確実な遠隔データ消去が、真のモバイルを実現。
VAIOがもたらした高セキュリティと新しい働き方。


株式会社東武エナジーサポート
管理部 主任
システム管理者
岩内 潤
会社ではデスクトップPC。外ではモバイル端末とWi-Fiルーター。
働く場所に応じて、デバイスを切り替えているビジネスパーソンは少なくありません。
ですが、こうした環境はデバイス管理の負担やセキュリティリスクが大きいのも現実。
そうしたなか、VAIO の導入が利便性とセキュリティの課題を解決しただけでなく、思わぬ“化学反応”を起こした企業がありました。
デスクトップとモバイル端末を
ノートPC1台に
石油事業をコアとして、バスや交通機関などに燃料を供給するほか、新電力のひとつである「東武のでんき」などにも進出。環境事業では太陽光発電などにも取り組んでいる東武エナジーサポート。
東武鉄道のグループ会社として、高いセキュリティ意識を持つ同社では、Windows 7からWindows 10への切り替えをきっかけに、約1年前から社内のデバイス刷新を検討していました。
同社が従来、導入していたのは、デスクトップPCと営業担当者用に持ち運びできる2 in 1タイプのPC。しかし、管理部 主任を務めるシステム管理者の岩内潤さんは、今回のデバイス刷新を機に、デバイスの入れ替えだけにとどまらない可能性を模索していました。

「従来の体制だとPCの台数が多いため、管理の負担も大きくなりますし、セキュリティのリスクも高くなります。そこで私が考えていたのが、2つのデバイスを1台のノートPCに置き換えられないかということでした」
使い慣れたデスクトップPCとモバイル用の2 in 1という環境から、ノートPCへの置き換え。そこには「スペックが落ちて作業効率が落ちるのではないか」という不安や、コスト面などの課題があったと岩内さんは振り返ります。しかし、岩内さんが2つのデバイスをノートPC1台にまとめたいと考えたのには、次のような理由もありました。
「3年ほど前から2 in 1タイプのPCを営業職のスタッフに支給していたのですが、実際には、利用の頻度にかなりばらつきがあったんです。理由としては、デスクトップPCを使い慣れているので、2 in 1のPCではスペックが物足りなかったことや、外出先で紛失したときのリスクを考えると持ち運びたくないという声が多くありました」
そうしたなか、岩内さんが今回のデバイス選定の際に重視したのは、いつでも通信環境が確保できるLTEの搭載を必須として、そのほかにもいくつの条件がありました。
「デバイス刷新のゴールは、OSのアップデートを機に、会社で働く人の仕事を楽にする、サポートすること。それと同時に、今回は働き方改革を視野に入れて、デバイスを検討する必要があると思っていたんです。それを実現できるようなデバイスを探していたときに出会ったのが、VAIOでした。VAIOはスペックの高いCPUに加えて、SSDも搭載されているので、デスクトップにも遜色ないスピードを実現していましたし、HDMIやVGAなどの端子が充実しているのもポイントでした。以前、使っていた2 in 1タイプは端子が少なく、ハブやアダプターを持ち歩く必要がありましたが、VAIOなら、1台ですべてが完結する。イメージしていた環境を実現できる理想的な端末でした」
課題は利便性とセキュリティの両立
ただ、岩内さんがデバイス選定の際に何よりも重視したのは、セキュリティでした。利便性と相反する課題をどうやって解決するか。そのために、岩内さんはいくつものMDMやデータ消去ツールを試し、その精度を調べていたと振り返ります。
「2 in 1のPCを導入した際も、遠隔でデータを削除できるアプリケーションやMDMをいくつも試してきました。ですが、実際に試してみると、なかなかうたい文句のようには消えないのが現実。ですからこれまでは妥協案として、セキュリティソフトで遠隔消去できるものを導入していました。でも社内のデバイスをすべてノートPCに置き換えるとなると、高いセキュリティの確保が必須。確実にデータ消去を行えるソフトを探していました」
ただ、その最も困難な課題も「VAIOが解決してくれた」と岩内さん。
VAIOは遠隔消去情報漏えい対策ソリューションとして高い評価を受ける「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」の導入が可能。VAIO独自のハードウエア消去技術でより安全にデータ消去を実現できるのはもちろん、SMSでのPush命令にも対応し、インターネットがつながらない環境でも確実なデータ消去を実現しています。
数々のデータ消去ツールを試してきた岩内さんも、このソリューションには太鼓判を押します。
「VAIOの導入を決める前に、デモを見せてもらったのですが、まるでスパイ映画のようにデータが数秒で消えるんです。常にセキュリティに対して気を配っている常務も、デモを見たとたんに、これなら大丈夫だと話すほど。『TRUST DELETE Biz for VAIO PC』があれば、盗難時のデータの消去はもちろん、どこかに置き忘れたときのための位置情報の取得やデバイスのロックなど、さまざまな対応が可能になりますから、スタッフにも安心して持ち運んでいいよと伝えています」
セキュリティの懸念を払しょくできた同社では、その後、スペックやサイズの異なる数種類のVAIOを段階的に導入。「少しずつ導入することで、社内のノートPCに対するスペックの不安や、使い勝手の良さを実際に体感してもらうことができた」と岩内さんは振り返ります。
「今回のデバイス刷新の目的はOSのアップデート。ですから社内には、今まで通りデスクトップでいいじゃないかという意見もあったのですが、OSだけが変わって、環境が変わらないと『なぜ、今までと同じじゃダメなの』とストレスになりかねない。でも、VAIOに置き換えれば、デュアルディスプレイになって、作業効率が上がり、メリットのほうが大きくなるので、受け入れられる。数台ずつ導入することで、こうした変化を自然と受け入れてもらえたのも、今回のデバイス刷新がスムーズにいった要因のひとつだと思います」
現在は、営業部のスタッフには液晶サイズとモバイル性を両立した、バランスの良いVAIO Pro PG。社内勤務が多いスタッフには15.5インチのVAIO Pro PHを支給。オフィスでは全員が外付けディスプレイとVAIOを接続して効率的な業務を実現しているほか、会議のペーパーレス化も進んでいます。

小さなVAIOがもたらした大きな変化
そして何より岩内さんが驚いたのは、VAIO導入後の社内の変化でした。
「持つ端末が変わることで、ここまで意識が変わるのか? というのがVAIO導入後の率直な感想ですね。2 in 1のPCは持ち運ぶことを嫌がっていたスタッフも、セキュリティが万全だと分かると積極的に持ち運ぶようになりましたし、VAIOが似合うデスク環境にしたいとデスク周りを掃除するスタッフもいるんですよ(笑)。ビジネスに使うデバイスは、性能が良くても野暮ったいものだと使いたくないし、いくらデザインが優れていても、使いやすくないとダメ。VAIOは持つ人のモチベーションを上げて、格好良く働きたくなる。そんなデバイスだと思います。全員がバリバリ使いこなせるわけではないからこそ、モバイルに積極的じゃない人も使いたくなるようなデバイスを選ぶことが、大事なんだと痛感しました」
VAIOが働き方、そして仕事へのモチベーションも変えてくれたという岩内さん。デバイス刷新のもうひとつの目的でもあった「働き方改革」への手応えも感じ始めています。
「うちの常務は常日頃から、システム管理者はみんなが働きやすくなるように、便利になるように、早く仕事が終わるようにしてあげるのが仕事と言っているんです。例えば外で書類が作れるとか、移動時間にメールを返信できるといった働き方はモバイル端末なら当たり前ですが、それ以外にもLTEがなければ、スマホのテザリングをオンにしないといけませんし、デバイスに端子が少ないとハブを持ち歩かないといけない。小さいことかもしれませんが、作業が中断されますし、そうした小さなストレスが重なると、結局使わなくなったりしてしまう。ですから、少しでもストレスがない環境を用意してあげることがシステム担当者の仕事なのかなと。実際、VAIOを使うようになってから、『早く帰れるようになった』とか、『移動時間に仕事することで、お客様と1人、多く会うことができた』という声もでているので、今回はきっちり“自分の仕事”ができたかなと感じています。VAIOはたんなるデバイスの刷新ではない、大きな変化を会社にもたらしてくれました」
デスクトップPCからの置き換えやセキュリティの確保など、いくつも課題をVAIOで解決した東武エナジーサポート。VAIOとの出会いによって起きた化学反応が、同社をさらに成長させることは間違いなさそうです。
TRUST DELETE Biz for VAIO PC
TRUST DELETE Biz for VAIO PCは、盗難・紛失してしまったVAIO PCに保存されている個人情報や機密データを、遠隔から消去できる情報漏えい対策ソリューションです。
TRUST DELETE Bizは、PCの位置情報を取得して想定外の場所にある事が判明した場合に、消去やロック命令を発行することができます。
VAIO PC であれば、LTE搭載機では、SMS(ショートメッセージ)を経由して命令をプッシュ送信できるのでインターネットに接続していなくても消去を実行することができます。さらに、「Phoenix SecureWipe」と連動し、全体を迅速に、かつ、復元が困難な消去を実行することができます。
▶︎ TRUST DELETE Biz for VAIO PC カタログ
▶︎ 株式会社東武エナジーサポート VAIO導入事例ダウンロード(PDF)
関連記事

法人導入事例 株式会社アイム様
共感したものづくりへの姿勢。VAIO Pro PKは次のステージへ進むためのパートナー。 執行役員ICTソリューション部 部長 小野 直樹 ICTソリューション部情報システム課 主任…

法人導入事例 NISSHA株式会社様
将来を見据えたIT投資でDXを実現コロナ禍にもスムーズに対応 上席執行役員・最高情報責任者最高サプライチェーン責任者 青山 美民 IT部インフラストラクチャーグループグループ長補佐 水内 智郎 ここ数…

法人導入事例 株式会社ツクイホールディングス様
中長期計画「ツクイビジョン2025」に基づき業務と働き方の効率化を積極推進。 情報システム部エキスパート 萩田 広太郎 国内トップシェアを誇るデイサービス事業を柱に、住まい事業、在宅事業、人材事業、リ…

法人導入事例 株式会社ジュピターテレコム様
PCのリプレースで働き方改革を促し、新型コロナ禍下でも通常業務を遂行可能に。 情報システム本部コーポレートシステム部 部長 藤井 義史 情報システム本部コーポレートシステム部マネージャー 坂下 康平 …

法人導入事例 株式会社ユーハイム様
お客様に新しい価値を届けるために。VAIOが変えた店舗での働き方。 株式会社ユーハイム本社 システム室 主任 秦 晶 多くのお客様に愛されるバームクーヘンをはじめ、120種類以上のお菓子を製造・販売す…
インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
Intel Inside® 圧倒的なパフォーマンスを
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Celeron、Celeron Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、Xeon、Xeon Phi、Xeon Inside、Ultrabook、Iris は、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。

※本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの「登録商標あるいは商標」です。