VAIO Z 使用事例レポート Vol.3

日本マイクロソフト株式会社
溝口宗太郎様の場合

profile

溝口宗太郎
1974年生まれ。米国留学後、PC周辺機器メーカー、ソフトウェアメーカーを経て、2008年1月に日本マイクロソフト入社。Windows 7からWindows 10のラウンチに携わり、2015年9月よりOEM統括本部にてコンシューマー向け Windows PC のマーケティングを担当。自作パソコン歴21年。

VAIOを採用した3つのポイント

オーナーメードでワンランク上のスペックが選択できる

仕事でよく使うPowerPointやExcel等のソフトが高機能化していく中で、市販のノートPCのメモリーは、8GBまでしか選べない場合が多い。しかし、VAIO® Z(以下Z)はオーナーメードで16GBが選択できるため、アプリを複数立ち上げた状態でも、余裕のあるパフォーマンスが得られると言う。 また、Windows 10に搭載された、ディスク全体を暗号化するBitLockerという機能で、安全性と引き換えにストレージへの負荷が高まっても、Zではまったく気にならず圧倒的な速さを体感できる。

高いスペックを、約1.17kgの軽さにまとめ込んだトータルパッケージング

本体の軽さに加え、ACアダプターもスリムで軽いため、カバンに入れたときの肩や腰に掛かる負担も軽くなる。PCを持って外回りをしなくてはいけないときでも、負担にならない重さで丈夫なところが良い。高いスペックを実現しながら、軽さと堅牢性も両立させているトータルパッケージングに魅力を感じた。

オンタイム中に燃料切れを起こさないバッテリー

フル充電をしている状態であれば、朝9時から夕方6時まで使うことができる。この軽さの中に秘められたスタミナに驚いた。万一、ACアダプターを忘れてしまった場合でも、オンタイム中はバッテリーが持つ。PowerPointやExcelを立ち上げ、いつものように仕事をしても、燃料切れの心配がないので安心して業務に集中できる。

自分の意思についてくる高いスペックは、まさに「エアフォースワン」

―まず、シニアマーケティングスペシャリストの仕事内容を教えて下さい。

日本市場向けにWindows PCを発売しているパートナー様と一緒に、Windowsが提供する価値をお客様にお伝えするのが、私の主な業務になります。社内・パートナー様と協力して調査やキャンペーンなど、様々なタスクを実施します。資料作成、相手先での打ち合わせ、お客様の前でのプレゼンテーション、イベントや発表会の運営などをしますので、会社のみが仕事場ではなく、私とZの赴くところすべてが仕事場になります。

※使用する主なアプリ Adobe Photoshop CC / Adobe Lightroom CC / Microsoft Office 2016全般 / Wunderlist

―仕事のツールとしてVAIOを選んだのはなぜですか?

弊社ではBYOD(Bring your own device)が許されているので、仕事用としてZを使っています。 以前は、Windows 8と同時期に出たPCを使っており、社内でWindows 10を導入したときも、アップグレードをしてそのまま使い続けていました。CPUはインテル® Core™ i7でメモリーは8GBです。しかし3年経ち、使い続けるうちにストレスを感じてきました。 一方、仕事では資料作成やプレゼンはもちろん、そのための移動も多いので、軽いPCにしたいと考えていました。さらに、満員電車の中でもダメージを受けない頑丈さや、キーボードの打ちやすさも重視しました。以前のPCはパームリジェクション(※)の機能がなく、タイプしていてタッチパットに手が触れるとカーソルが勝手に動いてストレスを感じていたので、これらを解消してくれるPCを探していたところ、Zに出会いました。

※手をタッチパットの上に置いても誤動作しない機能

―スペックで注目したポイントは?

ノートPCに一般的に用いられるインテル® Core™ i7のUシリーズはTDP(※)が15Wのものですが、Zは28Wのもう1ランク上のものでした。この薄さで、これだけ高性能のCPUを載せているノートPCなんて無いですから。そして、それを約1.17kgで実現しているところ。また、キーボードもストロークは深くはないけど打ちやすく、気持ち良く打てます。やはり自分の時間を効率良く使うためには、PCが自分の意思に遅れず反応してくれることが重要です。 常々、ノートPCは私にとっての「エアフォースワン」だと思っていて、アメリカ大統領の動く執務室のように、持ち歩かなければならないし、どこにいても会社にいるのと同じようなパフォーマンスが発揮できないといけません。そういった考え方でノートPCを選んでいます。

※TDP(Thermal Design Power)は設計上想定されるCPUの最大放熱量。

―フリップモデルとクラムシェルモデルで悩みましたか?

私は最初からクラムシェルモデルでした。理由は明快で、クラムシェルのほうが180g程度軽いのと、バッテリーの駆動時間も最長で27時間と長かったので、選ばせていただきました。

―はじめて触ったときの印象は?

箱を開けてセットアップを終えた後の第一声が「こいつは極上!」でした。自宅には自作のデスクトップPCもあるのですが、数百MBのPowerPointや数十MBのExcelを開く作業が、デスクトップPCとほぼ同じ速さでできます。このパフォーマンスには驚きました。 あと、質感が良い。アルミボディのサラサラ感とか、持つ喜びがあります。他にも、繊細に作られているのに、結構傷にも強いところ。普段はカバンを開けてそのままPCを入れるので、チャックの金具に引っ掛かることもあるのですが、全然傷が付きません。軽いのに剛性もしっかりしていて、タイプしていても違和感なく、キレイにまとめられているPCだと感じました。

―BYODとして社内で使い始めた初日は、いかがでしたか?

Microsoft Officeや社内のさまざまなツールをインストールするセットアップ作業を行いましたが、そういった作業は大抵時間が掛かります。一日掛かりになる場合もある。それが2~3時間程度で全て終わってしまい、改めて圧倒的なZのパフォーマンスに驚愕しました。

パフォーマンスに裏打ちされた機能美と、自信が湧きあがる造形美

―VAIO導入により、どのような変化がありましたか?

2つあります。ひとつは単純に仕事の効率が上がったこと。これまでより資料作成の時間が大幅に短くなりました。もうひとつは、ストレスを感じなくなり、良い意味で緊張がほぐれたことです。自分の思い通りにデバイスが付いてくるので、イライラを感じなくなりました。

―仕事のプロセスにおいて、便利になったと思ったことは?

たくさんあります。Windows 10は省電力にも注力しているOSなのですが、バッテリーの長持ちするZと組み合わせると、さらに長時間利用できます。また、使っていて気持ち良いなと思ったのが、閉じるとすぐサスペンドになり、開くとすぐに起動するInstant Go(※)のサクサク感。例えば、Zを閉じて別の会議室へ向かい、到着して開いてすぐ起動したら即座に仕事へ戻ることができる。まさにWindows 10と最新のVAIOの組み合わせの賜物です。 さらに、Wi-Fiの感度も凄く良い。フロア間を移動すると時々Wi-Fiが切れるのですが、そこからの復帰がとても速い。これらもストレスを感じなくなったポイントです。

※PCをスリープさせた後でも、すぐに復帰ができる機能。

―その他、Windows 10xZによるメリットはありましたか?

Windows 10は、過去最高のセキュリティ機能を搭載しているので、企業で安心して使えます。Zも同様に企業での利用も意識して作られており、TPM 2.0に対応したセキュリティチップを搭載し、弊社内でBYODのPCとして使える基準を満たしています。ストレージにはBitLockerによる暗号化をかけていますが、暗号化によって一般的にSSDの転送速度は遅くなりがちです。それでもZは搭載されているSSDが非常に高速なので気にならないほど速い。弊社はハッカーなどに狙われやすい会社で、PCのセキュリティに対する要件は非常に高いと思いますが、そういった厳しい環境の中でも快適に使えるZは魅力だと思います。

―VAIOのパフォーマンスが活きたことはありますか?

弊社で扱うPowerPointやExcelのファイルはとても重いです。例えば、市場動向やユーザー調査の結果は、数MB、数十MBある膨大なExcelのRAWデータを加工し、様々な側面からデータを見て市場の傾向を分析します。また、お客様向けのPowerPointの資料では、Microsoft Officeを販売している会社の看板を背負っているので、クオリティには非常に気を遣います。小さな写真ですら、拡大表示したときにシャギーが出ないよう高解像度の素材を使うほか、フルHDの動画素材をPowerPointに貼り付けることも多く、数百MBのファイルを扱うことも多いです。 私にとって、このような作業を効率良くストレスなく行うことができ、社内・社外に限らず、どこにいても常に同じパフォーマンスで成果を出せることが肝要なのですが、ハイスペックなZなら、それに応えてくれます。

―資料作成時に「便利だな」と思うことは?

PowerPointの資料に貼り付ける画像はPhotoshop、動画はPremiere Proで編集しており、どちらもZにインストールして使っています。以前のPCのメモリーは8GBでしたが、今は16GBなので、Excel、Outlook、PowerPointとPhotoshop、それにタブをいっぱい開いたブラウザーを同時に開いて作業しても遅くならない。複数のアプリを開いても閉じる必要がなくなりました。画像に関しても、デジカメで撮ったRAWデータをそのままの解像度でJPEG形式やPNG形式に変換して、PowerPointに貼り付けるのですが、これもサクサクできます。高精度タッチパッドもとても快適で、マウスがなくてもプレゼンテーションのさいに困りません。

―VAIO Zで良かったと思えたエピソードはありますか?

PCの本質はツールだと思っています。職人さんが使うツールと同じです。職人さんは物質的な何かを生み出すために道具を使っていますが、私たち企業で働く人間もPCを使って成果を生み出している。そういう意味では職人と言えます。良い道具を使ったら良い成果が出るとは必ずしも言えませんが、素晴らしい職人さんを見ていると、必ず良い道具を使っている。だから道具には拘りたいです。 また、道具の良さという機能美に加え、人の目に触れる以上造形美も重要です。たとえば仕事のできる営業さんや、デパートの店員さんは、胸に良いボールペンや万年筆を忍ばせていて、お客様にサインしてもらうときにパッと出すじゃないですか。あれは書き心地も良く、見ていて格好良い。Zもそれと同じだと思うんです。Zを鞄からパッと出すと皆さんハッとする。私も持っていて自信を持てる。そういう気持ちになれるところが良かったと感じている点です。

―プライベートではどんな利用をしていますか?

自室から持ち出してリビングでTVを観ながらウェブをチェックして、気軽に楽しんでいます。週末は気晴らしに散歩をして、カフェに入って使ったりもしています。旅行先では一眼で撮った写真をホテルでRAW現像して、すぐFacebookやTwitterに公開しています。他にもWindowsストアでゲームをダウンロードしてZで遊んでいます。Zは処理性能が高いのでビジネスだけでなく、ゲームなどカジュアルな楽しみ方もできるのが嬉しいです。

―Zのデザインはいかがですか?

非常に気に入っています。私はシルバーが好きなのですが、色に加えて触ったときのサラサラ感も好きです。タッチパッドも大きめに作ってあって使いやすいし、それでいてパームリジェクションがちゃんと機能している。キーボードに触ったとき、カーソルが勝手に動くこともないし、よく考えられていると感じます。 それと、勝色のダブルアルマイト仕様のロゴです。角度や光の当たり具合で見え方が変わるこのギミックは凄く良いと思います。これはVAIOのブランド価値を高めるためにも、今後も提供し続けて欲しいです。

Zは自分の中で眠っている才能や可能性を増幅してくれる存在

―VAIOによって、どんな変化が生まれるとお考えですか?

まずこれ一台あれば、国内・海外どこへ行っても高いパフォーマンスで仕事ができる。仕事に与える影響は大きいと思いますし、良いツールを使っていれば、良い仕事ができると信じています。 本質的にPCは“自分の才能や可能性を増幅してくれるデバイス”だと信じています。今の時代なら、だれでも自分の中に眠っている才能をPCで具現化し、SNSを経由して拡散・共有できます。例えば、自分で歌を録音してYouTubeやニコニコ動画などのSNSにアップすれば、瞬時に才能を世の中に知らしめることができます。Zは仕事でも趣味でも私の求めに応えてくれますし、もしかすると私が考え付かない新たな可能性を提示してくれるのではないかと期待しています。

―今後、どのようにVAIOを使っていきたいですか?

私は1994年に初めてPCを購入しました。当時アメリカの大学でコンピュータサイエンスを勉強していたのですが、それ以来、PCと共に趣味や知識の幅を広げてきました。たとえばスタインバーグのWaveLabというアプリケーションでCDのマスタリング処理を独学で覚えたり、結婚式のプロフィールビデオの制作をきっかけに動画編集もできるようになりました。そして最近ハマっているのは写真です。カメラも素人でしたが、RAWデータをLightroomで現像・編集をし、今では社内でカメラマンをお願いされることもあります。これからもPCというツールを使い、やりたいことを形にして、自分の中に眠っている才能を発見してみたいです。

―今後、Zに求めたい点を教えて下さい。

以前購入したVAIO ZはCPUがインテル® Core™ i7でも4コア8スレッド対応のもので、デスクトップとほぼ同じスペックのものでした。熱設計が難しくなりますが、その4コア8スレッドのCPUをこの薄さでまた入れて欲しいです。あと、約1.17㎏と軽くなりましたが、この剛性とスペックとバッテリー動作時間を保ったまま、或いはそれ以上を実現して、もう100g軽くなってくれたら嬉しいです。
もう一つWindows 10の新機能でもありますが、Windows Helloに対応した生体認証センサーの搭載をお願いしたいです。これは顔認証でも指紋認証でも構いません。そうすれば社内を移動中にPCがロックされても、立ち止まってパスワードやPINを入力する手間がかからず、簡単かつ安全にログインすることができます。

―法人用や個人用で買ってみようという人達に向けて一言。

Zを最初に起動して感銘を受けた点は、余分なアプリケーションが入ってないことでした。私はセットアップの際に自分で必要なアプリケーションを入れて、余分なものはアンインストールしたくなる性分なので、そこは凄く良かったです。アプリケーションによってはPCの起動時間にも関わってきますし、自分が必要なものだけを入れたいという方には特にお薦めです。

さらに、日々時間と戦う企業の方には採用のポイントで挙げた3点。パフォーマンス、軽さと剛性を両立させたトータルパッケージングの良さ、長持ちするバッテリー。全部実現させているVAIOはお薦めです。また、出荷時に搭載されているデバイスドライバはウェブでも提供されていますし、再セットアップのときもWindows Updateでほぼ全て入りますので、IT管理者にも優しいと思います。BYODが許される会社であれば、ぜひ選んでください。 もちろん、13.3インチの画面サイズと、どこにでも気軽に持ち運べる軽さで、スペックも高く、やりたいことがなんでもできるので、ご家庭向けの一台にも良いと思います。

(2016年06月27日掲載)

> 日本マイクロソフト株式会社VAIO Z 使用事例レポート vol.3 ダウンロード(PDF)