内容になっている。

また高解像度化も見逃せない。最近は4Kディスプレーが主流になりつつあり、大画面・高精細ならではの情報表示が可能になった。エクセルの売上資料やCADの図面なども一覧性良く細部まで表示でき、使い勝手も格段によくなっている。

液晶パネルであれば、プロジェクターのように室内を暗くする必要はない。さらに、ホワイトボードのような自然な描き心地も実現している。1台2役のデバイスなので、会議室のディスプレーとホワイトボードを1台に集約できる。よりスッキリとしたスペースになるだろう。

VAIO Libertaも4K(3840×2160ドット)表示で、エクセル資料やCAD図面などの表示は威力を発揮する。

Android OS搭載し、4K解像度のデバイス

VAIO Liberaには、65インチ、75インチ、86インチの3モデルがある。すべてが4K解像度。パソコンの細かな表示も見やすい。Android OSを搭載し、PCを接続することなく単体で動作も可能(ただしAndroid OSが、4Kをサポートしていないためアプリの表示はフルHD相当になる)。HDMI、VGA、Display Portと主要な入力端子を備え、無線による映像転送も可能。わずらわしいケーブルを接続することなくディスプレーに映像を映し出せる。

「InterQShare」アプリを使うと、QRコードをスキャンするなどして無線で画像転送ができる

ホワイトボード機能は「EZWrite」アプリで使用する。指2本でタッチすることでフローティングツールバーが表示され、各種機能をすぐに呼び出せるようになっている。PCなどで映像を表示した画面のキャプチャーも可能で、その画像をファイルとして保存したり、ホワイトボード画面に貼り付けて、直接手書きすることもできる。

ホワイトボード画面、画面下部に各種ツールが用意され自由に書き込める。複数のページを作成して切り替えも可能だ

PCの画面などを映しているときに、2本指タッチするとメニューが表示され、書き込みやキャプチャーができる

このホワイトボードは、複数ユーザーのスマホやパソコンで共有ができる。VAIO Libertaの画面に表示されたQRコードを読み込んだり、URLを打ち込むことで、手元の端末でその内容を参照できるのはもちろん、「InstaQShare」アプリを使ってスマホでも閲覧や書き込みが可能だ。さらに、会議室から離れた場所で、VAIOなどのモバイルノートを使ってビデオ会議に参加している人も、ホワイトボードの内容を閲覧できるので、外出先や自宅、リモートオフィスなどにいる場合も、会議室にいるのと同じ状況を逐次知ることができるのだ。

画面に表示したQRコードを読み取って、ブラウザーを使って共有もできる

スマホ上で描いたものがVAIO Liberaの画面にも即反映される

10人まで同時に書き込めるマルチペンに対応し円滑なコミュニケーションを実現。付属のNFCペンは、バッテリーが不要であるため、わずらわしい管理も必要ない。もちろん画面に直接手で描くことも可能だ。面白いのは、黒板消しのように、平たいもので触れれば、消しゴムとして認識される点だ。つまり、指先で触れればペン、手のひら全体で触れれば消しゴムという感じで直感的に利用できる。

Googleのマップを表示。こういった細かな描画も4K解像度なら精細に表示できる

指でも描くことは可能だが、付属のペンを使うと描き心地もよい

消しゴム機能は、手のひらでこするようにするだけで消せるのでラク

画面をキャプチャーする機能も用意。トリミングが可能で、ファイルへ保存やホワイトボードへの貼付けができる

ホワイトボード機能へ貼り付けも位置やサイズを修正できる

実際に使ってみると、二本指のタッチでメニューが表示……など、いくつか簡単なポイントさえつかめば、あとはマニュアルなしで、どんどん操作を覚えられた。

会議での使い勝手もいい。LTE搭載したVAIOなら、外出先でも手軽にVAIO Liberaへアクセスでき、そんなにラグもなく共有が可能。コラボレーションもはかどること間違いない。オフィス互換アプリもインストール済みなので、USBメモリーや内蔵ストレージ、サーバー上にある仕事で使う各種ファイルは、直接開いて閲覧可能。

4K解像度で表示した資料は細かい文字も、クッキリかつキレイに表示される。営業会議で、在庫や売上データを精査しようとする場合や、詳細まで表示されないと分かりにくい、地図や図面などの表示なども一覧性が高くスムーズだ。

USB端子は正面に用意されていて、USBメモリーなどを差してファイルの読み書きができる

内部ストレージやサーバーのファイルへの読み書きが可能だ

画面サイズは、もっとも小型のもので65インチ。数名から10名程度の規模の会議に適していそうだ。オンラインストレージやメールなどと連携した資料の配布や保存なども可能であるため、会議室に常設しておけば、資料を表示しながら、ディスカッションを進め、その内容をその場で保存して、議事録代わりに共有するところまで、スムーズに進められる。

NFCを使ったログインなども可能であり、利便性が高い。ホワイトボードの内容をプリンターで印刷して配布したり、スマホで撮影して共有したりといった手間もなく、完全ペーパーレスになる。仕事の効率がワンランクアップするはずだ。

写真は一番大きい86インチモデル。部屋のサイズに合わせてサイズを選べる

NFCカードによるID認証もサポートしているので、セキュリティ管理も容易になっている。

資料表示のディスプレーとして、ディスカッション用のホワイトボードとして、描いたものは議事録として即ファイル化、ビデオ会議による外部からの参加も可能と、なかなか便利な「VAIO Libera」。会議室に大型ディスプレーの導入を検討していたり、まだホワイトボードに頼っているなら、この電子黒板の導入を考えるべきだ。

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